⭕ 退魔仲介所 2
──*──*──*── 座敷
[ 座敷 ]の方へ移動をすると割烹着を身に付けたキノコンが空いている[ 座敷 ]に案内してくれる。
割烹着キノコン、良いなぁ♥️
くぅ~~~~、スマホが有れば!!
≪ 和國 ≫に行きたい事をセロに話したら、スマホを没収されてしまったから、キノコンの可愛いコスプレ写真を画像に残せないんだ!!
く…悔しかぁ~~(≧口≦)
弓弦さんがスマホを持ち込んでないか聞いてみようなか?
[ 座敷 ]は畳になっていて、キノコンが座布団を敷いてくれる。
履き物を脱いで上がると木製机の下は掘り炬燵で、足を入れて座れる様になっている。
冬は暖かそうだ。
座布団に腰を下ろして座るとキノコンが手拭き用のオシボリを出してくれる。
壁には和茶のメニュー表が置かれていて、好きなお茶を頼めるみたいだ。
和茶専用のメニューって、一寸斬新だな……。
オレは柚子茶を頼んだ。
弓弦さんは香ばしいほうじ茶を頼んだ。
因みに《 退魔仲介所 》で提供される和茶は退魔師に対するサービスで、何れを頼んでも飲み放題らしい。
依頼帳を開けると頼んだ和茶が運ばれて来た。
キノコンが和茶を木製机の上に置いてくれる。
和茶が出されるだけで気持ちが安らいでしまうから不思議だ。
分身体:割烹着キノコン
「 ごゆっくりと御寛ぎくださいませエリ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 有り難な、キノコン。
《 退魔仲介所 》は大分リニューアルしたみたいだな 」
分身体:割烹着キノコン
「 はいですエリ。
新体制を切っ掛けに大幅にリニューアルしましたエリ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 出入り口でキノコンに『 おかえりなさいませ 』って挨拶されたよ。
あれってメイド喫茶みたいだな 」
分身体:割烹着キノコン
「 はいですエリ。
メイド喫茶の定番挨拶をパクりましたエリ★ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 堂々とパクり宣言するなんて逞しいなキノコン── 」
分身体:割烹着キノコン
「 有り難う御座いますエリ。
お褒めの御言葉として頂きますエリ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 《 退魔仲介所 》から出る時は、『 いってらっしゃい 』って退魔師達を送り出すんだ? 」
分身体:割烹着キノコン
「 その通りですエリ。
笑顔で温かく御迎えして、笑顔で温かく送り出しますエリ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 掘り炬燵まで作っちゃってさ、退魔師への真心を感じるよ 」
分身体:割烹着キノコン
「 マオ様に其処まで言われるとキノコンは嬉しくて昇天しちゃいますエリ♥️ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 昇天は大袈裟だろ?
本当に昇天しないでくれよな! 」
分身体:割烹着キノコン
「 例えですエリ。
それだけ喜ばしい事ですエリ。
{ 人間に対して真心なんて、これっぽっちも込めてねぇですエリ。
あくまで、“ ガッポリ ” という目的の為に遂行しているに過ぎませんエリ★ } 」
キノコンは小声で本音を聞かせてくれた後、ペコリと御辞儀をしてと下がって行った。
ですよねぇ~~~~(*´・ω・`)
何でも喰べる雑食キノコンが人間の為に真心を込めて接待をする筈が有る訳ないんだよな。
淹れ立ての和茶を飲みながら、依頼帳を捲っては、どんな依頼が有るのかを確認していく。
広大な≪ 平安京 ≫には、《 退魔仲介所・支部 》は各地区に1ヵ所の4ヵ所しかないけど、《 退魔仲介所・分会 》は各地区の中に10ヵ所も在るらしい。
1地区の中に10ヵ所も《 退魔仲介所・分会 》を設置してるなんて、一寸多いと思っちゃうけど、キノコンにも考えが有るんだろう。
マオ:厳蒔磨絽
「 う~~ん?
弓弦さん、この依頼!
一寸気になるかも 」
厳蒔弓弦
「 何れだ?
この依頼か── 」
マオ:厳蒔磨絽
「 うん。
夕暮れ時になると、藪林付近の道に出る腹ペコ妖怪──。
依頼料が少ないから放置されてるみたいでさ。
こういう依頼、何か放っとけないんだ 」
厳蒔弓弦
「 なら、受けてみるか。
他にも気になる依頼が有れば職員に伝えれば良いしな 」
マオ:厳蒔磨絽
「 うん!
塵も積もればって言うもんね! 」
受ける依頼をピックアップして、木製机に置かれている付箋を使って、依頼帳に貼って行く。
結構な量になっちゃったから、職員に許可してもらえるか分からない。
付箋を貼った依頼帳を持って[ 受け付け ]に移動する。
──*──*──*── 受け付け
職員に付箋を貼った依頼帳を手渡して、依頼を受けたい事を伝える。
この職員達はキノコン達に調教──教育された元孤児達なんだよな?
立派に成長して働いてるなんて偉いよ。
職員達は弓弦さんを知ってるみたいで、10件以上ある依頼は全て受理された。
弓弦さんは退魔師の間でも有名な存在だ。
滅多に人と組まない弓弦さんが、見慣れない子供を連れて10件以上の依頼を受ける事は珍しいみたいだ。
依頼を受理してもらえたから早速、弓弦さんと一緒に《 退魔仲介所 》を出て問題視されている場所へ向かう事にした。
《 退魔仲介所 》を出るとキノコンが「 行ってらっしゃいませエリ 」と笑顔で手を振って見送ってくれる。
可愛いなぁ~~(*≧з≦)♥️
マオ:厳蒔磨絽
「 弓弦さん、スマホを持って来てない? 」
厳蒔弓弦
「 うん?
≪ 和國 ≫でスマホは使えないぞ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 えっ?? 」
厳蒔弓弦
「 持って来ても電源が入らないからな。
スマホは《 裏野ハイツ 》に置いて来ているぞ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そ…そうなんだ……。
オレのスマホはセロに没収されちゃったんだ…… 」
厳蒔弓弦
「 セロに頼めば≪ 和國 ≫でもスマホを使える様にしてもらえるのではないか?
≪ 和國 ≫でスマホを使えば騒ぎになるだろうがな 」
マオ:厳蒔磨絽
「 た…確かにそうだね……。
キノコン達は当然の様にスマホだけじゃなくて、ゲームやTVも持ち込んで楽しんでるのにな……。
依怙贔屓されてる感じだよ…… 」
厳蒔弓弦
「 《 厳蒔屋敷 》からは持ち出せない様になっているだろう。
《 厳蒔屋敷 》で使うならキーノに借りれば済む 」
マオ:厳蒔磨絽
「 それは……そうだけど…… 」
確かに弓弦さんの言う通りだ。
使いたいなら、キノコン達に頼みさえすれば、快くスマホくらいなら貸してくれるかも知れない。
ゲームは絶対に使わせてくれなさそうだけどな!
マオ:厳蒔磨絽
「 えと──、此処から近い場所の依頼は── 」
厳蒔弓弦
「 マオが “ 気になる ” と言っていた依頼だな。
腹ペコ妖怪が出没する藪林の道に行ってみるか 」
マオ:厳蒔磨絽
「 うん!
此処からだと夕暮れ時に着けるよね 」
そんな訳で、弓弦さんと藪林の中に在る道を目指して移動した。




