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乾 東悟の行きて帰らざる物語  作者: 高原ポーク
第1章   乾 東悟、死んで神様と出会い異世界ミーリアに降り立つの段
22/31

19.乾 東悟と宴もたけなわ(2)

 宴会編。まだまだ続くよ!!





 その後も宴会は続く。



 だいぶ周りのゴブリン達とうち解けた俺は酌をしたりされたりして彼らと交友を温めた。彼らゴブリンのスタンスは基本「飲め飲め」で、しこたま飲まされたウルスカル卿あたりはだいぶ怪しくなってきている。大きな図体はしているが彼は16歳なのだった。

 そして俺は休み休みしながら何とか彼らのペースについて行っている。伊達に縦型男性社会の建設業界にいた訳ではないのだ。昔ほどじゃないにしろあの業界だって酒は飲んでナンボの世界だ。新人時代便所の縁で地獄を見て鍛えた肝臓と熟練のペース配分は伊達ではないのである。









「――――トーゴ殿。だいぶお強いんですね」


 そう言って酒の壺を掲げて見せたのは、いつの間にか俺の側に来ていたポラリア卿だった。「ポラリア卿」と俺は杯を一息で干すと彼女の前に差し出す。彼女は微笑んで俺の杯に濁酒を注いだ。何とも言えず艶のある仕草だった。



「私のことはポーラとお呼び下さい」


 今の隊では皆そう呼びますから、と彼女は笑顔のまま言った。あの時の笑顔はたいそう怖かったが、今は綺麗な大人の女性の笑みだ。にょろが気を利かせて彼女の杯を持ってきた。ポラリア卿、ポーラは「ありがとう」とにょろに優しく言葉を投げてそれを受け取る。「では、ポーラ様……?」と言って俺が彼女の杯に酒を注ぐ。するとポーラは首を左右に振った。


「様、は要りませんよ。私は騎士と言ってもウルスカル様と違って平民上がりの従騎士ですから」

「……ああ、じゃあポーラさんで」

「ええ。では私もトーゴさんと呼ばせていただきますね」


 ポーラと俺は杯を掲げて、そして軽く打ち付けた。



 なお。まったく余談なのだが、ミーリア標準語には今の会話のように敬称の付け方によって相手との親密さの距離を示す文化が存在する。文法等は大きく違うが日本語とよく似た部分を持つ言語なのだった。さすがのメイドインジャパン異世界なのである。





「……ポーラさんは、ウルスカル卿とは長いのですか……?」

「どうしてそう思われるのですか……?」

 そう言えば、と俺は彼女に尋ねた。するとポーラは笑顔を動かさずに聞き返してくる。


「ついさっきウルスカル卿が『ポーラ姉さん』と」

「……ああ。なるほど」


 俺の答えに頷くポーラ。一瞬だけ、彼女の後ろでゴブリン達と奇妙なラインダンスを踊っているべろんべろんな上官に空気も凍るような視線を走らせる。……後で卿はどんな目に遭うんだろうか。



「……まあ、秘密にするようなことでもないですし、騎士隊の者は皆知っていることですが……」


 そう言って気を取り直すようにため息を吐いた彼女は「私はもともとクマン家の、ウルスカル様の御母上に仕えていた従卒なのです」と答えた。



「はあ。……従卒、ですか?」

「クマン家は由緒ある武門の家柄ですから、侍女でもそう言う風に言い表すんです」

 伝統ですね、とポーラ。


「では、……ポーラさんも侍女だったのですか?」

「私の場合は侍女兼護衛騎士、と言うところですね。奥向きの警護と奥様、ウルスカル様の御母上の秘書の真似事をしていました」


 侍女だったのか? 侍女という単語に、目の前の女性がお仕着せを着て白いフリルの付いたエプロンドレスとカチューシャを付けた姿が頭に浮かんできたので俺は慌てて掻き消した。侍女で真っ先にメイドさんが浮かぶあたり、俺も大概現代日本のサブカルチャーに毒されているのだった。

 それはともかく。ポーラはウルスカル卿の生家である武門の貴族クマン家に仕え、特に奥向きで仕事をしていた関係上、幼少期の卿の世話をしていたと言うことらしい。



「そう言った関係で、ウルスカル様が騎士として遠国に着任されるにあたり、奥様が補佐として気心の知れた私を()()に付けられたのです」

「なるほど」


 見た目30歳前後に見える彼女がいつからウルスカル卿に仕えているかは知らないが、おそらく相当小さい頃から知っているのだろう。だから時折お互いに『素』が見え隠れする訳だ。若様とか。



