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異世界魔王降臨  作者: ちゃんちゃか
第一章:国家転覆編
12/26

勇者はチョロインと決まっている

あ、今回GL要素があります。苦手な方はご注意ください。

微妙に短いですが、土日両方で更新できるように努力しますので許してください。

視点:ニンベルグ

 目の前の勇者は鎖を解いてやるとおとなしくなったものの、今度はうんともすんとも言わなくなりました。魔王様は手段を問わないと言ってくださいましたが・・・この手はできれば使いたくなかったのですがね。

 リース一人ではちょっと厳しいでしょうし。というわけでリースにまずは口裏合わせをします。

「リース、ちょっと」

「なにニンベルグさん」

 少し勇者・・・アリスだったかしら・・・から少し距離を置き、リースの耳元で話す。

「お菓子と紅茶も効かないし、薬毒無効があるみたいだからもう手はないわよ?ニンベルグさん。さすがにキズモノにはできないでしょう?」

「だからこその奥の手よ。リース、私たちの性別は?」

「え?そりゃ女・・・ん・・・まさか・・・」

「こうなったら篭絡するわよ・・・私ね、どういうわけだか人の感覚は全て理解しているのよ」

「ナニソレコワイ」

「だから私がいればどうにかなるわ。・・・あとなぜだろう、女の子相手でも興奮してきちゃったわ・・・」

「もしもーし?もどってきてー?」

 おっといけない、私はたまに妄想にふける悪い癖があるのです。魔王様はむしろ喜ばれてましたが。

「それで、具体的にはどうするんですか?」

「そんなの決まってるわよ、ひん剥いて組み伏せて優しく・・・ね?」

「ようは堕とせばいいということですか?」

「そうよ、だからリースはひん剥いて後ろから抑えて。胸とかさわっちゃっていいから。私は正面から・・・ふふふ」

 作戦実行である。勇者に向き直ると勇者は少しびくびくしている。少し長く話しすぎたかしら。

 私が鉄杭を出すと体をびくりとさせてこちらを涙目で見つめてくる。まあ、ただの囮だけどね。

「リース、今よ」

「ほーい」

リースは素早く飛び掛るとアリスをベッドに組み伏せ、服をひん剥いた。

「ひゃっ!?わ、私を一体何に抱かせる気!?ゴブリン!?それともオーク!?」

 まあひどい。貞操まで奪うつもりはないのに。

「安心して、私が抱くから・・・」

「まさかの女同士だよ!?」

「あら、少しはしゃべれるじゃない・・・」

 そう言って耳に息を吹き付ける

「ひぅ・・・」

「あら、ここ弱いのね・・・ふふ、始めましょうか」

 そのあと2時間にわたって女同士のR18劇場が行われた。私自身も何度かトンでしまったようです。

「はぁはぁ・・・アリスちゃん、あなたのご主人様は?」

「はい、魔王様です」

「じゃああなたのお姉さまは?」

「はい、ニンベルグお姉さまです」

「はいよくできました」

 アリスの額にキスをしてあげます。ちなみに服を脱がずにやったので服が少し乱れてしまいました。

 服装を整えて魔王様に連絡を・・・と思うと、魔王様がないせんでんわとよぶもので通信を掛けてきました。

「ひゃいっ!?」

「あー・・・お楽しみだったようだな。まあ、アリスがこちらについたのなら文句はないのだが・・・夜に3人まとめていただきますなんて俺の体がもたないからやめろよ?」

「魔王様・・・どこから見ていらしたのですか?」

「そうだな・・・お前が鉄杭で引きつけている間にリースが押し倒してひん剥いたあたりからだな。2時間にわたる長丁場、ご苦労だったな。夕餉までまだ時間はあるし、もう少し遊んでいてもいいぞ。たまには部下を労ってやらんとな。」

 ぜ、全部見られてる・・・!しかも私が言った恥ずかしいあんなことやこんなことまで聴かれてる・・・!

