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prologue
小さい頃は、こんな詰まらない世界から抜け出せたら。
なんて、馬鹿な事を考えていたっけ?
でも、そんなことを考えていたのは昔の事。
今は別にそんなこと考えて無い。
だって、"リアル人生ゲーム"は可もなく不可もなく、
順調に進んでいるのだから。
今さら、順調に進んでいるゲームを放置して、
次のゲームに移る理由なんて無いでしょ?
なのに......
ど う し て こ う な っ た
今、僕の瞳に映るのは、
僕が住んでいるようなところとはかけ離れた場所。
そう、まるで仮想空間のような.....