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プレゼント

今回の話は郁のプレゼントから始まった。

清美は昔の話をした。

「桃李がまだ小学校入るか入らないかのときに夫に聞いてたんです。『おとうさんはなんでいつもひだりのおててにゆびわしてるの?なんでおとこのひとなのにネックレシュをしてるの?なんでなんで??』夫は笑いながら答えたんです。『ハッハ 桃李、お母さんを見てごらん。お父さんと同じ指輪をしてるだろう。これは好きな人同士が永遠の愛を約束した時にあげるものなんだよ。だから桃李も好きな人にプレゼントしな。いろんな人にホイホイあげたらダメなんだぞ。分かったな』って。そしたら桃李『うん。よくわからないけどわかった。ぼく、すきなひとだけにあげる。ぜぇたい』そう言ったんです。そしてつい最近も『父さん、指輪って永遠の愛を誓える人だけにあげるんだよね』と。桃李は郁ちゃんにこれを買うために1年生からずっとお年玉、おばあちゃんからもらったおこずかいを貯めてたんです。」

郁の目は涙でいっぱいだった。「桃李、桃李・・・」と何回も名前を呼んでいた。


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