✒ キギナの野望 1
──*──*──*── 帰宅後
──*──*──*── 厳蒔屋敷
夕食を終えたオレは、部屋へ戻ろうとしたキギナに声を掛けた。
キギナ:厳蒔喜姫
「 何よ、マオ?
私、忙しいのよね 」
マオ:厳蒔磨絽
「 部屋で何してるか知らないけど、相談したい事が有るんだよ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 はぁ?
相談ですって?
そんなの弓弦にしなさいよ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 死神視点はキギナじゃないと分からないだろ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 タルいわねぇ~~ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 主人からの相談を “ タルい ” って言うなよ……。
陰陽師や退魔師が何者かに襲われているみたいでさ、一寸した騒ぎになってるんだ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 陰陽師と退魔師が襲われてる? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そうなんだ。
それで── 」
キギナに詳しい話をする為に、[ キギナの部屋 ]へ移動する事になった。
──*──*──*── キギナの部屋
オレが知ってる範囲の事をキギナに話をすると、キギナは1人で何かをブツブツと呟き始めた。
キギナ:厳蒔喜姫
「 陰陽師と退魔師が無差別に襲われる事件を、仲の悪い陰陽師と退魔師がバディを組んで、事件を解決する──悪くないわね。
良いじゃないのよ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 キギナ、どうした?? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 初めは仲が悪くて反発し合う陰陽師と退魔師だけど、事件の真相に近付くに連れて、2人の仲も近付いて行くの──!!
そして、事件の真相に辿り着いた頃には2人の仲も急展開して──互いを認め合い……愛を確かめ合う為に合体して結ばれる──!!
良いわ、良いんじゃない?!
1番の見せ場になるわよ!! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 キギナ~~?? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 陰陽師と退魔師のモデルは近くに居るし、描けるわ!!
陰陽師と退魔師の許されない禁断の愛憎劇!! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 キギナ…………そろそろ帰って来ないか? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 ネタの収集が必要ね。
マオ、その事件!
解決させるってなら、私も手伝うわよ!
リアルな作品を書くにはネタ収集は必須だからね! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 ネタ収集って……。
一体何を始める気だよ? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 始めるんじゃないの。
既に始めてるのよ!
私ね、この≪ 平安京 ≫にBLを布教したいと思ってるのよ!
禁断の恋愛って、そそるのよ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 何をそそるって?? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 尊いBLを布教して、BL信者を増やして、BL教を作るのよ!!
信者達と共に全身全霊でBLを愛でるのよぉ~~!! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 えっ…………BLを布教してBL教を作る??
とんでもなくヤバい思想の野望だな…… 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 ヤバくないわよ!
これは崇高なる宗教よ!! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 宗教って言っちゃってるし…… 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 私はねっ、楽しみの少ない≪ 平安京 ≫に新風を巻き起こしたいの!
誰も知らないBLを弘めて、私が≪ 平安京 ≫で初めての──違うわね。
≪ 和國 ≫で初めてのBL教の “ 教祖 ” として降臨するのよっ!!
BLはファンタジーよ。
心の殻を破って、心を解き放って、心の底から楽しむモノなの!!
私はね、楽しいファンタジーの存在を和國人に教えたいのよっ!! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 キギナ、キギナ、キギナ、キギナ──、一旦落ち着こう?
キギナ、キギナ──、冷静になって、考え直そう?
BLを宗教として弘めるなんて駄目だって!
≪ 和國 ≫にはさ、≪ 平安時代 ≫に変わる前から──、≪ 平城時代 ≫の前の時代から続く皇族信仰と天女信仰の2つが存在したんだ。
皇族の帝と天女が婚姻関係を結んだ事で、帝と天女の子供が産まれた記念に、皇族信仰と天女信仰が合併して、天帝信仰の1つになったんだよ。
≪ 和國 ≫で “ 宗教 ” と言えば “ 天帝信仰 ” なんだよ。
和國人として産まれた瞬間から、“ 天帝信仰 ” の信徒なんだよ。
信者だし、天帝寺社の門徒なんだよ。
其処にBL宗教なんて言う “ ふざけた宗教 ” をブッ込んだら、とんでもない大混乱が起きて、大惨事を招く事になるって分からないのか? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 “ ふざけた宗教 ” じゃないわ。
BLは尊い恋愛を目で見て、読んで、楽しむモノなの!!
