42 追憶のアラカルト──おしゃべりサムと不愉快な一族
クズハの店の前では、早速巨大ワニの解体がはじまっていた。コックと従業員たちが巨大ワニの骸の周りを忙しそうに駆け回っている。クズハの姿はどこにもなかった。
「うわっ、もう解体しはじめてんのかい。流石やなぁ~」
サムが感心したように呟いた。はたとヴェルフが立ち止まる。
「ちょっと待てよ。これ、もしかして店閉めて総出でやってねぇか?」
狩った動物を美味しい肉にするには鮮度が重要だった。そのため大物が入った際には、店を臨時休業にし、コックと従業員総出で一気に解体することがあった。
「その通りだよ」
巨大ワニの傍らにいたフィラが、三人に気付き近寄ってきた。
「獲ってきたのはアタシが引き取れるけど、厨房は使えないからね。昼ご飯は少し待ってもらうよ」
ヴェルフはガックリと膝をついた。背中の籠から魚が落ちる。
「マジかよ!? 全部、全部あのワニのせいだ! あんなモン、狩るんじゃなかった……」
フィラは怪訝そうな表情で、ヴェルフを見下ろす。
「なんだい? そんなに腹減ってんのかい?」
「まぁなんや、あのワニのせいで色々と大変やってん。察したって」
「察したって厨房が使えないのは変わんないけどね」
フィラは冷たくピシャリと言った。
「せやね。ほんならワイがちゃちゃっと作るわ。幸い食材はいっぱいあるし……。フィラ、店の裏の流し借りんで。シア、そのキノコと隣の葉っぱ持って来て。ヴェルフは残ったんをフィラに引き取ってもらって、そんでから火ぃ焚いといて」
サムはキビキビ指示を出すと、魚を持って店の裏へと駆け出した。シアも急いで後を追った。
ヴェルフはスックと立ち上がり、
「この辺の適当に引き取っといて」
と、フィラに言い、いそいそと焚き火の準備をはじめた。
一時間もしないうちに、四人は店先でキャンプファイヤーをしながら昼食を食べていた。メニューは焼き魚と山菜と魚のスープ。ちゃちゃっと作ったのに絶品だった。
「おいしい! サムは料理もできるんですね」
シアは目を輝かせて言った。サムは笑って答える。
「ワイは切って焼いただけ。長い間独りで生きてきたけど、それくらいしかできひん」
「でも、すごくおいしいです」
「せやろ。簡単な調理でおいしく仕上げる。これがサムマジックや」
サムは、鼻を高くして言った。
「サムは物知りだからね、この魚は焼くのに適してるとかスープが適してるとか、全部覚えてるんだよ。だから、簡単な料理でも味は抜群なんだよ」
フィラがあっさりと種明かしをした。
「へぇ~、すごいですね」
「えぇ~、秘密やったのに」
シアは感嘆を、サムは不満を漏らした。そのとき。
「ああ~~! 生き返ったぜ~!!」
無心で焼き魚にがっついていたヴェルフが、突然声をあげた。
「あのワニのせいでマジ死ぬかと思ったぜ」
解体中の巨大ワニの方を見て、フィラは頷いた。
「確かに。あんなにデカイのは初めて見たね」
「だろ? 狩るときも死ぬかと思ったし、運ぶのも重すぎて死ぬかと思ったぜ」
ヴェルフは笑いながら、軽く言った。サムも笑う。
「ワイなんて走馬灯でクソ親父の顔思い出してもうたわ」
「アッハハハ、そりゃあ災難だったね」
フィラも平気で大笑い。日頃から命懸けで戦っている三人には、死にかけた話なんて笑い話に過ぎなかった。だが、シアはそうではなかった。
「サムは、お父さんとは仲良くなかったんですか?」
シアは、さりげなく話を逸らした。両親の話もあまり得意ではなかったが、それでも死にかけた話よりマシだと思った。
「当たり前やん。親父どころか村中から嫌われとったわ! なんせワイは生まれたときからこんな性格やったんやで!?」
シアは真剣な顔で少し考えてから、
「こんなって言われても……サムはすごくいい人ですよ?」
と、首を捻った。シアにとって、サムは優しくて面白いお喋りおじさんだった。嫌われる要素など思いつかなかったのだ。
「なんや、そんな面と向かって褒められるとちょっと照れるわ」
サムは頭をかきながら言った。それを見て、フィラが笑う。
「フフフ、その通り、サムは良いヤツだよ。だけどそれはね、シアも普通の人間で良いヒトだからなんだよ」
「どういうことですか??」
さらに首を捻るシアに、ヴェルフが問う。
「シアの世界では、トロールはどんなイメージだった?」
「えっ、元の世界ですか……?」
シアは、眉をひそめた。元の世界には獣人などいない。それはヴェルフにもちゃんと説明したはずなのに……。
