✒ 新たな依頼 1
──*──*──*── 1週間後
──*──*──*── 退魔仲介所
今回は弓弦さんとオレだけじゃなくて、キギナも参加している。
ネタを集める為だろう。
何のネタ集めなのか──弓弦さんには黙っていた方が良いよな。
弓弦さんもまさか自分がBLのネタにされているなんて思いもしていないだろうし。
言わない方が良いに決まってるんだ。
オレだって自分の立場だったら、BLのネタにされてるなんて、微塵も知りたくないし……。
キギナ:厳蒔喜姫
「 退魔師が沢山居るわね。
コイツ等も強いの? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 コイツ等呼ばわりは駄目だぞ。
1人でも余裕で怪異を倒せるくらいには強いんだからな! 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 ふぅん?
………………弓弦みたいな弓使いが見当たらないわね 」
マオ:厳蒔磨絽
「 弓使いの中でも弓弦さんは別格だよ。
一般的に弓使いじゃ怪異にトドメはさせないんだ。
弓弦さんが特別なんだよ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 異種血が混じった種混童子だっけね?
確かに強さも別格だし、特別よね~~ 」
やたらとキギナがニマニマした顔で弓弦さんを見ている。
きっとキギナの頭の中ではBL的な映像が流れてるのかも知れない。
妖怪と天女と人間の血を継いでる訳だし、美味しい設定なのかも知れない。
マオ:厳蒔磨絽
「 それなら幻夢さんと玄武さんも “ 種混童子 ” だろ。
そっか……異種血が混じってる人の事を “ 種混童子 ” って言うんだな 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 はぁ?
何言ってんの?
自分で “ 種混童子 ” って言ってたじゃないのよ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そうだったかな? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 何で覚えてないのよ?
セロフィートが居ないからボケちゃったの? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 何でだよ!
オレの外見は16歳だけど、中身は20歳だからな! 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 良く言うわぁ~~。
幻夢よりジジィなくせして! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 誰がジジィだよ! 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 マオ!
──萬年御執心してるセロフィートに聞けば教えてくれるでしょ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そりゃ、セロなら教えてくれるだろうけど……。
本当か嘘かの判断なんてオレには出来ないしなぁ…… 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 いやねぇ~~。
マオったらセロフィートの事、信用出来ないの? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 当たり前だろ。
セロは前科の塊が人の形をして歩いてる様なもんだからな! 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 それなのに好きな訳ぇ?
解んないわぁ…… 」
マオ:厳蒔磨絽
「 解ってもらわなくて良いよ!
セロにはオレが必要無くてもオレにはセロが必要なんだ! 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 御馳走様だわ 」
キギナは呆れた顔をしてオレを見ている。
まるで「 御愁傷様ね 」と言われている感じがする。
別に “ 御愁傷様 ” じゃないし!!
厳蒔弓弦
「 マオ,キギナ──、此方へ来てみろ。
新しい瓦版と号外が貼り出されているぞ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 本当?
昨日は未だ貼り出されて無かったよね 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 私、和國語が読めないんだったわ。
マオ、私にも分かる様に読みなさいよ 」
厳蒔弓弦
「 キギナ──、マオに対する口の聞き方に気を付けろ。
私達の主人だぞ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 一寸ぉ~~こんな所で説教なんかしないでよね!
説教オジン!! 」
厳蒔弓弦
「 誰がオジンだっ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 コラ、キギナ!
弓弦さんに突っ掛かるなよ。
弓弦さん、キギナは女の子だから多少の事は大目に見てるんだ。
年の離れた妹だと思って目を瞑ってくれないかな? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 はぁぁぁぁあ!?
また私を “ 女の子扱い ” して女性差別する訳ぇ? 」
厳蒔弓弦
「 マオは寛大だな。
マオに免じて私は目を瞑るとしよう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 有り難う、弓弦さん(////)」
厳蒔弓弦
「 だが!
