Q2,5.帰り道に見つけたモノは?
「ん?」
近場の狩場に、行った帰り。
変わった服装の女の子が1人いるのが見えた。
こんなところに、何で女の子が?
ここが比較的安全な場所だっていっても、
女の子が無装備でいるのは危険すぎる。
気になったブランは、女の子の方に駆け寄って
女の子の後ろに着くと、後ろから話しかけようとした。
「ねぇ、きm(((」
話しかけようとした瞬間、女の子が急に立ち上がった。
予想外の動きに、俺は反応が遅れて
女の子の頭と勢い良く衝突した。
まぁ、つまりは....
顎強打ってわけで.........。
「痛っ!!!何?!!」
女の子が、頭を抑えて振り向いた。
目が合うと、茶色の髪にオレンジ色の瞳の綺麗な子だということが分かった。
うん.....。俺も超痛いわ。
そんな言葉を呑み込んだとき、
女の子は何か少し考えた後、困ったように笑った。
「えーと……大丈夫ですか?金髪くん。」
その言葉に俺は、慌てて手を顔の前で手を合わせた。
「大丈夫!!!君こそ、大丈夫?本当にゴメンね。痛かったでしょ?」
俺がそう言うと、女の子は申し訳なさそうに
俺がやったように、顔の前で手を合わせた。
「大丈夫ですよ。私の方こそ、本当にごめんなさい!!!」
そう言った後、綺麗な笑みを見せて
言葉を続けた。
「お名前、聞いても良いですか?
金髪くんと呼び続けるのも、可笑しいですし。」
....ん?俺が勇者って知らないやつ、この辺にまだいたのか。
そう頭に疑問を残しつつ
その問いに俺は、笑顔で胸を張って答えた。
「俺は、ブラン。勇者やってんだ!!!」
まぁ、どや顔になってしまったのは仕方ない。
うん……。仕方ない。
Q.帰り道に見つけたモノは?
A.綺麗で不思議な女の子。
Q2.あなたは、誰ですか? のブランsideです。