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組曲「生徒会」  作者: 若松ユウ
第四楽章 烈火の諧謔曲(スケルツォ)
20/47

#019「不法占拠」

@放送室

アズサ「さぁ。昼休み恒例の『教えて、アズアズ』のコーナーがやってまいりました。メタ小説に近い作品なので、苦手な方はナンバー二十へ急行してくださいね」

ミツテル「何の配慮にもなってない気が、しないでもない」

アズサ「これこれ、星見くん。紹介する前に喋らないでくれたまえ。――今回は、スペシャルゲストをお招きしています。それでは、ご登場いただきましょう。星見光照さんです。ドンドン、パフパフ」

ミツテル「口で言わないでよ。虚しくなる。――えぇ、只今ご紹介に預かりました、星見光照です。今回、一度も出番が無かったからといって、こんな雑な扱いをするのは酷いと思います」

アズサ「ホントよね。――このコーナーでは、リスナーから寄せられたご要望を元に、本編では省略した設定などをジャンジャン紹介していきます」

ミツテル「恨みつらみの腹癒せに、これからバンバン個人情報を漏洩させます」

アズサ「話が重たくなってきたので、一旦ここで、われわれと一緒にお口直ししましょうね。さぁ、最初は、ラジオネーム、チャンネルとダイヤルは回す派さんからのお便りです」

ミツテル「昭和の匂いがプンプンするペンネームだね」

アズサ「神園梓さん、こんにちは。こんにちは。私は最近、占いに凝っているのですが、これまで登場した皆さんの、誕生日と血液型を教えてください、とのことです。――フッフッフ。独自の取材で集めたカミゾノートが、ついに日の目を見る時が訪れた訳だ」

ミツテル「黒い表紙のノートに修正液で題字を書いてあるけど、中のページに書かれた人間が、一定時間以内に心臓発作を起こさないだろうね?」

アズサ「その心配は皆無だが、ここに書かれた情報の中には、しかるべき人物や組織にリークすれば、社会的に立ち行かなくなるものも含まれているぞよ。クックック」

ミツテル「いよいよキャラクターが迷走しだしたよ。――それで、その中にリスナーが求めてる情報はあるの?」

アズサ「無論だよ、ワトスン君」

ミツテル「星見光照なんだけど」

アズサ「サクサクッと言っていくから、必要ならば各自でメモするように。――日立兄弟、共に八月八日。水沢灰ニ、六月六日。金れもん、十一月十一日。地井ソラ、十二月三十一日。火野紅太、四月二十九日。木場翠人、十月十日。土橋茶子、九月十五日。天王寺藍、一月二十三日。海原紺平、十二月三日。宍戸玄助、七月七日」

ミツテル「心なしか、ぞろ目が多いな」

アズサ「覚えやすくて良かろう。あたしは三月十四日でホワイトデーなのだが、星見くんは?」

ミツテル「自分は、四月一日。嘘ではないよ」

アズサ「お互い、早生まれだな。――血液型は、地井、土橋、天王寺がエー型。日立兄弟、水沢、海原がオー型。金、火野、そして、このあたしがビー型」

ミツテル「ということは、木場、宍戸、それから自分の三人がエービー型になる訳だ」

アズサ「ウム。星座は、誕生日から勝手に調べるように。ちなみに十二星座は、全員、ものの見事にバラバラだ」

♪ドアが軋みを立てながら開く重厚音。

アスカ「誰も居ない放送室で、何やってるのよ。新聞部でしょう? いつぞやのダッカール泥棒まで連れてきちゃってさ」

ミツテル「自分は、評議委員学年代表の星見光照。氏素性正しき人間だ」

アズサ「増幅は切ってあるし、斎藤先生からの許可もいただいている」

アスカ「はいはい、御託は結構。さっさと片付けて撤収してちょうだい」

アズサ「それでは、皆の衆。いずれ再び、お目にかかろう。さらばだ」


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