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組曲「生徒会」  作者: 若松ユウ
第一楽章 私怨の狂詩曲(ラプソディー)
2/47

#001「お呼び出し」

@生徒会室

ハイジ「なかなか涼しくならないな」

レモン「本当ね。今年は残暑が厳しいわ」

トウヤ「いつまでも蒸すよな。だが、金。スカートで扇ぐな。仮にも、風紀委員担当だろう」

ハイジ「だってさ」

レモン「良いじゃない。ちゃんと下に穿いてるんだから」

トウヤ「そういう問題じゃなくてだな」

アスカ『音楽科、月島先生。二年六組、日立くん。至急、校長室までお越しください』

ハイジ「また、学校長様が何か思いついたのかな?」

レモン「無責任な発案者よね」

トウヤ「生徒会に丸投げしないで欲しいところだ。とりあえず、行ってくる」

ハイジ・レモン「「いってらっしゃい」」

  *

@校長室

校長「どうやら、本校内でイジメがあるらしい」

月島「イジメ、ですか」

トウヤ「それは、由々しき事態ですね」

校長「ウム。日頃、校内を巡回しては、それとなく目を光らせてるつもりでいたのだが」

月島「よく、仕事そっちのけで、ほっつき歩いてらっしゃいますよね」

トウヤ「あぁ、たまに教頭が探してますよね。『学校長の印鑑が必要なのに、何処にいるんだ』って」

校長「オッホン。何でも、いつの間にか物が無くなり、いつの間にか元に戻ってるそうだ。実害は少ないが、気味が悪いだろう?」

月島「イジメにしては程度が軽いですが、迷惑では、ありますね」

トウヤ「でも、生徒会で解決せずとも」

校長「もちろん、場合によっては警察や弁護士を介して法的処置を講じるよ。でも、その前に生徒会で内密に調査して、実態を明らかにしてほしいんだ。全貌が見えないと、誤認で通報することになるからね」

月島「とりあえず、調査着手料として二本いただけますか?」

トウヤ「黒い取引をしないでくださいよ、月島先生。仮にも、生徒の前なんですから」

校長「ホッホッホ。生徒に言われてるよ、月島くん」

月島「よく出来た、自慢の生徒会長です。顧問としても鼻が高くて」

トウヤ「話が以上なら、生徒会室に戻りたいんですけど」

校長「おぉ、スマンスマン。じゃあ、頼んだよ」

  *

@生徒会室

ハイジ「なるほど。ずいぶん地味な嫌がらせだ」

レモン「陰湿な手口ね。何が目的なのかしら?」

トウヤ「分からない。相変わらず、ふわっとした説明だったから」

ハイジ「うーん。ここは、他のメンバーと相談かな?」

レモン「そうね。翠人くんか藍ちゃんあたりが、何か良いアイデアを出してくれるんじゃないかしら?」

トウヤ「天王寺は、ともかく。木場に借りを作りたくないんだけどなぁ」

ハイジ「気持ちは分かるけど、そんなこと言ってたって埒は明かないし」

レモン「とにかく、あたしから集合をかけるわ。良いでしょう?」

トウヤ「あぁ、頼む」

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