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変身

人は誰でも変身願望を持つという

子供だってヒーローに憧れる

そしてその子供は大人に「変身」するのだ。

そして僕は変身した。

強い自分に。

僕はサディストに変身したのである。

完全に「変身」した僕はたんを吐きながら

家へと戻る。

どう見ても僕のやった暴行は並の人間が実行可能な物ではない。

だからこそだ。

見た目からして暗い形相の僕に

そんな疑いがかけられるわけがない。

というか誰一人として信じないと思う。

その確証があったので足取りも軽く

家へと帰ることが出来たのだ。

そうして家に帰ると珍しく

家に親がいた。

「あら幸ちゃんおかえり」

「ただいま。」

いつもいつも忙しい母だ。

母は確かにいい人だが人と人を比べたりすることが多い

そういうところは嫌いだ。

「学校は楽しい?」

「ぜんぜん。」

「そう・・・親戚の翼くんは・・・」

「頭脳明晰容姿端麗成績優秀って言いたいんだろ!」

「だって・・・」

「じゃあ仮に大ヒットした芸人がいたとしてその親戚が勝手に天才になるのか?」

「そ、それは・・・」

「もういい。話した俺が馬鹿だった。」

そうすると僕は急ぎ足で部屋へと帰った。

例え嫌な奴に力を使ってもさすがに肉親まで手は出せない。

なので親は今は単なる障害物に過ぎない。

助言も気持ちも有り難みも今は感じられない。

とりあえず僕は終始怒りながら風呂や飯を済ませ

部屋へと戻った。

明日が楽しみだ。奴らの怯える姿が


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