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乾 東悟の行きて帰らざる物語  作者: 高原ポーク
第1章   乾 東悟、死んで神様と出会い異世界ミーリアに降り立つの段
23/31

20.乾 東悟と宴もたけなわ(3)

 飯テロ回。


 と言いつつテロになっているのかはよく分かりません。嫌がらせぐらいにはなっていますかね。子供の悪戯レベルで失笑されているかも知れません。


 なお、またどうでもいいことですがお気に入りにご登録いただいた方が24人になりました。日頃のご愛顧に感謝いたします。

 24と言いますと、徳川二十四騎とか武田二十四将、上杉二十四将などなど、つまりは軍団の首脳部クラス、大幹部なのです。そんな綺羅星の如き読者様が集まった以上、これはもう京を目指して上洛するしかないと思うのです。てんかふぶ!! あ、なお上洛に参加される方は実費にて現地集合、流れ集合流れ解散でお願いいたしますね?








 本日の主賓のひとりはさっさと退場したが、宴はまだまだ終わらない。

 実は開演から1時間程度しか経過していないのだった。あっさり潰れた彼が早すぎたのだ。見事な短距離走者ぶりである。



「今夜の主菜が()()()だぞ!!」


 コルナンの大音声とともにまた盛り上がる宴会場。するとさっきからちょこまかと給仕に回っていた少年ゴブリン達がわーっと焚き火に取り付いて、火掻き棒でそろそろ下火になっていたそれを崩しはじめた。

 炭になった薪を取り除き、上の灰を棒で掻き出し地面を掘っていく。すると会場に肉の焼ける馥郁たる香りがわあっと漂いはじめた。すわ何事とよく見ると、少年達は慎重に煉瓦のように焼き固まった土の塊を叩き割り、ついに地面の中から蕗の葉に包まれた獣の丸焼きを掘り出して見せたのだった。月の光に照らされ、モウモウと湯気を立てる丸焼きにゴブリン達の歓声が膨れあがった。


 その歓声の中、少年達は豚か子牛の丸焼きか、と言ったサイズの四肢を残す肉の塊に手際よく小刀を突き立てて解体してゆく。すると獣の腹の中からたっぷりと詰められた芋やらドングリめいた木の実がごろごろとこぼれ出た。大きな骨付き肉の塊とともに、見事に蒸し上がり肉汁を吸って濡れ光る芋や木の実も皿に盛りつけられていく。

 その傍らではゴブリン達がしきりに俺はあばら肉がいいとか、じゃあ俺はもも肉が欲しいとか、馬鹿者年上から選ぶに決まってるだろうとか、喧々諤々に言い合いをしている。その気持ちはよく分かる。俺も思わずその『ご馳走』に目を奪われてしまっていた。





 昔テレビで見たことがある。


 パプアニューギニアとかそんな感じの南の島では、土に穴を掘って中に焼けた石を放り込み、そこにバナナの葉で包んだ芋や豚を入れて焼けた石を乗せ、最後にその上で焚き火を起こして蒸し焼きにするのである。

 じっくりと()()()で炙られたそれはしっとりと柔らかく、たっぷりと汁気とうまみをその肉に閉じこめる。それは鍋を使わず、地球を調理器具にして行う最も原始的な蒸し焼き料理なのだ。

 俺は年甲斐もなくわくわくしてしまった。子どもの頃それをドキュメント番組で見て以来、一回でいいから食べてみたいと思っていたのである。それがまさか異世界で叶うとは。感無量である。





「「トーゴどの(様)!!」」


 今か今かとご馳走の到着を待っていると、俺に聞き覚えのある2人の声が一緒に掛けられた。



「ああ、クナンにスヴェン!」


 そこにやってきたのは俺が助けた若者、クナンとスヴェンだった。そして彼らは両手に、待望の蒸し焼きが乗った皿を持っていたのだった。



「我らの命の恩人に、一番に持ってきましたよ!!」

「ぎ。主賓の権利、ご賞味あれ……!」

「うわあ!! ありがとう!!」


 彼らは俺の目の前に蒸し焼きを並べた。蕗の葉の敷かれたそこには、バラ肉から中心がうっすらとした桃色に色づくロース肉まで、あばら骨に沿って切り取られた大きな肉の塊が乗っていた。熱々の肉はあばら肉の脂身やうす桃色の肉の断面からたっぷりと肉汁が滲み出ている。豚に似た、でも豚よりも野趣のある強い臭いが湯気とともに空中を漂う。それはニンニクや唐辛子と言った香辛料の臭いと相まって、野性味のある肉の臭いをいっそう食欲をそそる芳香へと変えているのだった。


