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おかしな収束  作者: 三毛猫ジョーラ


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門松


 そのお店の前には門松が飾られていた。今風のなんともおしゃれな装飾がされている。SNSにでも載せるのだろうか、時折若者がスマホで写真を撮っては「かわいー」とはしゃいでいる。



 夜になるとクリスマスの名残のライトアップが街を照らす。そしてお店の前の門松の竹も、その内の一本だけが綺麗に光り輝いていた。

だがそれはなんの違和感もなく、誰もが電飾の類だろうと信じて疑わなかった。



 夜も更け人通りがなくなり、街の明かりも消えていく。その時、光っていた竹がパカっと割れ、中から小さな赤ん坊がよいしょと現れた。


 その赤ん坊はみるみるうちに成長し、やがて綺麗な美女となった。彼女は月夜を見上げなにやら一人で喋り始めた。


「ええ……今すぐ迎えに来てちょうだい」



 しばらくすると小型の宇宙船がひゅうっと現れる。光の束が真下に照らされ、彼女はその光の輪に向かって歩き出した。そして溜息混じりにぽつりと言った。


「今の地球人は夢がないのね……」



 彼女を乗せた宇宙船は星空の彼方へと飛び去っていった。






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