✒ 新たな依頼 4
キノコンが作ってくれた朝食を食べた後、キノコンに見送られながら《 退魔仲介所 》を出て出発した。
出発前にキノコンが手渡してくれた殺害犯人達の特徴が書かれている資料に目を通す。
退魔師を襲って殺害した犯人は、5人も居るみたいだ。
マオ:厳蒔磨絽
「 5人も居るんだな。
2人だと思ってたのに── 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 殺害犯の5名を探し出して、BANすりゃ良いんでしょ。
チャッチャッと見付け出してキュッと絞めちゃいましょうよ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 簡単に言ってくれるなぁ~~。
先ずは会えないと無理だろ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 それもそうね。
探すの面倒だし、何とかして誘き寄せれないかしら? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 態とオレ達が狙われる様に仕向けるって事か?
セロが居てくれたら簡単だろうけど── 」
厳蒔弓弦
「 ミニマムキーノ、キノコン達の力でどうにか出来ないか? 」
ミニマムキーノ
「 それらしい輩はキノコン達も捜索してますエリ。
でも見付けられないですエリ。
御免なさいエリ~~ 」
ミニマムキーノは忍んで監視するのを止めて、オレの頭の上に鎮座している。
マオ:厳蒔磨絽
「 捜索が得意なキノコンでも見付けられないって……。
どうしよう…… 」
厳蒔弓弦
「 ミニマムキーノ、幻夢に手紙は渡ったか? 」
ミニマムキーノ
「 はいですエリ。
無事に御渡し出来た様ですエリ 」
厳蒔弓弦
「 そうか。
ならば、先に幻夢と合流しよう。
幻夢にも知恵を借りれば良い 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そうだね!
幻夢さんにも相談してみよう!
ミニマムキーノ、幻夢さんの居場所とか分かるかな? 」
ミニマムキーノ
「 《 厳蒔屋敷 》へ向かって居られる様ですエリ 」
厳蒔弓弦
「 そうか。
ならば、《 厳蒔屋敷 》へ戻るとしよう 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 ぬぁんですってぇ!?
此処迄来たってのに戻るって言うの?!
嫌よぉ~~、そんなの! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 文句を言うなよ、キギナ 」
ミニマムキーノ
「 マオ様,弓弦様──、ボクの笠の中へ入ってくださいませエリ。
直ぐに《 厳蒔屋敷 》へ戻れますエリ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 だけど!
それをしたらミニマムキーノが取り残されるじゃないか!
そんなの駄目だからな 」
ミニマムキーノ
「 マオ様ぁ~~(////)」
キギナ:厳蒔喜姫
「 また山賊とか盗賊とか怪異を倒しながら≪ 平安京 ≫に戻るっての?
絶対に嫌なんだけどぉ!! 」
厳蒔弓弦
「 子供の様な駄々を捏ねるな 」
ミニマムキーノ
「 キギナは我が儘エリ。
未だ霄囹ちゃまの方が可愛気有るエリ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 呼び捨てんじゃないわ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 キギナだけ先に戻れば良いよ。
ミニマムキーノ、悪いけどキギナだけ《 厳蒔屋敷 》に帰してくれないかな 」
ミニマムキーノ
「 畏まりましたエリ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 マオぉ~~♥️
アンタは最高の主人様よ♥️ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 こういう時は『 女性差別だ。公平じゃない 』って文句を言わないんだもんなぁ~~ 」
厳蒔弓弦
「 やれやれだな。
静かになって精々する 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 聞こえてるんだけどぉ~~ 」
厳蒔弓弦
「 聞こえる様に言ったのだが 」
マオ:厳蒔磨絽
「 キギナも弓弦さんも睨み合わない!
ほら、キギナ──。
幻夢さんに会ったら宜しく言っといてくれよ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 《 厳蒔屋敷 》に向かってるから待ってろ──って事でしょ。
私が言わなくても待ってると思うけど? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 すれ違いになっても困るだろ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 分かったわよ。
会えたら話しとくわ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 宜しくな 」
キギナは通常サイズに戻ったキーノがパカッと開けている笠の中へ入った。
キギナが入った後、笠を閉めたキーノはミニマムサイズに戻る。
厳蒔弓弦
「 山を下りよう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 うん! 」
ミニマムキーノを頭に乗せたオレは、弓弦さんと山を下りた。
途中、怪異は勿論の事、山賊,盗賊や落武者,フリーの忍者,フリーの暗殺者やらを倒しながら≪ 平安京 ≫を目指す。
オレは怪異には魔具刀,人間には逆刃刀と使い分けて倒す。
弓弦さんは怪異だろうが人間だろうが関係無く、容赦無く矢を射って射殺していく。
人間相手にも躊躇しないで簡単に射殺すなんて──、平安人って何気にヤバいよな。
因みに放たれた矢は、1本残らず回収される。
倒した敵の回収はミニマムキーノがしてくれる。
時間が惜しいからか、地面に倒れたままの状態で笠の中へ入れられて行く。
《 厳蒔屋敷 》に着いたら、身ぐるみを剥いで仕分けをしてくれるみたいだ。
真っ裸に剥いた後は、キノコン達に美味しく頂かれる事になるんだろう。
人間はキノコン達にとって御馳走だからな。
予想に反して、回収が出来ているからミニマムキーノも御機嫌だ。
マオ:厳蒔磨絽
「 ふぅ~~。
あの橋を渡ったら漸く山から出れるぅ~~ 」
厳蒔弓弦
「 この調子で行けば、17時には≪ 平安京 ≫へ着けるだろう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 じゃあ、今晩の夕食に間に合うね! 」
なんて事を弓弦さんと話ながら橋を渡り終える。
山の出入り口に差し掛かると少々派手目な格好をした2人組が口論をしている。
ご親切にも出入り口を塞いでくれている。
マオ:厳蒔磨絽
「 道に迷ったのかな?
弓弦さん、あの人達に声を掛けて退いてもらうね 」
厳蒔弓弦
「 必要無い 」
マオ:厳蒔磨絽
「 えっ? 」
弓弦さんは装備している魔喰らいの弓を構えている。
口論している2人組に向けていた矢を躊躇わず射る。
それを「 必要無い 」と言い終わる前にしてしまうんだから、反則とも取れる先手必勝だ。
口論していた2人組は、弓弦さんが射った矢に素早く反応する。
あの素早い身のこなしは人間じゃない!?
2人組は、物凄い形相で睨んで来た!
厳蒔弓弦
「 退魔師を殺害し回っているのは、お前達だろう。
正体を現せ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 え?
えぇぇっ??
どゆことなの、弓弦さん!?
オレ…………何が何だかサッパリだよ! 」