 そして皿はもうひとつあった。クナンが『主賓の権利』と言った一皿である。そこにはひときわ大きな肉の塊が鎮座していた。それは菊のような花で周りを飾られて皿の中央にどでんと据えられた、口を開き虚のような眼窩で虚空の月を睨む動物の頭だった。

 特徴的な大きな鼻や下顎から伸びる太い牙は俺の記憶では猪に近い。ミーリアの動物はユニークなものが多いが地球の常識から外れない姿のものも多いのだ。それはまさに『猪の兜焼き』であった。


 俺は結構食べ物のグロ耐性は強い方だ。田舎の土建業者には狩猟や山遊びと言った趣味を持つ人間が結構多い。俺の知り合いにも()()()()()を趣味にしている人がいて、俺もかつては蜂の幼虫の炊き込みご飯だとか成虫の唐揚げだとかを美味しく頂いたものである。猪の頭程度むしろ()()()来いなのだ。そもそも1匹の動物にひとつしかない部位を主賓に振る舞おうというこれは心尽くしなのである。気持ち悪いとか不気味とか言う方が失礼であろう。



「これ凄いなあ! 一体何の肉なんだ?」

「これは『ヒトコブイノシシ』ですね。数日前に狩ったものですから、肉もだいぶ軟らかくなって食べ頃になっているはずですよ」

「へええ……!!」


 俺の疑問にスヴェンが答えてくれる。ヒトコブイノシシはラクダの如く背中に大きな脂肪の瘤を持つイノシシの仲間なのだそうだ。肉は美味しいし脂肪の瘤も獣油の原料になると言う狩りでも人気の獲物なんだとか。



「そう言えば、今まで姿が見えなかったけど、2人ともどこにいたんだ?」

「ああ。私たちはまだ宴席に出られる年齢(とし)じゃないんですよ」

「俺たち若者衆は宴では裏方にまわる。俺とスヴェンは酒甕の管理をしていた」

「そうか。さっきから給仕してくれていた小さな子たちが若者衆だったのか」

「ぎ。8歳以上の男は皆子供衆から若者衆に入る」


 で、15の時に成人の儀を受けると晴れて肩掛けを授かって大人の仲間入りをするという仕組みらしい。

 んん……? と言うことは、つまりクナンもスヴェンも



「君らまだ15歳前だったのか!?」


 ウルスカル卿に続きまたも年齢のミスマッチ勃発である。

 いや、若者衆が成人前の男の集まりなのは聞いていたけど15歳って中学生だろ? まあ見た目中学生の200歳もいることはいるが、それでもつくづくウルスカル卿と言いヒト族(ウィル)以外の年齢は俺にはよく分からない。何と言ってもゴブリン顔だ。ニオブや集落で見掛けた女性はそうでもなかったが男は『ツノ! キバ!』と言う感じで基本厳ついのである。


 俺の驚きの声に、彼らは気をよくしたように笑った。

「子供に見られていなかったのは嬉しい」と顔を綻ばせるクナン。「私たちは今年で15ですので来年の春には男衆の仲間入りなんですよ」と嬉しそうに言ったのはスヴェンだ。そこには背伸びをして1日でも早く一人前になろうという若い覇気のようなものが見えて微笑ましかった。



「なら、郷の未来を担う男達を助けることが出来て良かったよ」


 俺がそう言うと、2人は人懐っこい笑顔で深々と頭を下げた。





 さて。肝心の肉である。積もる話もあるがとにかくは肉である。

 若者衆として主賓の給仕を引き受けるという名目をでっち上げて俺のところに来たという2人に、俺は話を止めて目を爛々と光らせた。



「なあクナン。これって、どうやって食べればいいんだ……?」


 俺はずどーんと存在感を誇示する猪の頭を差して言った。兜焼きに臆することはないものの、いったいどこをどうやって手を付けていいものかさっぱり分からん。するとクナンが腰から小さな鉈のようなものを取り出して猪の頭、額のあたりにぴたりと当てた。



「主賓は、一番最初に脳髄を食べる権利がある」

「我々にとっては獲物の脳が一番のご馳走なんですよ」


 そこから行くのか。確か、ヨーロッパとかあっちの方だと確か羊とか牛の脳をコロッケにしたりして食うんだっけか。某インディ○ナジョー○ズ博士の映画みたいに猿の脳みその活け作りとかはさすがにつらいが、火が入っていればさほど抵抗はない。むしろはじめて食べる食材だ。楽しみである。


