第二話 始まり
続けて第二話を投稿させて頂きました。今回は魔王となる前の話(というほど長くはありませんが...)を書いてみました。ぜひ読んでくださると幸いです。
――空が眩しい。窓の外には桜の花びらが舞っている。
「はぁ。早く終わらないかな。」
春休みも明け、大学受験が迫る高校最後の春。杠葉芽衣はため息を吐いていた。
少しの自由と勉強、そして退屈な授業。受験に向けての日々。今年でそれもやっと終わる。
「では、今日はここまでとします。一学期の成績は今年一年のみんなの評価に大きく響きますから、しっかり勉強しておくように。」
やっと授業が終わり、いつものようにクラスがざわつく。
「ねぇ芽衣、今日帰りにパフェでも食べに行かない?」
「パフェかー。久し振りにいいね。食べに行こっか!」
友人と放課後にカフェへよる約束をしたその時。
――聞こえて....いるか...?
「......?」
ふと、声が聞こえた気がした。聞いた事の無い声だ。辺りを見渡してみるが、私に話しかけているであろう人は見当たらない。
「気のせいかな...」
「どうしたの?頭痛いとか?」
「いや、大丈夫。なんでもないよ。」
気のせいだ。ひょっとしたら疲れているのかもしれない。帰ったら今日は早めに寝よう。
「じゃあ、4時半に校門で待ってるからねー!」
「わかった。じゃあその時間に行くね。」
今日は楽しみが一つできたな。
さて、次の授業はなんだっけ....
――おい、聞こえているなら返事をしてくれ!
「......!!」
やっぱり、気のせいじゃない!誰かが私を呼んでいる!!
「でも....どこにいるの?」
この声はずっと上から聞こえる...もしかして、屋上から...?
わからないままとにかく屋上へと急いだ。次の授業まであまり時間が無い。
急いでドアを開けると..
「これは....!?」
目の前には、何も無い普通の屋上。そしてその中心に謎のワームホールのような禍々しい渦があった。少しして、その渦から角の生えた人のような生き物が出てきた。
「まずはこのような荒々しい呼び方をしてしまい申し訳ありません。お初にお目にかかります。私は、デーモンの"トルス"と申します。ずっとお待ちしておりました。私はあなたをお迎えする為に参りました。」
「――魔王様。」
私は、突如現れたその生き物に魔王として呼ばれたのだった。
読んでくださりありがとうございました。(特に書くことがないです....)あ、感想や意見は募集しております!




