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ストーリー・ザ・ブラック ━異能と車輪━

タブーが俺に告白してから三日、俺は、自宅でタブーから、いろんなことを教えてもらっていた





突如、俺の前に表れた少女『タブー』、彼女の話しを聞く限り、俺達、人間が住む、この世界は外界からすると、ものすごく小さく、弱いらしい





内界とは、複数の世界を管理する、存在を中心にいくつもの世界が渦巻く、銀河系のようなもので、外界はその外側に広がる宇宙のようなものだそうだ。





元々、外界とは何もない、無の空間だったが、ある人物がその無の空間に、外界を作ったと言われているとも、聞いた。





内界では、世界を管理する存在が、かく世界が己が管理できない強さになる前に、その世界をリセットするらしい、しかし、世界が多いと、そこに存在する、未知の可能性も増える。ときどき、世界からはみ出た、規格外な強さをもつものがいるとゆう、タブーもその一人らしい、そんな存在が、表れた時は、世界を管理する存在が、内界の外側に、その規格外存在を放り出し、無に追いやって、消去する。だが、とある人物が、その無の空間に、世界を創造したため、消去するはずの存在が、どんどんやってくるようになり、外界ができたらしい、





「大体、合ってるよな?タブー」





俺は、タブーに聞いた話しをメモして、なんとか理解しようとしていた





「合ってるよ、ジン、さすがだね!ジンのそういうとこも大好き!」





あれからというもの、俺は、一時保留にすることにより、タブーの告白に応えず、誤魔化そうとしていた。しかし、タブーは保留のあいだも、我慢できず、ひつように、スキンシップを求めてきたりなど、とりあえず、なにかしらの愛情表現を怠らない、どうしても、イエスと言わせたいようだ。







しかし、まぁ、





悪いきはしないな、







「じゃあ、今度はその、『世界を管理する存在』について教えてくれ」





「うん、わかった。まずは名前からだね」





世界を管理する存在には『アカシック・レコード』という、名前があり、これは外界にいる世界の管理者が名付けたらしい、



ちょっとまてよ?





「タブー、アカシック・レコードが世界の管理者じゃないのか?」





「それはね、管理者達がかってに名乗ってるだけ、ホントの管理者はアカシック・レコードだけど、どっかの物好きが、アカシック・レコードを操作して、内界を管理してる気になってるだけ」





「そんなことして、なんになるんだ?」





「どうにもならないよ、管理者が変わっても、世界はかわらないから」





「そうなのか?」





「そうゆうものだよ、世界なんて」





タブーはそろそろ、飽きてきたようだ、言葉に怠さが混じって聞こえる。





「そんなことより、ジン、そろそろ返事、ちょうだ━━━━━━━━━━」





その時、タブーの声は突然、鳴り響いた轟音に書き消された。





そしてすぐに緊急避難警報が発令した。





俺は、慌てて窓の外を見た。





空に、青紫色の亀裂が入っており、それは、どんどん大きくなっていく





「くそ!マジかよ!」





悪過ぎる状況に悪態を付きつつ、冷静に行動する。





「タブー、逃げるぞ」





すぐに避難することが、生き残る最善策だ、そう本能で感じた。いかに『アビリティ』の超能力者といえ、異次元生命体に一人で立ち向かっても意味がない、





しかしタブーは、何も恐れず、平然とそこにいた。





「どうして逃げるの?」





意味がわからない、と、ばかりに首を傾げている。





そうしている間にも、次元の壁はひび割れ、異次元生命体が、溢れるように出て来ている。





「それより、ジン、返事ちょうだい、もう、待ちきれないよ」





「そんなこと言ってる場合じゃないだろう?」





「じゃあ、あの獣達を全員殺せば、答えてくれる?」





「えっ?」





その時俺は、思い出した、この目の前にいる少女、『タブー』がこの世の者ではないことに、





「でも、私がやったら、すぐに終わっちゃうから、ジンに、あいつ達、戦える力をあげる。だから、私が望む答えを出してね?」





そう言って、タブーが俺の顔に、自分の顔を近付ける。俺は一瞬、タブーを突き放そうとしたが、タブーの手が、俺の頭の後にまわってきて、離れようとしない、そして、その次の瞬間には、俺の右目の瞼に、湿った感触がした、柔らかく、少し熱いようで、暖かい、何かが、何をされたか理解する前に、タブーが答えを教えてくれた。行動で、次は、唇にその感触がする。タブーの顔がすごく近い、唇を離すと、タブーは少し鵬を赤らめ、イタズラっぽい笑みをうかべていた、





「これで、ジンは、この世界の最強になったよ」





しかし、何も起こらない、気になた俺は、タブーに聞いた。





「おい、タブー、何も起こら━━━━━」





何も起こらないぞ、そう、言いかけた時、頭の中に、膨大な情報が流れ込んできた。



流れ込む、そう形容する他になかった。



大量に流れ込んでくる。情報、謎の源吾、理解不能な数式、その中で、唯一理解できた単語があった。





『攻撃の無限』





「なんなんだ、これは?」





「無限、それは外界の中でも最高級の力」





タブー、いつものように、イタズラっぽい笑みをうかべている。





「じゃあ、ジン、さっそくアイツで試そうか、その力」





タブーが指を指したその先には、完全に開き、次々と異次元生命体を吐き出す、パラレル・ゲートと、それをさらに広げ、出てこようとしている。超大型の異次元生命体だった。





「アレと、戦うのか?」





「うん!そうだよ」





タブーは、簡単でしょ?っと言いたげな顔で、はっきり告げた。



タブーが指を指したその、超大型の異次元生命体の足下では、『ギア』から派遣された『異次元生命体対策部隊』が、小型の異次元生命体を相手に、五分五分の戦いをしていた。きっと、アイツが降りてきて、戦闘が始まれば、対策部隊は全滅するだろう





