第五話 初めての食事
銀鷹です!今回はグルメ(?)回になっております!読んでくださると嬉しいです!!
さて、待ちに待ったお昼の時間なのだが....
「....なんですかこれは」
「こちらは森に生息している黒トカゲの丸焼きに上物のコウモリのから揚げ、そしてこちらはパンと芋虫をふんだんに使ったシチューです。どうぞ好きなものを召し上がってください。我々は残り物で大丈夫ですので。」
いや。
いやいやいやいや。
目の前のソレはもう食べ物ではなく地獄そのものだった。
これを食えと?このどう見ても何かの研究サンプルのような物にしか見えないこれを?
「うん、待って。待とうか。ちょっと待ってね。」
「いかがされましたか?」
「いやこれどう考えても人間の食べるものじゃないでしょ...」
「どれも味は皆が認める一品ですよ!」
「そういう問題じゃないよね!!」
味の問題ではなく見た目の問題である。
こんなもの呼ばわりしていいのかはわからないけど少なからず人間はこんなものは食べない!!
これは多分食べるにしてもアマゾンに篭ってる人とか昔の人の食べ物だよね!?
「獲物の中でも極めて鮮度の高い、かつ出来る限り高級な食材のみを使用したおつもりでしたが....
申し訳ございません、お気に召さなかったでしょうか?」
トルスがまたも謝る。そこまで言われたら食べないわけにはいかないじゃない...
でも抵抗あるなぁ....
と鬩ぎ合うものの、その内空腹に耐えられなくなり遂に食べる決意をした。
「ごめん、ハードル低そうなものわかる?」
「そうですね...ではこちらの芋虫のシチューはいかがでしょう?とてもやさしい味わいでパンにも合いますよ!」
はい、一番絵面のキツいやつ来ました。
これだけは無いだろうなぁと一番思っていた奴が来ましたよ!!
でも聞いたからには食べなければ。
「じゃあ...いただきます!」
意を決し一口。
「......。」
「................。(ゴクリ)」
.......あれ?
「おいしい....!?」
「お口に合いましたか!それはよかったです!!」
トルスが自分の事のように喜んでいる。..まぁ、見た目がアレだけど確かに味はおいしい。
それと...
「なんか力がみなぎる感じ...?」
不思議な感覚がする。まるで全身を包み込むかのようなエネルギーが吹き込まれているかのようだ。
「そのシチューに使用した芋虫には魔素エネルギーが蓄えられておりますので、食べる事によって空気中の魔素を吸収する自然回復よりも多く、かつ迅速に魔素の補給ができますよ。しかしそれは人間の街で入手可能な代物ゆえ、手に入れる術は基本的に人里を襲撃した時の戦利品のみな為に実はあまり数が無いのです....」
なるほど....それで魔素の供給手段がないって言ってたのか.....って
.....ん?人間の街でしか入手できないって??
ということは、私が街へ行ってこれを買い占めれば魔素を補給する手段は問題ないのでは??
「よし、トルス。食事が終わったら作戦会議を始めるよ!」
こうしてはいられない。ここまでしてくれたトルスの為にもお礼代わりに役にたたなくては。
「魔王様!まだここに来て間もないというのにもう作戦をお立てになられたのですか!」
「まぁね。」
「さすがは魔王様です!すぐに下の者たちを集めてきます!!」
さて、最初の作戦の目処がたったワケだけど、あんまりのんびりはしてられない。
とりあえずさっき引き返してったこの国の兵士達に顔が広まる前に済ませてしまいたいからね。さ、残りのご飯も食べてしまおう!
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