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おんぶ

うわー!眠いです!

夏休みがもう終わる!

とりあえず少し遠回りをして姉さんの所まで走って向かった。


「姉さん!大丈夫だった?」


「うん、和樹が来てくれるって信じてたから」


「あ、うん。そうなんだ」


なんというか、姉さんがブレ無さすぎて少し引きそうになった。って、そうじゃなくて!


「それにしても、なんで姉さんはこんなところに?」


「いやー、それがね?男性3人に無理矢理ナンパされそうになったところを逃げ出して、捕まりそうだったから見つからないうちに屋台の間から通りから抜けて」


....ん?


「そこから待ち合わせの場所行こうとしたけど見たかったらあれだから雑木林に入ってある程度行った場所で和樹に電話掛けようと思って入った訳なんだけど、電波悪すぎるせいか圏外になってて戻ろうとした所でここに落ちちゃったという訳...って、和樹どうかした?頭抱えて」


「.....いや、なんでもない」


言えない!姉さんが通ったであろう道を考えて通って来たけど思考まで考えまでほぼ合ってたなんて言えない!言ったら絶対「え!ほんと!相思相愛だね〜」とか言うに決まってるからな!...こんな事も分かり始めた俺もすでに手遅れなのか?まぁ、今考える事じゃないだろう。


「とりあえず帰ろ、姉さん」


「うん、そうだね和樹。あ、だけど私、足を挫いたしから1人では上手く歩けないんだけど」


そう言われて俺は姉さんに近づき足を見る。スマホの明かりでは見にくいけど触って見たら確かに腫れてるのが分かる。

確かにこれじゃあ歩きにくいよな。なので俺は姉さんに背を向けてしゃがみこむ。


「え?いいの?私の服汚れーー」


「いいから乗って。弟と近くで触れ合えるとってもいい機会じゃないか?」


「...そうだね、うん。ならお願い和樹」


そう言い終わるのが先か背中に姉さんの重さが加わる。言えないけど流石に人1人背負うと重いな。浴衣の重さもあるのかもしれないけど。


とりあえずここから抜け出そうか。






姉さんを背負って歩く道は無言の道のりd


「和樹の匂いがする」


うん、背負ったのは間違いだったかな?てかさっきから静かだったのは俺の匂い嗅いでたからよ!

もう、この姉さんは終わってる気がする。


「なんで無視するの〜」


「それは姉さんがよく知ってると思うけど?」


「ぶーぶー」


ぶーぶーなんて言う人初めて見たぞ。しかもそれが俺の姉なのが異様に辛い。まぁ、血は繋がってないけど。

それからはまた?無言だった。

あ、とりあえずみんなに連絡付けとかないな。あの場所から祭り会場に向かうに従って電波が入るようになったので連絡はつけれる。

........こんなもんでいいかな。


「千沙登達に連絡?」


「そうだよ。とりあえず見つかったから探さなくていいよって」


「そっか、みんなにもやっぱり心配掛けたんだね」


「そうそう、とりあえず俺と姉さんはあの店に行って着替えて帰る予定な」


「え、嘘!?」


「いや、当たり前だろ?姉さんもう汚れてるし、それより弁償とかなんないといいんだけどな」


「あ、その心配もあったか...」


俺と姉さんはそんな会話をしながら雑木林から抜け出して行った。


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