「そう言った事情は兵達や同僚の騎士達は知ってはいますが、公私の別は付けていただくようウルスカル様にはいつも口を酸っぱくして言ってますのにあの方はいつもいつも子どもの頃私に悪さが露見してお諫め申し上げた時のような顔をされてはポロポロポロポロとしまりのないお口から失言を……」


 ……それは、きっと今も子供時代に戻るぐらいのトラウマが残っているんだろう。



「……しかし、子供時代からと言うことはずいぶん長いことお仕えしていると言うことですよね」

「そういうことにはなりますが」


 年数はご容赦願いますね? とにっこりポーラ。ああ。神様にも年齢の話題は禁句だったしな。正直ふと思い付いただけの好奇心で虎の尾を踏む気はない。俺は杯を掲げてもちろん、とすぐ請け負った。そして



「あと、ぶしつけとは存じますが出来ればこの事はなるべく他の皆様にはお話しになりませんよう」


 やはり喧伝するようなことではないので、とさらにそう言った彼女に、俺はまた杯を掲げて了承した。



 それにしても、ポーラの方も時折ひどく副官らしくないことに気が付いていないのだろうか。もしそうだとすれば実にお似合いの主従なのだが、顔色ひとつ変えず俺と同じようなペースで杯を空ける彼女からは、真実は(よう)として知れないのだった。









 いつの間にか、俺はポーラと差し向かいで酒を飲んでいる。

 俺たちの周りには他の人はおらずエアポケットのようになっていた。本当に差し向かいだ。こんなの付き合いで行く飲み屋の女のコ以来じゃないか? 華やいだ事などほとんどなかったオッサンだったのである俺は。


 ポーラの装いは青に白の縁取りのあるチュニックのような服にダークブラウンのズボン、腰には俺と同じように短剣を帯びているがそれは赤い鞘に銀の装飾のある見るからに華美で高級なシロモノだった。ウルスカル卿も色や装飾の多寡が違えど似たような服を着ているところを見ると騎士の装いなのかも知れない。

 そして、その服の薄い生地をポーラの柔らかな身体の曲線がはち切れんばかりに押し上げている。彼女は綺麗な女性だった。例の赤毛もグラマーだったが、こちらにも成熟した大人の女性の匂うような色香がある。例えばほんのり朱の乗る細いうなじなど、下品なところのない楚々とした魅力が薫っていた。


 男なのでそう感じること自体はご容赦願いたいものだ。俺はなるべく()()()に意識を向けないようにしながらも、この綺麗な騎士様との会話を続けていた。



 会話は主に彼女の質問に俺が答える形で進んだ。彼女は俺に「お強いですね」なんて言ったがどっこい彼女もウワバミだ。次々と杯を空ける間のまにまにそっと俺に身体を寄せつつ、旅の目的とか今後の予定とか、そんな質問が矢継ぎ早に繰り出される。それに俺は



 ――――旅の目的は?


「根無し草のように旅をしていますが、陳腐な言い方をすればいつか『安住の地』を見つけたいと思っているのですよ」



 ――――今後どうするのか?


「しばらくはこの集落にご厄介になって、そのうちにここらで一番大きな街、エンデボリと言うんでしたっけ? そこにも行ってみたいですね」



 ――――今の連邦をどう思うのか?


「自分のような風来坊にもそこまで風当たりは厳しくないし、最近は大きな戦もなくずいぶん羽振りもいいと聞いてますよ」



 ――――ここに住む予定はあるのか?


「分かりませんけど、前向きに検討はしています」



 などなどと神履歴のシナリオに則って当たり障りもなく答えていく。

 何と言うか、外から見ればスナックに1人で来てお姉さんに差し向かいで酌して貰ってる客の風情だが、酒が入らなければ記者会見や事情聴取のようである。

 そして、ポーラは丁寧な聞き手でそれに終始()()で頷いたり相づちを打っては時折感心したように言葉を挟み、そして次々と質問を繰り返す。それに俺はまた愛想良く答えていくのだった。





「……ああ、そう言えばポーラさんに伺いたいことがあったんですよ」

「……あら、私にですか?」



 そんな会話がそれなりに続いて。


 今度は俺から聞いてもいいですか、と新しい酒を俺に注いでくれるポーラに俺は言った。

 今まで聞くのを忘れていたが、ウルスカル卿の家名を聞いてからずーっと気になっていたことがあったのだ。彼女にはかなりのペースで酒を飲まされていたが、まだ正体を失うほど飲んでもいない。今のうちに聞いておこうと俺はそう切り出したのだった。