「解った。あの、デカイのは俺が倒すよ、でも、『攻撃の無限』ってのはどうっかうんだ?」





「戦えば解るよ」





タブーは平然と無茶を言う





「そうだ!何か良い武器、取ってきてあげる!」





取ってくるって、どこから何を取ってくるつもりだ?そう思い、訪ねようとした、次の瞬間、



タブーは虚空を殴り付けるように手を付き出した。すると、小さなパラレル・ゲートが開き、タブーはゲートの向こう側から、何かをつかんで、取り出した。



それは、あまりにもデカイ、鉄塊だった。剣の形をギリギリ保ったその鉄塊には、刃があり、持ち手もあるが、その形状はあまりに歪過ぎた。ドロドロに溶けた鉄を適当に固め、剣の形に切り出し、刃と持ち手をつけたような大剣、





「はい、プレゼント」





タブーはそれを、軽々しく片手で持ち、渡してきた。とりあえず受け取る。





「重!何これ!」





大きさから、重いことは想像していた。しかし、その重さは想像をはるかに超えてきた。





「ジン、いこっか?」





そう言ってタブーは、ピクニックにでも行くように、楽しそうに外に出た。





「ちょっと待てよ、これ、どうすんだよ」





渡された鉄塊を引きずりながら、タブーを追いかける。俺は元々、身体能力を強化する能力の持ち主だ、引きずりながら、なら走れないことはない、タブーを追いかける。



タブーはゲートの下で、超大型の異次元生命体が出てくるのを、今か今かと待っていた。





「あぁ、もう、遅い!」





ゲートからのなかなか出てこない、異次元生命体が、勘に触ったらしい



タブーは、手のひらから、前にアンカーのついた、歪な形の鎖を、超大型の異次元生命体に突き刺し、ゆっくりと次元を砕きながら、進んでいた、異次元生命体を、引きずり出した。





「さぁ、ジン、殺っちゃって」





笑顔で物騒なことを言う





「GiYAAAaaaaaaAAAAaaaaaOOOoooooOoOOOooooooo!!!!!!」





倒れた衝撃で、もがいていた異次元生命体が、跳ね起き、大声をあげた。





異次元生命体は、いくつもの動物を、合体させたような、姿をしている。



この、異次元生命体は、トリの頭にクモの足、カニの腕とカメの胴体にネズミの尻尾という、なんとも気味の悪い姿をしている。



異次元生命体は、その怒りをジンに、ぶつけるかのように、巨大なハサミでジンを殴り飛ばした。



殴り飛ばされた、俺は、10m.ほど吹き飛ばされ、高層ビルに激突した。





「グハッ!」





強く背中を打ち、ひどく噎せる。





「ゲホッ!ゲホッ!糞がっ!」





「大丈夫か?」





近くにいた、対策部隊の男が、壁に埋まっていた俺を、助けに来た。



男は、白髪で前髪を少し下ろして、残りを後に下ろしたような髪型で、

学ランに、薄い黒の手袋、両手には高周波ブレードを持っていた。






「さっさと避難しろって言いたいが、ホントに大丈夫か?」





「大丈夫だ、あと、あいつは俺が殺る」





「はっ!?バカいえ、ムリだ、下がれ!」





対策部隊の男が、何か言った気がするが、俺には聞こえなかった。そもそも、聞く気がなかった。



体の節々がいたい、しかし、体が軽い、あんなに重かった大剣も、竹刀のように軽く感じる。そして何より、右目が熱い、根拠は何が、負ける気がしないのだ、





「ウオォォォォォォォォ!」



吹っ飛んで来た距離を、全力疾走で積める。



俺は、全力で、異次元生命体の頭を大剣で殴り付けた。



その一撃に世界が揺れた。



切れ味は皆無のこの大剣、斬るというより、殴るが正しいだろう、



異次元生命体の頭は、跡形ものく砕け散った。





この力なら





その思いは、確信に変わる。






「ジン、やったね!」





さっきまで、高見の見物だったタブーが、降りてきて、俺に抱きつく、



殴り飛ばされた時に、何本か骨を折ったらしい、身体中に激痛が走る。





「イタタタタタ!痛い!痛い!」





しかし、タブーはそんなことも気にせず、ジンを、強く、強く、抱き締める。





「なぁ、お前」





そこにあの、対策部隊の男が表れた。





「ここから少し離れた場所に、別のパラレル・ゲートが開いた。このままじゃ、また都市が一つ壊滅する。」






その男は、真剣な面持ちで告げた。





「協力しろ!・・・いや、頼む、協力してくれ!」

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