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それでも彼は空を目指す  作者: 竜次
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 突然だが、幼い頃に空を飛びたいと思ったことはないか?

 僕は思ったことがある。というか高校生になった今でも空を飛びたいと思っている。


 幼い頃テレビで見たアニメでヒーローが空を自由に飛ぶ姿にあこがれたのが始まりだった。あのヒーローのように空を飛べたらと思い、その日の夜、毛布の端を結んでマントのようにしてソファーから飛び降りたりした。

 別の日には、払いティー番組でやっていたスカイダイビングを見て、机の上から布団にダイブしたり、レジ袋をパラシュートに見立ててみたりと幼い僕は空に憧れ、いろいろなことやった。


 それから年月が過ぎていまや僕は高校生。幼い頃見た、あのヒーローのようには飛ぶことは不可能だということは分かっている。だが、その憧れは消えることが無く今も残り続けている。


  ※


 空を飛びたい。そんな思いを募らせている高校二年の夏休み。 僕はバイトで地道に貯めたお金でハンググライダーができる観光地まで旅行に行くことにした。

 僕は何時間と電車を乗りつないで目的地の駅についた頃のにはもう日が傾いていた。僕は駅を出て事前に調べておいた観光バスを探してそれに乗った。

 バスの中は、夏休みということもあって結構な数の人がいた。僕は適当な席に座って移動中の暇つぶしに持ってきたラノベを読むことにした。ラノベを読み出して数分経った頃にバスの扉が閉まりバスガイドの声が聞こえる。


「このたびはご乗車いただき有難うございます。目的地の○○には一時間ほど掛かります。目的地に着くまで外の景色などをお楽しみ下さい」


 バスが出発してから四十分ほど経った頃だろうか、ぽつぽつと雨の音がした。僕は窓を見て雨が降っていることを確認した後にスマホで天気予報を見た。どうやら通り雨で明日の朝には止むようなので安心してスマホを仕舞おうとした時


ゴロゴロ ドッッカーーーーン 


 大きな音が鳴り響いた。

 僕がその音を雷が落ちた音だと理解したとき、キキィィィィとブレーキ音ガ鳴り響きバスの車体が大きく揺れた。僕は前の座席をつかんで揺れに耐えて 、現状を確かめようと前を見る。そこにはバスのヘッドライトで照らされた土砂の塊があった。運転手はそれを避けようとしたのだろうが雨のせいで道が滑りやすくなっていたこともあって避けることができずバスは土砂に激突した。 さらにそこへ追い討ちとばかりに土砂がバスえと流れ込みバスは横転して土砂に飲み込まれてしまった。


 僕はバスが横転したときに頭を強く打ちつけたみたいで、頭がクラクラして上手く思考が回らない。血が目に入っているのだろうか目の前が赤く見える。だが目の前に光が見えたような気がした。ぼくは薄れ行く意識の中その光にてを伸ばす。


「空、飛びたかったな」


 そう最後に呟いたぼくは意識を失った。


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