宗教と呼ぶのは大袈裟かも知れないけど、BLは無限大の可能性を秘めているエンタメなのよ、マオ!
主人なんだから、眷属の私に協力しなさいよ!! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 オレを巻き込むなよ……。
オレはBLに興味無いし、詳しくないし──。
BLなら男も問題無く美味しく頂けちゃえるシュンシュンの方だろ 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 霄囹には知られたく無いのよね……(////)」
マオ:厳蒔磨絽
「 何でだよ?
シュンシュンの方がエロに関しては専門家だぞ。
男向けのエロゲームにも詳しいんだからな。
女性向けのエロゲームに詳しいかは知らないけど…… 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 主人のマオだから、吐いちゃうけどね──、同人誌で出しちゃってんのよね 」
マオ:厳蒔磨絽
「 は?
どうじんし?? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 知らないフリは要らないから!
陰陽師モノってブームの波に乗っかって人気有るから、霄囹をモデルにした作品を出してんのよね 」
マオ:厳蒔磨絽
「 はぁぁぁぁぁ!?
それ、シュンシュンは知ってるのか?? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 知ってる訳ないでしょ。
黙ってモデルにしてんのよ。
幼少期,少年期,青年期,成年期に分けて描いてんの。
陰陽師モノだから、ライバル陰陽師に玄武と幻夢も登場させてるわ。
流石にセロフィートとマオをモデルにしたキャラは出してないわよ!
〈 テフ 〉に変換されたくないもの 」
マオ:厳蒔磨絽
「 幻
キギナ:厳蒔喜姫
「 だから、マオに話したんじゃないのよ。
マオは私との秘密を共有しちゃったんだから、私と共犯だからね!
3人にバレた時
マオ:厳蒔磨絽
「 オレを巻き込むなんて最低だぞ、キギナ! 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 だって…………私が “ 友達 ” って呼べる相手はマオしか居
私が皆
誰も私の味方をしてくれる奴なんて眷属の中にも居
だから、主人
マオ:厳蒔磨絽
「 それはキギナの自業自得だろ…… 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 兎に角!
今からマオは私の共犯者だからね!
仲間なんだからね!!
忘れるんじゃないわよ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 上
キギナ:厳蒔喜姫
「 マオが持って来
主人公だけど、霄
退魔師のモデルは弓
弓
ねぇ、弓
マオ:厳蒔磨絽
「 えぇっ!?
そんな事……オレに聞かれても困るよ…… 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 あぁ……そうだったわね。
BL
御免ね、気が利かなくて──。
タチってのは、尻
攻める側,襲う側,リードする側──加害者,レイプ犯って言えば、解
ネコってのは、尻
受ける側,襲われる側,リードされる側──被害者って言えば、解
マオ:厳蒔磨絽
「 タチが性的虐待の加害者者で、ネコが性的虐待の被害者って事だな? 」
キギナ:厳蒔喜姫
「 そんな感じね。
例えは悪
男女の性行為だって似
相手が異性か同性かってな違いだけだから 」
マオ:厳蒔磨絽
「 オレ……シュンシュンや玄
キギナ:厳蒔喜姫
「 何
セロフィートとは萬
マオ:厳蒔磨絽
「 なっ……(////)
セロとの関係は関係無いだろ!!(////)」
キギナ:厳蒔喜姫
「 共犯者なんだから、私と一緒に考えてよね!
今から、4人のタ
朝まで寝かせないから覚悟しなさいよ!! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 勘弁してくれよ…… 」
そんな訳でオレは[ キギナの部屋 ]で夜




