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そっと手を
君はわからないという
私もわからないという
君は生きているのがわからないといって
私を困らせる
そっと目を臥せる
君を見ないようにする
でも目に入る
そっと手を差し伸べる
君は手をそっと握る
キラキラしている
ドキドキしている
君はこんなに素敵で
私はなんでこんなだろう
そう思う
君は手をそっと
私へ向ける
その手を私はじっとみつめる
生きているとは
どういうことだ
生まれてくるとは
どういうことだ
私はなんだ
私は
なんだ
君はそんなこと構わず手をそっと
差し伸べたまま
そんなこと互いに考えながら
手を繋いで歩く
生きている
かなり考えました。
言葉というのはすごいなと思います。話し言葉も、書かれた文字も。