表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/60

捜索へ

眠いです!

「もう、最悪!」


私はあの時確かに落ちたけど、死んだりするような高さでも地形でもなく泥がついたらするぐらいで済んだ。

まぁ、落ちた時足挫いたし、体も落ちた時のせいか少し痛い所があるけど。それとーー


私は一旦周りを見回す。見渡せる範囲は暗闇で明かりはない。と、言うことはスマホがさっきまで私が居た場所あたりにあるわけよね。


ほんと、どうしてこうなったのかしら。


とりあえず、此処で和樹が来るのを待つのがベストなのかな?和樹が私のこの状態に気付いてくれる保証もないけど。あーもう、早く来て...和樹....












姉さんを探し始めてもう5分が経とうとしていた。一応見つけたら連絡が入る予定なので今はまだ見つかってないと言うことだ。

クソッ!普通なら見つかってもおかしくないのに!


....だめだ、一旦落ち着かないと見つかる者も見つからなくなる。


「すーはー、すーはー、よし!」


まず考えてみよう。まず、姉さんは射的屋に居た。俺たちが通った時はまだしてて直人達が通った時はもう居なかった。その差は3分程度。

その3分の間に姉さんに何かあったと考えるべきなんだよな。

そうだな、まず店の人に聞いてみるのが早いか。

俺は早速射的屋まで向かった。




「あ?黒い浴衣着てた女性を知らないか?知ってるさ、えらく美人だったからな。そんな美人が何回もしてるの見たら覚えるもんよ」


よし、当たり!


「なら、景品取ったあととか知りませんか?」


「あぁ、それなら少しは知ってるぞ。なんだか、男三人に声掛けられてたな。それから振りほどいてあっちに走って行ったぞ」


そう言って指差した方は神社のある方向だった。


「ありがとうございます」


「おぅ、彼女なら大事にしろよ?」


とりあえず最後の一言は聞かなかった事にして先を急ぐとしよう。

んー、姉さんは此処で男達を振りほどいたのか。だけど姉さんは浴衣だったから走りにくかった筈だし、それだと捕まる。だけど姉さんは捕まってない。だとすると姉さんが相手の目を欺くナニかをする必要がある。だとすれば屋台の間から抜ける方法ぐらいしか思い浮かばない...よな。

とりあえず行ってみるか。


それから5分程度屋台裏の雑木林に隣り合っている場所を探して、見つけた。

それは小さな違和感、だけど覚信出来るもの。

雑木林に生えている草が一部踏まれていた。それは奥に向かって続いていた。

それを確認した俺はとにかくその方向に走り出した。なんとなく、その先に姉さんが居るような気がしたから。



スマホの明かりを頼りに俺は先を進んだ。それにしても結構進むの難しいな。えーっと、ここはこの木を右かな?

そんな風に俺は進んで行った。そして...


「あれは...スマホ?」


明かりの先に見覚えのあるスマホを見つけた。俺は近づきそれを拾い上げる。あ、やっぱりこれは


「姉さんのものだよな?」


俺が自分に問いかけるように声を出した。その時


「......和樹?」


「え?」


姉さんの...声?俺は辺りを見渡すが姉さんの姿は見当たらない。だけど...、あそこから先地面がない?ま、まさか!


俺はその場所まで行き、下を覗くとそこには浴衣を泥で汚した姉さんが地面に座り込んで俺の方を向いていたのだった。



評価・ブックマークよろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