「ぎょ、御意に・・・」

「前から思ってたんだが・・・その御意にって返事されると凄いむずむずするからかしこまりましたくらいにしてくれないか?正直俺は偉い人として担ぎ上げられるのはそんなに好きじゃないのでな」

「はい・・・かしこまりました」

 なぜだろう、過去にスピりット呼び出した人は返事の代わりにキスさせた人もいるというのに。魔王様はお優しいのでしょうか。・・・あ、もちろやってたのは先代魔王ですが。

「んじゃ夕餉の支度だけは忘れるなよ。それだけ守ればアリスと遊んでていいから。支度ができたら呼んでくれ。俺はちょっと別のところの計画を実行してるから・・・ふふふ、お披露目は夕餉の時にしようかね。夕餉は一人分多く作ってくれ。」

「かしこまりました」

 なんだろう、あんなに嬉しそうな魔王様初めて見ました。強力な魔物でも・・・例えばドラゴンの最上位であるデスクリムゾンカイザーとか召喚したのでしょうか。あ、でもそしたら夕餉はいつもどおりのはずですね。ドラゴンはマナを食べるので。じゃあ人型かしら・・・余計なことは考えないでおきましょう。いまは・・・

「アリスちゃん・・・続き、しましょうね?」

「はい、お姉さま・・・」

 うふふ、しっかりなついてくれたわ。こんなに可愛いんだもの、むざむざと王国に返すものですか。そのあともう2時間追加でR18劇場をした。二回戦ともなるとアリスちゃんが積極的になってきて私も結構トンでしまった。

 汚れると面倒なので服は全部脱ぎましたが。おかげでいろいろ助かりましたね。さて、夕餉の支度をして魔王様を待っていると魔王様と・・・あらまた可愛らしい子が

「紹介しよう、これから魔王軍の勢力を伸ばすために召喚した吸血鬼真祖、ヴァンパイアアンセスのルーツだ。」

「る、ルーツっていいます・・・よ、よろしくお願いします・・・」

「し、真祖!?」

リースはひっくり返りながらそう叫ぶ。そう、吸血鬼真祖。最下位であるレッサーヴァンパイアですらグレーターデーモンと同格なのだ。

それの最高位。そういえば何代か前の魔王は吸血鬼真祖だった。

「というわけで今日は親睦を深めてもらってだな・・・お、思ったよりアリスと仲良くなってるなニンベルグ。」

「恐縮にございます」

「魔王様、ニンベルグ姉さまの妹分になりました、アリス・エクレールです」

「おう、よろしくな、アリス。お前にも仕事を頼むつもりだから。」

「はい、魔王様とお姉さまのお役に立てるなら、喜んで。」

 そのあと夕餉を通して中を深め、みんなでルーツを見送りました。


視点:デスペラート

 そしてその夜。寝る前にKPの運用を考えていると、ノックをする音がした。

 最近ノックの仕方・・・まあ二人だけだが・・・で誰かわかってきた。

「ニンベルグか・・・入れ」

「失礼します」

 妙に神妙な顔をしている。何かあったのか?

「どうした?アリスの件ならつつがなくこなしていたじゃないか。」

「いえ、それとは別件でして・・・魔王様は私に一体どのような概念を与えてくださったのですか?さすがに自分の能力に疑問が出てきました。」

「そうか・・・じゃあ俺の故郷の話も交えて話すとしよう」

 そして俺の故郷・・・地球の歴史を知っている限り教え、ニンベルグの鉄の処女についても話した。

 それこそがお前の概念だとも。

「では、私の鉄杭はその拷問道具の・・・」

「そうだ。まあ、スピリットになって多少の改変・・・一撃で仕留めるとか・・・はあるみたいだが、大方原本通りだな。殺さないのも簡単にできるだろう?」

「はい、ご命令くだされば。」

「まあ、その機会がないことを祈る。ああ、そうそう、それとだな」

 さっき誘拐はn・・・フレイヤから聞いたKPの話をしておく。

「まあ、しばらく魔王城の警備ガチガチに固めるのに使っていくし、そのために捕虜を適当に捉えて迷宮の死亡者も拾っていくからそのつもりで。」

「はい、かしこまりました。」

「うん、じゃあ下がって良し。」

「失礼いたします。」

「さて、現代兵器の力を見せてやろうじゃない、寝惚け眼かっぽじって良く見やがれよ・・・ふふふ」

 俺も魔王に染まってきたなあ、ともう今日この頃であった。


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