 俺の問いにポーラは「ええ、もちろん」と、いっそうにっこりと笑って頷く。許可を得た俺は彼女の杯に濁酒を注ぎつつ「ちょっと気になっていたんですが……」と前置きして言った。





「……もしかして、クマン家、と言うのは()()クマン家ですか?」

「……それは……どう言った意味で……?」


 すると、俺の言葉に何故かポーラが笑ったまま一瞬固まった。そしてすぐに驚いたように少し目を瞠る。俺はその様子に少し首を傾げた。



「いや、どう言う意味も何も、だってあの『破城槌』ウルスディールの家名ですよ? 有名じゃないですか」


 そう。天界で培った俺のミーリア知識では、その名字は非常に()()のある、しかもこの世界では有名であるはずの家名なのだった。

 しかしポーラは俺の口からその事を告げられると驚いたような怪訝そうな、とにかくよく分からない表情を浮かべた。あれ? 有名なんだろう? だって



「え? ()()ウルスディールの本名って、ウルスディール=クマンじゃないんですか?」


 するとポーラは少し考えるようにしてから少しずつ言葉を紡ぐ。


「……ああ、いえ……。確かに連邦で祀られている『建国の5英霊』のひとり、『軍神ウルスディール』様はウルスカル様のご先祖に当たりますけれど……」

「ですよねえ……?」


 やっぱりウルスカル卿は()()クマのオッサンの子孫だったのか。実のところ、俺は卿のご先祖様、つまりここで言う『軍神ウルスディール』に天界で世話になっていたのである。彼をはじめて見て、名前を聞いた時からもしかして関係者じゃないかと思っていたのだった。

 しかし、『連邦建国の5英霊』と言えば、この国じゃ超の付く有名人のはずだ。なにせ生前に功績ある偉人を神として祀る『英霊信仰』は連邦の国教である。少なくとも俺はそう教わっている。

 では何でポーラは俺がその神様の家名を知っていると言うことに妙な表情を浮かべるのだろう。



「……いえ、クマン家は確かにウルスディール様、初代連邦軍元帥閣下を輩出した名家ですが、現在は権力の中枢から身を引いて久しいですし、軍神ウルスディールの家名は貴族は別として、あまり一般の方には知られていないものですので……」

「あ。そうなんですか?」


 天神様って言われすぎて菅○道真が出てこない、と言うようなものだろうか。あるいは軍神の信仰そのものが廃れていたりしてな。

 そして「ずいぶん博識なんですね……」とやや落ち着きを取り戻したように言うポーラ。まだ僅かに首を傾げている俺に、彼女は続けて答える。



「……もちろん、軍神様は今でも多くの騎士に信仰され国民にも敬愛されています。けれどそれはあくまで軍神『ウルスディール』であって、『クマン家』御初代様としてではない、と言うところでしょうか。


 こちらに着任して来て()()()に触れられたのはトーゴさんが初めてだったので、少し驚いてしまいました」


 我がクマン家も別段宣伝はしてませんしね、とポーラは最後にそう付け足したのだった。

 ふむ。あのオッサンの信仰が廃れていたなら笑ってやれたのにそう言うことか。しかし



「しかし、誰も気が付かないものですか?

 クマンの家名が有名ではないとしても、ウルスカルというお名前に、あの筋骨隆々とした体つきの人熊族(ワーベア)。一目見た時にそっくりだって思いましたけど」


 そう言うとポーラは少し可笑しそうに「まるで『軍神』ご本人を知っているような言い方ですね」と混ぜ返した。

 彼女は測らずも真実を言い当てた。実際に彼、()()ともかなりそっくりなのだ。あの『くま』顔に初対面とは思えない親しみを感じたのは当然の帰結であった。天界でずいぶん見慣れたツラなのだ。しかし当然そんなことはポーラには言えない。「俺は神を見た!!」なんて言ったら頭のおかしい人確定である。絶対である。



「……それにしても、トーゴさんはどちらかで神学か歴史を学ばれた経験が――――」


「――――私の話をしていりゅのかね!?」


 するとそこに、ぶしつけな声が横から放り込まれた。

 現れたのは当のウルスカル卿である。卿は副官の話を遮って話に割り込んでくる。両脇には酒の壺が装着された酒場の酔っぱらいの完全武装で。さながら酔拳の套路(とうろ)のひとつのような怪しげな足取りで3歩進んで2歩下がりながら。


 それを認めると話の腰を折られたポーラがこれ見よがしにひどいため息を吐いた。密かに舌打ちめいたものまで聞こえてくるし、少なくとも上官にしていい態度ではない様に見える。そして彼女はその下問に対し



