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長い長い手紙
今きみがこの手紙をとったとき
晴れているか
雨なのか
曇りなのか
はたまた雪なのか
今この手紙を書いていて
嵐の中でそんなことを考える
この手紙が届くのは
ずっとずっと先のこと
もしかしたら
この手紙が開くことはないのかも
しれない
未来のこと
遠い遠い先のこと
誰にもわからない
誰にもわからないからこそ
僕たちは空想し
想いを馳せる
遠い遠い先のきみに
届くのは
過去からの手紙
色々なことを思うだろう
そんな言葉が頭に浮かんだ
きみがどんなことを考えて
行動しているのか
それはわからないけれど
やっぱり過去の積み重ねで
未来は作られ
僕たちは
育っていく
伝えたいことは
ほんの少し
なのかもしれない
きみの顔を浮かべながら
僕は言葉を書く
長い長い
言葉の中で
大事なことを感じてほしい