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組曲「生徒会」  作者: 若松ユウ
第三楽章 比較の輪舞曲(ロンド)
14/47

#013「解放感」

@南館二階

月島「机の中には、何も入ってないな? 机の上に落書きは無いな? ……よし。それでは、解答用紙から配っていく。まだ、記入するなよ。あとに配る問題用紙は、裏向けたまま配るように。試験開始から十五分経ったら、解答を提出して退室しても構わないが、再入室は認めないから良く考えるように」

  *

月島「まだ配られてない人はいるか? ……よし。全員に行き渡ったな。筆記用具の貸し借りは厳禁だ。それから、故意に写させたり、解答番号をモールス信号等で知らせたりしないように。不審な言動が認められた場合は、速やかに退出を命じるから、その覚悟で臨むように」

♪チャイムの音。

月島「始め」

  *

@生徒会室

ハイジ「終わったぁ」

スイト「それはエンドの意味? それとも、デッド?」

コウタ「意地の悪い質問をするな、ランキング上位の常連め」

ソラ「木場くんと天王寺さんは、いつも掲示範囲内だから凄いよね」

アイ「どこぞの勉強嫌いに教えてるうちに、自然と学力が身に付いたんだ」

コンペイ「嫌いなんじゃなくて、苦手なだけだ」

レモン「灰二くんと紺平くんは、再試験の常連よね。――あら?」

トウヤ、シオンと言い合いながら入室。

シオン「事務室で福島って人から、ちゃんと許可を取ってある」

シオン、ポケットから生徒手帳を出す。

シオン「この桜印が、目に入らぬか。頭が高いぞ、ってな」

トウヤ「陽学園の生徒手帳を、印籠扱いするな」

ハイジ「紫苑くんだ」

コウタ「疲れてるのかな。日立が二人居るように見える。オヤスミ」

ソラ「寝ないでよ、火野くん。覚えてないの? つい、この前の話だよ」

アイ「双子の弟がいる、という話だったな。なるほど。瓜二つだ」

コンペイ「入れ替わってたとしても、誰も気付かないかもな」

スイト「僕は小さい時から二人を見てるから、どっちがどっちか見分けられる自信があるよ。ところで、どうして紫苑くんがココに居るの?」

シオン「今日は両親の帰りが遅くてさ。時間殺しで、一緒にカラオケに行かないかと思って。テスト日程は、市内共通だろう? 最終日だから、心置きなく遊べるんじゃないか。メンバーは多いほうが盛り上がるし、橙哉は顔が広いから」

トウヤ「それで、もののついでに風学園に潜り込んだって訳だ」

ハイジ「いいね。行こう、行こう」

レモン「女子が少ないから、茶子ちゃんと梓ちゃんも誘ってみるわね」

コウタ「それにしても、声まで似てるだな」

ソラ「本当だね。まるでステレオで聴いてるみたいだ」

コンペイ「ステレオって何だ?」

アイ「全ての音を一ヶ所から出すモノラルの反対で、左右で別々に音を出す仕組みのことだ」

トウヤ「今日は、水曜日か。それなら、アイツも暇なはずだな。声を掛けてみるか」


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