表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Reboot  作者: モモ
34/36

Q24.着いた場所は?

「ようこそー、魔王城へー。」


ユノン君は、大きな城の前で腕を広げた。

どうやら、この城が魔王城らしい。

少しだけ疲れたけど、特に魔力量に支障は無さそう。

これって、魔力量多い方なのかな?

基準が分からないからなー……。

まぁ、暇なときに誰かに聞いてみるか。


「うん。結局すぐだったね。ブラン君から遠いって聞いてたから、ちょっと身構えてたけど。」


「えー?まぁ、結構な速さで飛んできたしねー。普通に歩いたら、何日かかかったと思うよー?」


「あ、それもそっか。」


確かに結構な速さだったな.……。

ま、早く着いたから良しとするか。

それに速さとかどうでもいいんだよね。

そんなことより、僕は……。


「……で?」


僕がユノン君に聞くと、ユノン君は僕が何を聞いているか分からないようで、首を傾げた。


「黒はどこにいるの?」


僕がそう言うとユノン君は納得したように頷いて、扉に手をかけた。


「こっちだよー。案内するねー。」


ユノン君がそう言うと、大きな門は簡単に開いた。

……音的には、簡単に開く音じゃないんだけどな。

僕がそう思っていると、ユノン君は扉の奥に進みながら僕の疑問に答えてくれた。


「この扉はね、魔力に反応して開くんだー。魔王様に悪意の無い魔力を自動で判別して開く仕組みになってるってわけー。」


「へー、面白いね。じゃあ、僕でも開けられるんだ。」


そう僕が言うとユノン君は足を止めて振り返って、僕の方を見た。


「何?」


今度は僕が首を傾げた。

ユノン君は、少しだけ笑ってからまた前へ歩き始めた。


「何でもないよー。ただ本当に心配無かったなー、って思ってさー。」


「?」


……何が心配無かったのかな?


「まさか即答でそう答えられるとは、思ってなかったよー。」


「え。あんなの当然じゃん。」


僕はキョトンと顔を傾げた。

それにユノン君は歩きながら、今までの平坦な声音とは違ってどこか優しい声音で答えた。


「……そーだねー。じゃ、早く魔王様のところに行こーね。」


「うん。」


僕はユノン君の言葉に頷くと、僕は魔王城に足を進めた。








Q.着いた場所は?


A.魔王城、黒がいるかもしれない場所。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