幻夢の前ではマオに対する口の聞き方は気を付けろ。
新種の呪靈の群れへ放り込まれるぞ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 それは……恐いね。
幻夢さんなら笑顔で躊躇わずにやりそうだよ…… 」
厳蒔弓弦
「 私は忠告したぞ 」
異性のキギナを嫌っている筈なのに、ちゃんと忠告をしてくれるんだから、弓弦さんは優しい(////)
セロにも弓弦さんぐらいの優しさが有ってくれたら、オレの苦労も減ると思うんだよなぁ~~。
厳蒔弓弦
「 全く……特別扱いされて怒るとは世も末だな、マオ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 弓弦さんも思う?
女の子扱いする度に『 女性差別だ! 』って言われても困っちゃうよね。
別に無下に扱ってる訳じゃ無いのにさ、『 公平じゃない 』って文句を言われるんだ。
そのくせ『 何でレディーファーストしないんだ! 』って図々しく噛み付いて来るしさ。
女の子扱いは許せなくてレディーファーストは許せるって意味が分からないよ…… 」
厳蒔弓弦
「 異性の相手は疲れるな…… 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 何で私を見るのよぉ!
私は『 レディーファーストしろ 』なんて言った事、無いんだからね! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そうだったかな? 」
厳蒔弓弦
「 女は言う事をコロコロ変えるからな。
信用出来ない。
マオも気を付ける様にな 」
マオ:厳蒔磨絽
「 うん。
注意するよ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 私を見ながら話すんじゃないわ!
──それより!
陰陽師が襲われたり、退魔師が襲われる内容のは無いの?
《 貴族院 》とか《 陰陽院 》に入って見学したいんだけどぉ~~ 」
厳蒔弓弦
「 《 貴族院 》に入れるのは貴族だけだぞ。
《 陰陽院 》に入れるのは陰陽師だけだ。
平民と退魔師は橋を渡る事すら許されていない 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 ええっ?!
じゃあ、どうしたら良いのよぉ~~。
せめて《 陰陽院 》には入りたいってのに! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 陰陽師の格好をしても無理だぞ。
式神が居ないと入れないからな 」
マオ:厳蒔磨絽
「 陰陽師は放っといて良いんじゃないかな?
取り敢えず、退魔師が襲われる事件を優先しようよ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 そんなぁ~~!
《 陰陽院 》の取材が出来ないと描けないじゃないのよ!! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 こら、キギナ!
滅多な事を言うなよ 」
厳蒔弓弦
「 幻夢に話してみるか 」
マオ:厳蒔磨絽
「 幻夢さんに? 」
厳蒔弓弦
「 そうだ。
《 厳蒔屋敷 》は “ 厳蒔憙彩 ” が持ち主になっている 」
マオ:厳蒔磨絽
「 厳蒔憙彩??
持ち主ってセロじゃないの? 」
厳蒔弓弦
「 セロはあの容姿だからな。
持ち主の件は、セロ,幻夢,玄武と話し合ったんだ。
私は平民で退魔師だから、候補には入らない。
玄武か幻夢のどちらかと言う話になり、《 平安京 》に《 実家 》を持つ幻夢に決まった 」
マオ:厳蒔磨絽
「 えっ?
幻夢さんの《 実家 》が在るの?!
知らなかったよ 」
厳蒔弓弦
「 両親は既に他界しているし、子孫も居ないが式神に管理を任せているそうだ。
《 貴族院 》に在るから、私達には縁の無い場所だな 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そうなんだ……。
行ってみたいな~~ 」
厳蒔弓弦
「 幻夢に話してみれば良い。
マオは主人だからな、多少の融通は利くだろう 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 幻夢を味方に付ければ《 貴族院 》の取材が出来るわね!
マオ、私の為にも上手く幻夢に取り入るのよ!! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 取り入るって…… 」
キギナは本気みたいだ。
別に幻夢さんはキギナを嫌っては無いから上手く頼めれば、キギナもOKになるかも知れない。
貴族しか入れない、貴族しか暮らせない《 貴族院 》にはオレも興味あるし、一致ょ頼んでみるか!