「そうだ。実在してなくても、お前は人狼も九尾の狐もドラゴンも知ってたんだろ? だったらトロールも知ってんだろ?」
「それは、そうですけど……」
シアは、グッと言葉に詰まった。たしかにトロールも知っていた。ゲームや本など、フィクションの世界によく登場していたから。だがそのイメージは、到底サムの前で言えるようなものではなかった。
「その反応見る限り、おそらくこの世界のトロールのイメージと一緒やな。アホでウスノロで怪力で頑丈で……その上デカくて臭くて凶暴で、みんなの鼻つまみ者。そんなとこやろ?」
サムがあっけらかんと言った。
「そ、そんな、そこまでは……」
「ええねんええねん、実際その通りやから」
と、サムは笑った。シアはテーブルをバンっと叩き、立ち上がる。
「でも、サムは違います! イメージとは真逆で──あっ、デカイのはデカイですけど……、とにかくイメージ違って、普通の人間だと思います。いえ! 普通よりお喋りで優しい人間です!」
少ししどろもどろになりながらも、シアはキッパリと言い切った。サムは目を丸くしてから、大笑いした。
「ワッハハハ!! せやねん。ワイは、めっちゃお喋りでめっちゃ優しくてめっちゃ賢くてめっちゃ…とは言えんけど普通に俊敏で、その上めっちゃイケメン……」
そこまで言って、サムはスッと真顔になった。
「せやけどトロールや。なっ、異常やろ?」
「えっ……?」
シアは目を見張った。サムは、穏やかに笑って言う。
「フィラが言っとったやろ? シアは普通の人間って。ワイもそう思う。で、シアにとってはワイも普通の人間。それは、この獣人連合国ではワイらみたいな感性が大多数やから、普通ってだけの話や。普通とか異常とかって相対的な物で、ほんまは良いも悪いもないねん。ただその集団の中で多いか少ないかってだけや。ワイらにとっての異常な世界に、普通のワイが独りぽつんって居ったら、ワイが異常になる。そんで、子供の頃のワイがまさにそうやったんや」
「あっ……」
シアは小さく声を漏らした。
「ワイは、魔人帝国領にあるトロールの村で生まれ育った……」
サムが静かに語りはじめた。シアは食べるのを中断した。しかし、ヴェルフとフィラは気にせず食べ続けていた。
「さっきも言った通り、ワイ以外の……──普通のトロールはアホで暴力的やった。それこそ全員カタコトでしか喋られへんくて、日常会話もままならんほどのアホや」
「そんなに!?」
「信じらんないだろ? だけどサムが大袈裟言ってるわけじゃなくて、本当にアホばっかりなんだよ」
フィラが笑いながら言った。
「せやで、それでも昔よりは賢くなってんねんで。昔は落ちてる物でも知らんヤツから貰った物でも、何でもかんでも平気で喰うバカばっかりやったらしいからな」
(……アホって、バカよりは賢かったんだ)
それがこの世界の共通の認識なのか、サムだけの認識なのかはわからないが、シアは変なところで一つ賢くなった。のか?
「ああ、『トロール殺し』でバカが滅んだってヤツか」
ヴェルフの言葉に、シアの頭の中で電球がピコンっと点灯した。
「昨日のお酒!! ……ですか?」
言ってみたものの、お酒でバカが滅ぶとは一体? シアは、頭の電球を静かに消した。
「そうそう。あの酒は、味はともかくこの世界でいっちゃん強い酒やねん。一本飲んだらトロールでも酔い潰れるほど強力や。んで、この酒をトロールの通りそうな場所に置いとく。するとバカなトロールが勝手に拾って飲んで、勝手に酔い潰れて寝る。そこをサクッと殺す。これなら弱いヒトでも簡単に、かつ安全にトロールを狩れる。だから『トロール殺し』って呼ばれるようになったんや」
「ヒトが、トロールを狩る?」
「せやぁ、ヒトだけとちゃうで。獣人と魔人とヒトで三つ巴の戦争してたときはな、三者で狩り合うのが普通やってん。獣人と魔人にとって、ヒトは魔力が豊富なご馳走。ヒトにとって、獣人と魔人は便利な労働力。生きてる間は奴隷としてこき使って、死んだら精霊の器として再利用や」
サムは、苦く笑った。
「そんで、トロールはバカやから奴隷には使えんけど、精霊の器としては完璧やってん。中身はゴミやけど、外身は怪力で頑丈で、死んでても壊れにくくて腐りにくいから、中身を精霊に入れ替えるだけで強い戦士の出来上がりや。だからトロールの死体はめっちゃ高値で取引されんねん。酒一本で一攫千金、それを夢見てトロール狩りは大流行したんや。おかげで拾い食いするようなバカなトロールは滅びて、今のアホなトロールだけが生き残ってん」
