Q20,5.不思議な女の子のその後は?
「まお様ーっ!聞いて下さーい!」
ミューアは大きな声をあげて、まお様のいる部屋の大きな扉を勢い良く開けた。
「……また、ミューか。入るなとは言わないから、ノックぐらいしようよ。な?」
まお様は困ったように、それでいて優しく笑った。
んー……。確かに、いきなり入るのは失礼かな??
まお様って優しいからつい忘れちゃうけど、ミューの上司だしっ!
まお様は、そういう上下関係が嫌いみたいだけど……。
「はーいっ。気を付けます!」
ミューアはそう言って、ビシッっと敬礼した。
それにまお様は、苦笑した。
「んー……。いつもミューはそう言うけど、守れたとして三日坊主じゃん。」
「えーっ。そ、そんなことないよ!ミュー、五日間は守れたもんっ。」
「五日間も三日間も変わらないでしょ。まぁ、良いよ。……それで?何かあったんでしょ?」
まお様のその一言で、ミューアが何を言いに来たか思い出して、大きな声をあげた。
「あーっ。そうなの!ミューね、見つけちゃたんだ!」
そのミューアの言葉に、まお様は首を傾げた。
「見つけた?何を?」
それにミューアは、胸を張って自慢気に答えた。
「まお様のお友達っ!ソラルお姉ちゃん!」
そうミューアが言うと、まお様はピタリと動きを止めて、目を見開いた。
ふふふっ!まお様、ビックリしてる!
まお様が驚くことってなかなか無いから、今の顔は貴重だっ。
「……え。空に?」
まお様の半信半疑と言った感じの問いに、ミューアは笑って頷いた。
「うん!前に見せてもらった写真とそっくりだったし。お姉さん、ソラル=アオミって言ってたもん。まお様のお友達と同じ名前!」
そうミューアが言うと、まお様は身を乗り出して聞いてきた。
「どこで会ったの?!!」
そのいつもはしない必死の形相に、ミューアは戸惑いながらも会った場所を思い出した。
「……えっと。ルキエラの近くです!」
そうミューアが言うと、まお様はすぐに立ち上がって外出の準備をし始めた。
ソラルお姉ちゃんに会いにいくのかな??
まお様、ずっと会いたがってたもんなぁー。
早く会えると良いな!まお様が笑ってくれるのが、一番だもん。
「ちょっと、行ってくる!」
そう言ってまお様はどこか嬉しそうに笑って、扉に手をかけていた。
それにミューアは、笑って手を振った。
「いってらっしゃい、まお様!」
Q.不思議な女の子のその後は?
A.まお様に今日の出来事をご報告。まお様が喜んでくれて、良かったっ!!!




