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慈愛
とてもとても綺麗で
透明で
なんの濁りもない
愛らしい気持ち
そこに憎しみはなく
ただただ可愛い
何にも怒りはわかず
ずっと見ていたいと感じる
時間があっという間に過ぎていき
もっと時間があったらと感じる
好きという感情を超えて
愛するという感情を超えて
さらに上の気持ちになる
ここまで人に愛されるのは
かなりの幸せものだ
幸せで溢れて
ほかの感情が入り込むことができない
こんな感情を受けて
僕たちは生きていく
生きていく上で
誰かにこの感情を受け継いでいく