シアはハッとした。
「だから、バカな先祖の無念を晴らす、って……」
昨晩のサムの言葉には、そんな想いが籠められていたのか……。シアは胸がつまる思いだった。しかしサムは手を振り、軽く笑った。
「いやいや、あれは響きがカッコいいから言っただけで、ほんまは露ほども思ってないねん。むしろ、バカな先祖もアホな当代もワイが滅ぼしたいくらいや!」
「えぇ~~~……──」
シアの考えすぎだった。
サムはスッと真面目な顔になり、アゴに手を当て呟いた。
「……いや、それはちょっと語弊があるな。バカでもアホでも、それだけやったら何の問題もないし、別にどうでもええ。けど、トロールはめっちゃ暴力的やねん。言葉を満足に使われへんからか、話し合いの代わりにすぐ殴り合いや。食べ物めぐって殴り合い、誰がどこに略奪に行くかで殴り合い……何をするにも一から十まで殴り合い。殴り合って勝った方が正しい……力こそ正義を地で行く、凶暴な種族や。そんな異常なトロールに生まれたのに、何の間違いか、ワイは普通やった。ワイだけが普通やった……」
サムは目を細め、どこか遠くを見つめていた。遠い思い出を見ているのか、それとも視線の先にトロールの村があるのか。シアは黙って聞いていた。
まるで悲しい物語を語るかのように、サムは自身の過去を情感たっぷりと語りはじめた。
「アホなトロールでも、ワイが自分らとは違うってのはすぐに気付いた。ワイを殴っても、返ってくんのは攻撃じゃなくて口撃やったからな。……そっからは地獄やった。アホな大人共は、理解できひんワイを暴力で矯正しようとした。それこそ、普通のトロールになられへんのやったら死んだ方がマシって具合や。そん中でも一番酷かったのはクソ親父やった。殴られてるワイを助けようともせーへんし、ボコボコにやられて帰ったらさらに殴られた。流暢に喋っただけでも殴られた。てか、事あるごとに殴られた。戦え、やら、強くなれ、やら、アホの一つ覚えみたいに言いながらな。今思えば、自分の息子が出来損ないなんが許されへんかったんやろうな……」
「……………っ!?」
シアは顔を歪めた。あまりに悲惨な幼少期に、何と言えばいいのかわからなかった。しかし、ヴェルフはあっさりと言った。
「それでよく死ななかったな」
サムは、フッと自嘲気味に笑った。
「まぁな、身体だけは頑丈やったから……。腐ってもトロールってことなんやろな。それに、トロールは村ん中では武器使わんねん」
「へぇ~、なんでだ?」
「村の真ん中に大きな石碑があってな、そこに伝説のトロールの言葉が彫られててん。『武器なぞ要らぬ。我らトロールの鍛え上げられた肉体さえされば、そこらの木でさえもコレ聖剣なり』って。それはトロールにとっては神の言葉に等しかったんや。だから村ん中では武器禁止。トロールは手ぶらで戦場に赴いて、現地で木ぃ引っこ抜いて武器にする。ほんまアホやろ? いくら肉体を鍛えたところで木は木やねんから、金属には勝たれへんのに。脳筋ここに極まりってな」
サムは呆れるように、哀しく笑った。シアは、道具を選ばない職人のように感じ、ちょっとカッコいいな、と思ってしまった。それからふと疑問が浮かぶ。
「あれ? でも、サムの武器って……?」
「せやねん、木ぃやねん。村出てから色んな武器使てみたんやけど、悲しいことに結局木が一番しっくりきよんねん。バカな先祖がなっがい間、大昔の脳筋の言葉を信仰……てか狂信的に信じてきたからか、遺伝子レベルで刷り込まれてねん。ほんま、バカの狂信ほど恐いモンないわ。……よう知らんけど」
知らんのかいっ! と、シアは突っ込みたかったが、この雰囲気でそれをする勇気はなかった。すると、フィラが重々しく口を開いた。
「アンタは、村を出るまでずっと虐待されてたのかい?」
「いやいや、ワイはそんなにバカちゃうよ。物心がつく頃には、誰も近寄らん村のゴミ捨て場に隠れとった。そんでみんなが寝静まってから家帰って、みんなが起きる前に家を出てた」
フィラが憎らしげに舌打ちした。
「種族が違えば文化も違うってことは分かってるけどさ、子供に暴力振るうのも、子供がゴミ捨て場に隠れなきゃなんないのも、絶対間違ってるよ」
「そんな顔せんでもええよ、フィラ。もう過去のことなんやし、それに、アホなトロールにとってのゴミ捨て場は、ワイには天国みたいなとこやったんやから」
そう言って、サムはニヤリと笑った。
「どういうことだい?」
