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Reboot  作者: モモ
19/36

Q14.新しい服は?

「早速着替えてくるね。」


僕はブラン君から貰った服を手に持って、更衣室に向かった。

買った装備は装備しないと、意味無いって言うしねー♪



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


挿絵(By みてみん)


「どうかな?」


僕は買って貰った服を着て、くるりとその場を回った。

服は僕が好きな紫色。

たぶん僕が着てたのが、紫色のセーターだったから同じ色の服を選んでくれたんだろう。


「似合うよ!!!……あれ?カナタ様は??」


ブラン君は辺りを見回した。

そういえば戻ってこないなー。……帰った、かな?

元々そんなに現に姿を現すわけではなさそうだし、お金を届けに来てくれただけだったのかな?

まぁ、僕は夢の中でまたすぐ会えるかな。


「んー……。たぶん帰っちゃったかな?」


そう言うと、ブラン君は残念そうな顔をした。


「えー、マジかー。俺もっと話したかったな。」


カナと話したい、ね。

カナって、神様だしレアキャラでしょ?

なかなか会うのは難しそうだよねー。

普通に生活してたら、エンカウントすらしないキャラだろうしね。

あ。でも、ブラン君も勇者だしレアキャラかー……。

それに僕と一緒にいれば、嫌でもエンカウント率は上がるか。


「……また、案外すぐ会えるよ。」


そう言うと、ブラン君は明るく笑って頷いた。


「だな!!!」


明るく笑うブラン君に、僕も笑顔を張り付けた。




……あ。でも、たぶんカナが次こっちに来る頃には、僕はブラン君のもとにはいないだろうから会えないかも。

僕は無邪気にいつ会えるかと笑っているブラン君を横目で見て、今さら「もう会えないかもね。」とは言えなかった。

別にブラン君を気遣ってとかじゃ無くて、ただ反応が面倒くさくなるのがめに見えてるから。

あはは。僕が他人に気を使うわけ無いじゃん。


僕が本心から気を使うのは、どの世界に行っても一人だけ。


「……今ごろ、黒は何をしてるのかな。」


そんな僕の小さな呟きは、賑やかな街の活気溢れる声に掻き消された。










Q.新しい服は?


A.僕の好きな紫色の服。



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