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突入、夏休み

高校野球白熱してますね

ゆずと久しぶりに過ごした時間は、あっという間に過ぎて行ったと言っても過言ではない程早く終わった。


午後5時


「それでは和兄さん、私はこの辺で」


駅まで戻って来たゆずは名残惜しそうに俺にそう告げた。


「そうだな...まったくそんな顔するなよ。またこっちに帰って来れるんだろ?」


「そうですけど...、ほんとに和兄さんは女心が分かってませんね」


そう言ってゆずはプイッと顔を背ける。


「あははは...」


俺は苦笑いしか返す事が出来なかった。

そして少し考える。

身近な女性...一応姉さんだよな。姉さんを一般の部類に入れるのは俺の経験からして難しいから外してっと。

他となると千沙都ぐらいだけどなぁ、まだ半年の友人関係だからまだ知らない所もあるしなぁ。

まぁ、つまり分からない訳である。

そんな考えを知ってか知らずかゆずは俺に聞いてくる。


「どうしましたか?」


「いや、少し女心とは何か考えてたけど...身近にいる人で参考に出来そうな人があまり居なかった...ってどうかしたか?」


「いえ...、あの参考までに聞いときますけど、和兄さんは女性と2人で出掛けた経験とか終わりですか?勿論母親抜きでです」


「?四月か五月辺りに姉さんと、少し前に友人の女子とかな?」


「ーーですか...」


「ん?なんか言った?」


「いえ、何でもないですよ」


小さい声で何か聞こえた気がしたんだが...まぁいいか。


「それでは和兄さん、また会いましょうね!」


そう言い残してゆずは駅の方に走って行った。俺はそれを見届けてから家に帰った。





「ただいま」


「おかえり和樹!そろそろ帰ってくる頃かと思って来てみたら正解だったよ!」


家の中に入ると姉さんが出待ちしてました。もはや犬レベルの察知機能である。


靴を脱いで二階に上がるときにも姉さんはついて来て俺に話を振る。


「暑いのに何で突然出掛けてたの?ま、まさか千沙都と逢bーー、痛!もう何するの!」


流石にチョップで止めさせて貰った。


「全く姉さんは何でそんな想像ができるの?ゆずに会ったんだよ」


「ゆず?柚子?柑橘系の柚子じゃなくて人なの?女の子なの?」


なんか姉さんから黒いオーラが出てるんですが。


「そうだよって、姉さんは覚えてない?隣に住んでた柚木」


そう言うと姉さんは「柚木...柚木...あぁあの子か!」思い出したみたいだ。


「それで柚木がどうしたの?」


「会ったんだよ。それで一緒に居た訳」


「成る程ね」


これも言っておいた方がいいかな?


「あとまた隣に引っ越してくるらしいよ」


「嘘ー!?」


俺の告げた言葉に姉さんが悲鳴?を上げた。そして俺を抜かして自分の部屋に入っていった。何だろうか?深く考える必要もないと思い俺は自分の部屋に入っていった。





それから一週間後


本当に隣に如月家が引っ越してきた。そして挨拶に来た時姉さんと何故か家に来て居た千沙都と視線を飛ばし合うゆずの姿があった。

それは夏休みが始まった次の日の出来事だった。


なんだろうか、今年の夏休みは平穏に終わる気がしない!


次回は7月27日に投稿予定


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