「トロールにしてみれば食料以外全部ゴミなんや。そのくせアホやから、襲った相手の持ち物は全部持って帰ってきよんねん。だから本やったり道具やったり、使える色んな物が捨てられてて、ワイにとっては宝の山やったんや。ワイは捨てられてた本で勉強して、捨てられてた道具で発明の喜びを知った。ほんま、ずっと住んでたいくらいやったわ」
「じゃあ何で住まなかったんだ?」
何気ないヴェルフの問いに、サムの緑色の顔が一瞬で青ざめた。
「………………燃やされた」
サムは顔を伏せ、ボソッと呟いた。
「あ?」
ヴェルフが聞き返した。その瞬間、サムはガバッと顔を上げ、叫んだ。その顔は炎のように真っ赤に燃えていた。
「燃やされたんや!! あのアホ共は道具使うワイが許されへんかった。せやからゴミ捨て場に火ぃ放ったんや!!」
サムの怒りはまだ鎮まらなかった。イスを蹴って立ち上がり、さらに吠える。
「そもそもワイが道具使てアイツらに何の不都合がある? ワイはちゃんと迷惑にならんように誰も近寄らんゴミ捨て場で実験しててんで!? アイツらには関係ないやん! せやのに全力で否定してきよんねん。しかも魚も肉もヒトも生で喰うようなヤツらやのに火ぃまで使て。ほんっま信じられへん!! なんで他人の否定にああも力使えんのかな? もっと自分の人生有意義に過ごすために力使ったらええやん! アイツらの言う通り、この世界は力が正義やねんやったら、わざわざ殺さんでも弱いワイは勝手に死ぬはずやんけッ!! ボケッ!!!!」
悲しみも怒りも全ては過去の出来事、と割りきっていたはずなのに、雰囲気を出すために無駄に情感たっぷりと話したせいで、自分でも気付かぬうちにあのときの怒りがよみがえり、ヴェルフの一言が導火線に火をつけたのだった。結果、大爆発だった。
息を荒げて立ちすくむサムに、三人は驚きの目を向けていた。その視線に気付いたサムは、
「すまん……、ちょっと感情的になってもうた」
と、気まずそうにイスに座った。
「別に、謝ることじゃないよ。……それでアンタは村を出たのかい?」
フィラは穏やかに微笑み、話を戻した。
「そう…すりゃあ良かったんやけどな、ワイは性格悪いし、あのときはまだ子供やったし、『覚醒』するほど怒ってし……」
サムは頭をかいた。
「なんだ? 村人全員殴り殺したのか?」
ヴェルフは笑いながら物騒なことを聞いた。
「まぁ……正直それも考えた。けど、ずっと暴力を否定してたのに、怒りに任せてそれしたら、アイツらと一緒になるような気がしてな……」
サムはすこぶる歯切れが悪かった。
「じゃあ、どうしたんですか?」
「えっと、アイツらの目の前で伝説のトロールの石碑を小っさくした。小石ぐらいに」
「えっ!? そんなことして大丈夫だったんですか?」
シアは驚いた。しかし、サムは不意に笑いだした。
「ふっ、フフフ、大丈夫どころか、めっちゃおもろかったわ。アイツら怒り狂って殴りかかってきたんやけど、こちとらベビーフード代わりに暴力喰らって育ったからな、痛くも痒くもないねん。それに怒り任せの単調な攻撃やから、簡単に避けれた。んで、そのまま怒り狂ったヤツら引き連れて、村の入り口まで行ってな。バシッと宣言したんや」
「宣言……?」
シアたちは顔を見合わせた。
「こっから先は反撃する! って宣言したんや。これはワイ自身への宣言やったんけどな、アイツらはビビって村の外までは追いかけてけーへんかった……──」
それは村の外で生きていくための、弱い自分を捨て去るための宣言だった。打撃では怪我しない自信があったサムも、斬撃や魔法では死ぬ危険があったから。嫌われ者のトロールが、暴力を否定したまま村の外で生きていけるなど、甘い考えをサムは持たなかった。
そしてその考えは当たっていた。サムは、居場所を探して色々な街や村を巡ったが、トロールという理由でどこにも受け入れられなかった。どこに行っても命を狙われ、襲われた。
今までのトロールたちの悪行を考えればそれも仕方ない、サムはそう思い、魔人帝国で居場所を探すのを諦めた。
その後、獣人連合国で自分の居場所を見つけたのだが、今はその話をするつもりはなかった。これ以上過去を掘り起こして、本日二度目の大爆発は避けたかったのだ。
「──そっから山あり谷ありで、ワイは獣人連合国にたどり着いたんや。色々あったけど、今はめちゃ良い仲間に恵まれて、ほんまに幸せや! アッハハハ!!」
サムは大笑いして誤魔化した。三人も追求しようとはしなかった。ヴェルフとフィラは、サムの気持ちを察し、シアは、この話を終わりにしたかった。ハッピーエンドならなおのこと。




