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組曲「生徒会」  作者: 若松ユウ
第八楽章 追憶の輪舞曲(ワルツ)
39/47

#038「冬期講習期間」

@中館二階

ゲンスケ(無闇に頼りたくは無いが、貸しもあることだ。いや、でもなぁ)

トウヤ「入ろうか、やめようか、考え中? 思い詰めた顔をしてるけど、どうしたんだ?」

ゲンスケ「ウッ。何だ、日立か。脅かすな」

トウヤ「誰か、生徒会に用があるのか? それとも、俺に用があるのかい?」

ゲンスケ「あぁ。実は、バイオリンを弾ける人間を探してるんだが、心当たりは無いか?」

トウヤ「急な話だな。ウゥン、そうだな。バイオリン、か」

ゲンスケ「無いなら無いで構わない。聞かなかったことにしてくれ」

トウヤ「いやいや。無いわけでは無いんだ。ただ、明日まで返事を待ってくれないか?」

ゲンスケ「それは一向に構わないが、誰に頼むつもりなんだ?」

トウヤ「それは、相手の了承が得られてから答えるってことで。まぁ、任せてくれ」

  *

@生徒会室

スイト「弓を折って絵筆に持ち替えたのに、いまさら何を」

トウヤ「そう言わずに、協力してくれよ」

チャコ「わたし、翠人先輩がバイオリンを弾く姿、見てみたいです」

スイト「……昼食一週間分で手を打とう」

トウヤ「さすがに、ただでは引き受けないか。わかった。それ、手製の弁当でも良いか?」

  *

@宍戸家

ゲンスケ「協力者が見つかったのは良いが、何で弁当を作らねばならないんだ?」

トウヤ「だから、いま説明したじゃないか。四人分も五人分も、たいして変わらないだろう?」

ゲンスケ「手間は変わらないが、あんまりエンゲル係数を上げないでくれよ。そうでなくても、影児や葉月がよく食べるようになってきたってのに」

トウヤ「主夫みたいな発言だな」

ゲンスケ「悪かったな、所帯染みてて」

  *

@木場家

スイト「やっぱり、弦が錆びてきてる」

リョウカ「翠人。何やってるの? あっ、バイオリン。何? もう一度弾こうと思い直したわけ?」

スイト「拠所ない事情があってね。二週間後には止めるから」

リョウカ「エェ、良いじゃない。そのまま続けなさいよ。お姉ちゃんが個人レッスンしてあげるから」

スイト「擬音ばかりで何一つ伝わらないから、結構だよ。僕は、エイリアンじゃないから」

リョウカ「誰が宇宙人よ」

スイト「人間離れしてるという自覚が無いの?」

リョウカ「誰も、好き好んで、こうなった訳じゃないわよ」

スイト「それは、僕も同じだよ。ところで、何の用?」

リョウカ「時計を見なさい。もう、夕食の時間よ」


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