 俺が「じゃあ頼むよ」、と言うとクナンは勢いよくこんがり焼けた猪の頭に鉈をぶちこんで頭蓋骨をこじ開けに掛かった。生き物を殺して食ってるんだから今更残酷とまでは言わないが、結構凄い光景である。

 慣れているのか、クナンは木を切るように鉈を使って見る見るうちにイノシシの頭蓋骨に大穴を空けてしまう。すると今度はスヴェンが木の匙のようなものを持ち出して、躊躇無くそれを開けた穴の中に突っ込み中から湯気の立つ物体を掻き出して見せた。

 それはうっすらピンク混じりの明るい灰色という奇妙な色合いの物体で、手際よくそして丁寧に取り皿へと盛りつけられていく。これがイノシシの脳なのだ。


 脳は握り拳程度の大きさでちょうど冬の鍋物に入れるタラの白子によく似ていた。スヴェンは匙の添えられた脳みその皿と小さなヒョウタンの器を俺の前に置く。ヒョウタンの器の中には赤いペースト状の物体が入っていた。どうやらそれを付けて食べろ、と言うことらしい。目の前の脳からは、肉の香りとも少し違う濃厚な匂いが漂っていた。



「…………」


 ちょっとドキドキしながら俺は匙を手にとった。ふと気が付くと、雛壇にいたゴブリン達も、下のゴブリン達もみんな俺の方に注目している。俺は何を期待されているのだろうか。

 ごくり、と固唾を飲んでまず赤いペーストをちょっとだけ脳に乗せた。見た感じ明らかに辛そうである。俺は慎重に量を加減する。乾杯の時の二の舞は踏まないのだ。

 そして脳に匙を突き入れた。匙で掬うと脳の感触はかなり固い。タラの白子とかクリームコロッケ的な柔らかいイメージを持っていたのだが、結構身はしっかりしている。感触的にはそうだな、柔らかく茹でたサトイモのようなイメージに近いのか。基本柔らかいが身が崩れると言うほどではなく、匙の背で押せばねっとりと潰れるような感触だ。


 俺は匙の上に乗る、ピンクがかった灰色の物体を自分の目の高さに持ってきた。固唾を飲む会場のゴブリン達。俺も思わず唾を飲む。そして「いただきます」と、ゆっくりと口に運び…………食べた。



「――――あ。うまい」


 何故か静かになっていた会場に俺のつぶやきはやけに大きく響いた。

 脳みそは普通に旨かった。風味はやはり白子のそれに近く、舌で歯茎の裏に押しつけるとカッテージチーズのようにねっとりとして濃厚なうまみが口に広がる。想像通り唐辛子的なもので出来ていたタレの味もいいアクセントになっている。あれだ、あん肝に紅葉おろしを合わすような感覚だ。考えてみれば不味い訳がない。


 すると、俺の言葉にゴブリン達は大いに湧いた。やんややんやと喝采を浴び、匙を銜えたまま面食らう俺。俺が呆然としていると酒壺片手のカロン翁が「いやあ、外のお方は脳みそを食べるのを嫌がる方もいらっしゃっての。トーゴ殿が本当に美味しそうに食べられたので喜んでおるのだよ」とニコニコしながら説明してくれた。

 魚だって頭が一番旨いって人もいるけどな。俺がそう言うと翁は呵々と大笑し「皆のもの、トーゴ殿は我らの料理がお好みだそうだ!!」とゴブリン達をまた大いに湧かせた。俺も何か言わなきゃいけないのだろうか。なので俺は気が付けば頼まれてもいないのに


「これは……!! まったりとしていてそれでいてコクがあり……」


 などと下手な料理レポーターのような口上を垂れ流していた。そしてウケた。凄まじい笑いの渦に包まれる会場。笑いの神が降臨した瞬間である。

 今なら何を言っても笑いが取れるという全能感に包まれる俺。たいそう気分が良かったが会場全員が酒をかっ食らって箸が転げてもおかしくなっていただけである。それに俺自身、かなり酔っていたに違いなかった。






 ※  ※  ※






 結論から言えば、俺の子どもの頃からの夢である『地面に穴掘って蒸し丸焼き』はとても美味しゅうございました。



 脳みそを頂いたあと、スヴェンに切り分けて貰った『ヒトコブイノシシ』のロース肉もたいそう旨かった。とろ火の蒸し焼きにされた肉はさながら自分の肉汁で蒸し上げられたかのようにしっとりとして汁気たっぷりで、かぶりつけば歯応えのある肉が口の中で弾けるのと一緒に肉汁も跳ね回るのだ。至福。あばらの周りに付いた肉をせせって食べるのもまた素敵だった。こちらはより脂の味が強い。俺は手をベトベトにして一心不乱に骨に齧り付く。まさに至福。

