第七話 山脈の戦い
銀鷹です!連続で何話か以前からちょくちょく書いていたものをまとめてあげています!あまり面白くは無いかもしれませんが見てくださると幸いです!
さてさて、護衛という護衛もつけずに周囲に数体のワイバーンを侍らせてささっと出発した気球であったが....
綺麗な景色と眺めていられたのも束の間、なんとも山脈にさしかかる所で早くも実に典型的な山賊に弓を放たれ気球がしぼんでしまった!!早すぎる!!
ボフンと空気が抜けて急降下!このままじゃ地面に激突する!!ワイバーンにしがみつくにも間に合わない!!
このスピードで地面にぶつかったらまぁ間違いなく死ぬ!
「どうすれば....!?というか、出て早々何でこんな目にあわなきゃいけないのよ!折角すごい世界に来たと思ったら人生お終いだなんてそんなのお断りよ!!」
しかし叫びは虚しく山に轟くのみである。
「駄々をこねたところでスピードが下がるわけでも羽が生えるわけでもないわね....って、ん?」
....羽?
そういえばトルスは体につけるようなパーツを魔法で生成しても時間経過で消えてしまうって言っていたわね。でもそれは裏返すと短時間、つまりここから地面に着地するまでの間くらいなら羽を作って速度を落とせば助かるのでは!?
「いやでも失敗したらおじゃんでしょ....」
しかし迷っているヒマはない。
四の五の言う前に試さなければ始まらない。これはもう空想魔法を使うしかない!!
「翼よ生えろ!!」
半ば死を覚悟しつつ叫んだ。呪文としては機能しないのでは!?
........
「やっぱりダメじゃない!あぁー我が人生に一遍の悔いなじぃ.....」
おしまいだと思い地面までの距離がかなり近くなってきたその時。
バサッ!
「....!翼が....!」
生えてきたのだが.....
「って小さっ!こんなんで飛べるか!!」
生成されたのは肩から少し出るくらいの大きさの翼が背中から現れた。これじゃ滑空が限界!
「人間が飛ぶには少なくとも17mの大きさの翼じゃないと飛べないわよ!!」
とツッコんだその時、
バサバサッ!
突如背中の翼が大きくなった。
どうやら今のツッコミは片翼17mの翼をつける魔法の呪文として機能したらしい。
というかこの世界もはや日常生活で余計な知識をちょっとでも言えば魔法がバンバン発動してしまうのでは?
そんな事を考えつつふわりと着地。
さて、かなり取り乱してしまったが....
「へっへっへ...なかなかやるじゃねぇか女。金さえ置いてきゃ見逃してやるぜ」
と、地上で待ち構えていたテンプレートな山賊さん達のリーダーらしき人がそれはそれはもうテンプレートなセリフを。
「こいつらはどうしてやろうかしら....よし!」
ここは一つ現代の化学で勝負と行こう。
この世界でも私のいた世界の言葉は詠唱に使えるらしいしね。だいたいコツは掴んだ。
基本的に物質は呼び出せば出てくるらしい。
「塩化アンモニウム出て来い!!!」
と叫ぶと空中に白い粉が現れる。
よくこんないい加減な詠唱で魔法が成り立ってるなこの世界ホントに。
続けて
「あと石灰水も出て来い!!!」
同じように水が出てくる。
あとは粉を水に封じ込め....
「炎よ燃えろ!!」
山賊たちに向けて炎に水を入れ....
石灰水の中の水素を利用して一気に水素爆発を起こす!!
ボンッ!と大きな音と共に煙が舞う。
「なんだこれは...毒か!?」
「うっ....くせぇ!!!!」
「ちくしょう覚えてろよ!!」
あまりの臭さに耐え切れなかったのか山賊たちは一斉に逃げ出した。まぁ、アンモニアなんてばら撒かれたら常人は耐えられないでしょうね。
さて、気を取り直して街まで向かいたい所ではあったのだが、気球はぺしゃんこになってしまった。しょうがないのでワイバーンに乗って一度アジトまで戻らなくては。それにさっきの翼を生やすアレでけっこう魔素を消費しちゃったし....まぁ魔素の方は大丈夫だと思うけど.....
ですからお一人で行くのは危険だと言ったではないですか!!
とトルスの怒る声が浮かんだのだった。
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