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異世界魔王降臨  作者: ちゃんちゃか
序章:魔王誕生編
2/26

番外1:スキル:「魔王」と魔王の愛刀

今回どうしても短かったので、3話目もちょっとだけ上げます

ニンベルグを召喚したものの、携帯電話のないこの世界で、連絡手段はとても限られている。足の速い魔物を使って伝令を走らせてもいいのだが、用事があるたびにそれでは魔物のほうがかわいそうだし、かと言って常にニンベルグをそばに置いておくのも彼女は美人なだけあって、こっちが落ち着かない。

「いっそ糸電話でも・・・いや、無茶だな。」

 なんか、こう、ファンタジー物のアニメや漫画でよくあるホログラムの魔王様と会話する機能みたいなのないのかな・・・

「そんなあなたの疑問を解決!美貌の女神フレイヤ参上!」

「・・・あのさあ」

「何かしら?」

「後で付け足すくらいなら、マニュアルでも置いておいてくれよ・・・」

「・・・さ、さて本題に移りましょうか」

 さらっと無視しやがったこの誘拐の神様

「たしか連絡手段の話だったわね。それなら、あんたのスキル・魔王で解決よ」

「ほう」

「配下または加護を受けているもの限定だけど、あんたの世界にあったテレビ電話みたいな感じで連絡ができるわ。」

「・・・それ、認識の差でまた変わるパターンのやつか・・・?」

「そうね。先代の魔王はやっぱり羊皮紙だったわ。」

 羊皮紙って使いづらいと思うんだ。臭いし。

「さて、ついでだし、他に聞きたいことはある?」

「うーむ・・・元の世界の情報が欲しいな。いろいろ持ち込みたい知識がある。」

「そうねえ・・・じゃあスキル・魔王に『希望する書物』っていう項目を追加しといたから。そこから探して。」

 試しに起動してみる。

「おお、PCのような感覚で操作できるな・・・えー、『希望する書物』・・・検索欄?んーと、『日本刀 構造』っと」

 すると、様々な日本刀についての本が一覧で表示され、一日一冊だけお取り寄せできるというものらしい。

「こいつはすごいな・・・」

「でしょ?でしょ!?」

「うーん、お前ってさ」

「?」

「ちゃんと神様なんだな」

「ひどいわ!」

 だって転生の仕方とかがなんか安っぽいんだもん。

「さて、もう帰るけど、他に何かある?」

「いや、もう何もない。」

「そう、じゃあ帰るわね。」

 すぅっと誘拐の女神は消えていった。

「さて、ここに取り寄せた日本刀の本を、日本語をスキル習得させたデーモン鍛冶師に与えれば・・・」

 きっと日本刀が出来る!

そして3日後。

「ふふふ、これが、注文の品だと?」

 渡された長細い木箱を見て、そういう。

「ゴアッ!」

 イエスという意思表示なのか、ぐっと親指を立ててくる。

「ほほう・・・」

 蓋を開けるとそこには、注文した刀が入っていた。・・・なんか刀身が黒いけど。

「たしかに、刀だが・・・なんで黒いんだ・・・?」

「ゴアッ、ゴアゴア、ゴアアッ!」

 やべえ、なんていってるかわかんない。

「・・・」

 黙って紙とペンを渡すと、何かを書き付けて返してきた。

『オリハルコンとかつかったらこうなった』

「ふむ、魔法金属製か。・・・魔法付与は可能か?」

「ゴアッ!」

 できるらしい。

「じゃあ、これをこうしてこうやって・・・」

 この刀で空間を生成できるようにし、刀身に魔法を付与した。あ、どっかの光の剣みたいに反射させられるのもいいな、反射魔法も付与して・・・

 ちなみに、反射魔法とは、某ファイナルなファンタジーのリ○レクのような魔法だが、こっちは物理も弾ける。魔法にしては珍しく、レベルがついていて、このレベル1につき1割をそっくりそのまま跳ね返し、自分のは軽減するという便利もの。物理攻撃において、レベル9なら、作用反作用の法則により、1:1のところを1.9:0.1にできる。

「さてさて、出来栄えは・・・」

 武具や道具の質もステータスで見れるようだ。


無銘 種別・魔刀

ATK2400 DEX1200

材質効果:エンチャント倍化 

エンチャント:「反射Lv9」

付与:空間生成 魔力吸収Lv9


「・・・種別が魔刀になってるぞ・・・」

「ゴアッ」

 なにやらこっちに本を渡してきた。いちおう、この世界の言語はスキルで翻訳できる。どうやら、この世界の武器事典のようだ。

「えーと、なになに・・・」

 『オリハルコンやミスリルなどの魔金属を使った武器は、剣なら魔剣、槍なら魔槍というふうに分類される。』

「なるほど、刀を作っても問答無用で魔がつくのか。」

「ゴアッ」

 まあ、魔刀も刀も変わらんか。

 そう思い、報酬として鍛冶師デーモンのレベルを10ほど上げてやる。

「また次もよろしくな」

「ゴアッ!」

それが、後に、彼と幾度の戦地をくぐり、数多の強敵を切り伏せるとは、誰も知らなかった。


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