奇妙な出会い翔編2
セントラル通りに面して沢山の店が軒を連ねていた。大通りと言う事もあって、車の通りも激しい道だ。
そんな通りを大体、20分位歩くと目的の国帝公園に着いた。
しかし…
国帝公園の入り口にはガード兵が3人立っていた。そして、その背後には結界の鎖が人通りを阻むように張られていた。
「ガード兵?…って事は公園の中で何かあったのか…?」
翔は普段からつり上がり気味な眉をさらにつり上げる。
「どうしよう…これじゃ私、部屋にも帰れないよ~!?」
尋伊は困った顔をして、首を傾げた。
「…方法はある。」
翔は口元に笑みを見せた。
そんな翔を見て、尋伊は不思議そうに再び首を傾げた。
「翔ちゃん…方法って…?」
「正面がダメなら…他の場所から入るんだよ」
尋伊は再び、困った顔をして首を傾げた。
「でも、他の北口も西口も、結界の鎖が張られてるハズだよ?どうやって…?」
尋伊の言葉を最後まで聞いているのか、いないのか、翔はすたすたと足早にさらに西の方角に向かって歩き出した。
国帝公園は周りを囲む様にずっと、川が流れている。
翔はガード兵から死角になる所まで来ると、川を目の前にして立ち止まった。
川の幅は、大人なら何とか飛び越える事が出来る位だ。
「ここを飛び越えて行くんだ、茂みを利用してガード兵に見付からない様にさ」
「えぇっ!?ここを飛び越えるの!?私、無理だよ…私、翔ちゃんみたいに運動得意じゃないもん…」
しかし、翔は無言のまま突然、尋伊の事をひょっと抱え上げる。
「ふわぁ~!?えぇっ!?翔ちゃん!?」
慌てふためく尋伊の事は、全く気にせず翔は、目の前の川を躊躇なく飛び越えた。
「きゃああああ~~~~~~~!!」
川を飛び越えると周りはずっと茂みになっていた。
翔は尋伊を抱えたまま、茂みに身を潜める。
「…うん…周りには誰も居ないみたいだな…」
翔は周りをじっと見詰め、周りには危険性が無いと判断して、スッと立ち上がった。
「あのあのっ!!翔ちゃん…!!そろそろ下ろして…っ!!」
尋伊は顔を真っ赤にして慌てて、翔の腕からパッと離れた。
「けど…一体、公園で何があったんだ?今の所、別に目立った異常は無いみたいだけどな…」