 クセは強いが甘みも強い脂身の風味がタレの辛みと良く合い、腹に詰められた香りの良いキノコやセリのような香味野菜、ニンニク、唐辛子と言った香辛料の風味と渾然一体となって複雑な味を舌の上で建設する。某小太りの料理レポーターなら「味の複合建築やー」とでも言うところである。

 付け合わせの芋や木の実もほんのりと甘いそれに肉の油のうまみが合わさって、さながら上等なミートコロッケを食べているようだ。中世的異世界も馬鹿には出来ない。中世的世界というと、クソ固い黒パンとか豆が数個だけ浮いた薄い塩スープみたいなイメージがあったが、ゴブリン料理は十分以上に旨いのである。そう言えばメイドインジャパンの神が世界を創造すると総じて料理は旨くなる傾向にあるらしいと神様も言ってた。これも前任者(創造神)の傾向という奴なのだろうか。


 なお正直に言うと、俺的にはご馳走である脳みそよりも普通の肉の方が旨かった。あれはどちらかというと珍味というか、その稀少性ゆえに珍重されるたぐいのものだと思う。無論それをゴブリン達に言わないだけの分別を俺は残している。食文化に貴賤はない。あるのは地域の差違のみである。閑話休題。





 俺は完全に俺専属の給仕になったクナンやスヴェン、それにいつの間にか自分の席に戻ってきていたコルナンやカロン翁たちと大いに食べ、飲んだ。


 ゴブリン達はみな気持ちのいい連中で、俺はいつの間にか村の有力者達と肩を組んでゴブリンのよく分からない恋の歌のようなものを一緒になってがなり立てていた。それは会場全体を巻き込み、最後にはゴブリン男衆100人以上による大合唱にまで発展したのだった。サビのところをエンドレスで歌い続けるその様は、まるでライブ会場で大トリの曲を合唱するファンのようだ。どこまでもノリのいい連中なのである。お前らみんな大好きだ。



 ――――酒の席というのは最近は悪い面ばかりを言われることも多いし特に若い年代には嫌がる連中も多い。

 まあ確かに、自分がかつて人にされた嫌なことをぜんぶし返さなきゃ気が済まないのかと言いたくなるようなタチの悪い先輩とかも中にはいるし、飲めない酒を強要したり酔ったことを免罪符に人を不快にさせるのはもちろんNGだ。くだを巻いた酔っぱらいなんて迷惑以外の何者でもないのは大いに認めるところではある。


 しかしそれでも、いろんな理屈を()()()()()、手っ取り早く誰かと仲良くなるには便利なツールなのだ酒というのは。少なくとも俺はそう思う。ただの酒飲みの戯言かも知れない。



 俺はゴブリン達と肩を並べて笑い合いながら、そんなことを取り留めもなく考えていた――――








 筆者の憧れ。『南の島的獣の蒸し焼き』でした。


 昔はよく南の島を舞台にしたドキュメントで見掛けたんですけど、最近のテレビでは見ませんね。若い方には通じているでしょうか。


 この手のワイルドな憧れとしては、大航海時代の船乗りが食べたというウミガメを甲羅ごと焼いて食べる『ウミガメのスープ』なんて言うのもあります。大航海時代の船乗りって何でか魚を捕まえて食べないので食料は全部陸で積んだ保存食、航海が長くなればそれは軒並み質は悪くなるし腐ります。なので船乗り達は生きたウミガメを捕まえて船で飼うことで『生きた非常食』を確保したらしいんですね。それにウミガメ自体も美味しいらしく、実際美味しいって当時の文献にも載ってます。で、丸焼きにすると甲羅にウミガメの極上肉汁スープが溜まるのでその名も『ウミガメのスープ』。じゅるり。泥の中にいるスッポンが旨いんですから海にいるカメが不味いはずはないのです。


 あと『地面で蒸し焼き』の亜流として粘土で鳥を丸ごと包んで火に掛ける中華風鳥の丸焼き『乞食鶏』なんかもいいですね。故事に曰く昔乞食が鶏を食べようとしたが鍋がないので泥で来るんで焚き火で焼いたら非常に美味だったという謂われのある料理です。ただ今食べようとすると高級料理で目の玉が飛び出るような値段を取られるんですよねー。以上作者の食欲垂れ流しのコーナーでした。

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