表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/33

✒ 白熱? 囲碁対局


 パチ…パチ…パチ…パチ──。

 オレのひだりどなりから碁石を打つおとが聞こえる。

 づるさんとげんさんが交互に打っているおとだ。


 囲碁棋士の頂点と言われる “ ほんいんぼう ” として囲碁界に君臨していたげんさんから引き継ぐ形で “ ほんいんぼう ” となり、げんさんよりも長く囲碁界の頂点に君臨していたづるさんはさすだと思う。

 げんさんから打たれたあとに次の一手を考え込んでしまうオレとは違って、すかさずパチリ──と碁石を盤上に打っているからだ。

 いている盤上のに打てばいのかをしゅんに判断が出来るなんて──、ずかしいけれどオレには無理だ。


 セロに鍛えられているにも関わらず、オレはに碁石を打てば最善の一手になるのか、サッパリ分からない。

 セロがたら、どんな顔で──、なにを思いながら盤上を見るんだろう……。

 げんさんとの対局が終わったあとが恐怖でたまらない。


 セロがなくてかったと心底思う。

 づるさんは手を休める事なく、パチ…パチ…パチ──とちからづよく打ち続けている。

 づるさんとげんさんが打ち合っている盤上では、()()づるさんが押されだった。


 それでも打てる場所が有る限り、づるさんは諦めない。

 めげずにらい付いて打ち続ける。 

 真剣なはくみぎどなりすわっているオレにもビシバシと伝わってるから、一寸ちょっとだけづるさんが恐い──。


 対するげんさんは嬉しそうにニコニコしながら打っている。

 余裕しゃくしゃくのよっちゃんって感じで──、づるさんに対してまったく脅威を感じていないのが丸分かりだ。

 それだけげんさんも遥かな高見にるって事だ。


 キノコンとの対局で勝てるくらい強いけれど、それでも絶対的な強運で無敗を叩きして記録を更新ちゅうのセロには到底勝てないでいる。

 げんさんはセロに勝てない事に対して “ 悔しい ” とは思わないらしく、自分を負かしてくれるきょうしゃのセロを崇拝している。

 自分を超える絶対的なしゃてくれる事で、精神が安定して平常しんたもっていられるらしい。


 早いはなしげんさんもオレと同様、セロに依存しちゃってる訳だ。

 依存仲間フレンドって事だから、親近感がいちゃう。

 主人あるじだからって理由だけじゃなくて、依存仲間フレンドとして親切にしてくれているなら嬉いんだけどな……。


 いけない,いけない──。

 づるさんの盤上を見ている場合じゃなかった!

 オレも次の一手を打たないとだ。


 オレの盤上はだスッカスカだから、にでも自由に打てるり状態だ。

 マジでに黒石を置いたらいんだろう?

 に置くのが正解なんだろう??


 セロと打つときには、直感に頼って碁石を置いている。

 オレの直感はに「 置け 」と言ってるだろうか?

 ……………………彼処あそこか!


 オレは直感を信じて、げんさんに近い場所へ黒石を打つ。

 オレが打った場所を見たげんさんの目付きが変わった!?

 ゾクリ──と背筋に悪寒が走った──ような気がした??


獅聖幻夢

「( どうやら私は()()殿をあやまっていたようですね。

  セロ殿が()()殿にいちもく置いている意味がわかりました。

  私ですらもおくし、見送る場所に打つとは──。

  ()()殿に敬意を払うべきですね ) 」


 ニコニコしていたげんさんの顔から笑顔が消えた──。

 少しを置いていたげんさんが盤上に白石を打つ。

 パチンッ──と気合のはいった強い一手だ。


 げんさんが恐い。

 げんさんが打った一手は、まるでセロみたいだ。

 なんで急にげんさんは打ちかたを変えちゃったんだろう??


 オレ…………変な所に打っちゃったのかな??

 打ったら駄目な場所に打っちゃたのかな??

 碁石を持つオレの指は震えている。


 考えるんだ!

 に打つべきなのか、ちゃんと考えないと──。

 ニコニコなげんさんが戻っててくれるようにぃ~~~~!!


 一体に──………………あっ、彼処あそこだっ!!

 オレは直感を信じて、黒石を打つ。

 するとさまげんさんが打ってる。


 返しが速いよ!!

 に打てばいのか迷ってしまう。

 オレは打つ場所をちがえてしまったんだろうか……。


 オレが打てば打つほどげんさんは恐さをしている──ように感じる。

 相手に対して敬意や思いりを感じていたのに──完全に消えてしまっている!?

 げんさんは全力でオレを潰しに掛かってているように感じるんだけどぉ!?






マオ:厳蒔磨絽

「 …………あ……ありません………… 」


獅聖幻夢

がとう御座います。

  マオ殿には驚かされました。

  ついつい熱がはいってしまいました♪ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 ついつい?

  オレを全力で潰そうとしたよね? 」


獅聖幻夢

「 まさか!

  私はマオ殿の成長に歓喜していただけです(////)

  マオ殿は私が無意識にけてしまう場所へ打ち続けていました。

  マオ殿のかんさに私の心は打たれましたよ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 そ…そうなんだ??

  オレは駄目な場所に打っていたのかとビクビクしてたよ 」


獅聖幻夢

「 またまた、マオ殿は冗談がじょうですね 」


 冗談じゃないんだけどなぁ~~。

 でも、優しいげんさんに戻ってくれたからかった(////)

 オレ的にはピリピリしてる囲碁って好きじゃないな……。


獅聖幻夢

「 ささ、マオ殿。

  もう一局、打ちましょう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 オレはげんさんとづるさんの対局を見ていたいかな~~ 」


獅聖幻夢

「 そう言わずに。

  眷属に遠慮は無用ですよ 」


 遠慮なんて欠片かけらもしてないんだけどな……。

 げんさんはオレと打ちたくてウズウズしているみたいだ。

 オレはづるさんにも勝てた事がないんだけどな……。


 げんさんは諦めてくれそうにない。

 仕方無いから諦めて、もう一局、打つ事にした。

 ちなみにづるさんはオレより多く、げんさんと対局をしているみたいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