第一話 プロローグ
始めまして、銀鷹と申します。友人と話していたのですが、毎度毎度異世界の物語は転生者が主人公である必要があるのか?という話題となりじゃあ転生者が魔族や魔物、人類に敵対する勢力の支えとなる話を書いてみたら面白いのでは?となり書いてみました。あまり面白くないかもしれませんが、ぜひ皆様の暇つぶしになれば幸いです。
――ゼノン大陸、クルム領地にて――
「魔王様。我が軍の侵攻は順調に進んでおります。クルム街が陥落するのも時間の問題かと思われます。」
「作戦通りね。ここの殲滅が終わったら速やかに撤退するように。無駄な殺傷はしない事。でも歯向かう兵士がいるようであれば最小限に片付けるように。」
「魔王様は慈悲深いお方ですね。敵の命までお考えになるとは...」
「あくまで私は人類の殲滅ではなく中立もしくは和解を目的としているからね。」
「...それじゃ、次の作戦を説明するわ...」
魔物と人間が暮らすこの国、セントローム王国では各地で魔王軍と人類の戦争が続いていた。2ヶ月前、人類の圧勝に思われた戦況は突如現れた魔王の存在によって大きく覆される事となったのだ。そして今、私達はセントローム王国領の北方大陸、ゼノン大陸を侵攻していた。
「..というわけで、この場所へは私が直接行く事にするわ。帰ったら皆は城で待つように。」
「そんな!魔王様お一人で出撃など危険すぎます!護衛をせめて5人は付けてください!」
「私じゃなきゃダメである事は皆が一番よく知っているでしょ?」
「しかし....」
魔物たちの救世主となった魔王にはある秘密があった。
それは――
「人間である私でなければこの作戦は成功させられない、違う?」
――魔王は魔族でも亜人でもなく、人間であったのだ。それも女。しかも...
「それでも危険とわかっている場所に一人で行かせるなどと....」
「私はこれでも魔王よ、信じて待ってて頂戴。」
「わかりました....。」
「さて、私にとってはコンビニへ行くような感覚だし、すぐ戻って来るわ。」
「了解しました....あと、コンびニ?というのは一体どういう所なのですか?魔王様がすぐ行けるような場所という事は、闘技場の類でしょうか?」
「あ、いや何というか.....そう!元の世界にあった場所よ。物を簡単に買えて、かつどこにでもある、そんな所よ。」
お気づきの通り、この女、転生者であったのだ!
読んでくださり本当にありがとうございます。まだまだ未熟ではありますが頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。
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