「……いいえ。違います」

 と、上官に対してなんの躊躇いもなく息を吐くように嘘を吐いた。


「本当に……?」

「本当です」

「ええ? 嘘だあ~」

「本当に本当です」

「いいや!! 確かに私の名前が聞こえた!! きーこーえーたー!!!」

「違います。ウルスカル様の幻聴です。酒の毒です」


 今度はでかい図体で腕をぶんぶん足をばたばた、頭をヘッドバンキングさせて騒々しく駄々をこねる巡回騎士。さらに鋼鉄の門のように頑なに嘘を吐く副官。酒宴に現れたカオスである。



「……ああー、ウルスカル様……?」


 それに耐えきれず、俺はついには酒の壺を振り回しはじめたウルスカル卿を宥めるように言う。言ってしまった。



「……あのですね……? 卿のご先祖様は、もしかして『軍神』様じゃないかと――――」





「――――うおっ!? う、うおおおお――――――――っ!!?」


「うわあ――――っ!!?」



 すると突然、ウルスカル卿は月に吼えた。

 ミーリアの異世界じみた()()()月に、卿の叫びが木霊する。そして何故か、こめかみに拳を当ててもう一度ため息を吐くポーラ。……何かやらかしてしまったのだろうか。してしまったのだろう。



「よくぞ気付いてくれましたトーゴどにょっっ!!」

「どにょっ!?」


 どにょっ、と腕を捕まれた。凄い力だ。痛い。すんごく痛い。痛くて死にそうだ!!



「わたし! ウルスカル=エクエス=クマンはぁっ、あのぉっ、なんとぉっ、軍神のぉっ。…………子孫なのでしたああぁああ――――――――っ!!!」


「な、なんだって――――――――っ!!」



 俺の心の叫びを聞いたのかぱっと手を離したウルスカル卿、すると今度はだだーっと高台の縁に走り寄り大声でそうカミングアウトした。そこに落ち着きは皆無である。通信簿に落ち着きのなさを明記される子供のレベルである。

 そして突然の告白に驚きの歓声を上げるゴブリン一同。ほんとゴブリンってノリ良いな。お前らは卿の話なんてまったく聞いていなかっただろうに。いったい何に驚いたんだ。痛む腕をさすりながら俺はしらけた。



「なのでぇっ、私はぁ、ここに宣言するのれすぅっ!!

 ごごごご先祖さまのようなぁあああっ、民を守る立派ぁあああなああ!!


 ――――そんな騎士に俺はなりゅっ!!!」


 どこかの海賊船の船長か。



「ぐぎぃいいいいい――――――――っ!!」

「いいぞもっとやれ――――――――っ!!」

「脱げ――――――――っ!!」


 何が何だかよく分からないがとにかくすごい盛り上がるゴブリン達。脱衣はぜんぜん関係ないだろう。するとウルスカル卿は「ありがとー!! みんな愛してりゅっ!!」と涙ながらに手を振り、会場はゴブリン達の大ウルスカルコールに湧いた。だから一体何なんだこのノリは。焚き火の炎が藍色の空を焦がす。ゴブリンと卿の気炎もまた、意気軒昂だった――――



 ……そしてそれはポーラに首根っこを捕まれて広場の脇の茂みに引きずり込まれるまで続く。ご愁傷様である。





 戻ってきた卿は青い顔で「姉さん止めて、木に吊さないで門の(かんぬき)でぶたないで倉庫にムカデと一緒に閉じこめないで」とブツブツ呟いていた。彼と彼女の築き上げてきた歴史が何となく透けて見える一コマであった。









 それが良いキリとなり、酔いが回ってそれが醒めダウン期に入った紙のような顔色のウルスカル卿を捕まえてポーラは祝宴を辞すことになった。


 しきりに引き留めるゴブリン達に詫びを入れるポーラに、その隣で「もう死にたい……」とこの世の終わりのような声を出すウルスカル卿。卿の首根っこを掴んだままのポーラが最後に曰く



「……この方は昔から軍神様が大好きで、ことある事にご先祖様自慢をする悪い癖があるのです。

 まあ軍神の子孫であることを鼻に掛け居丈高な態度を取る訳でもなく、自分も大好きな英雄のようになりたいと憧れるだけの可愛いものなのですが、あまり度が過ぎてもかえって家の恥だと奥様に『自分から』軍神の末裔を名乗ることを禁止されまして……」


 それで俺の方から軍神の子孫であることを指摘されて、嬉しさのあまりあのはっちゃけぶりだった訳か。


「さきほども申し上げたように軍神様の家名は()()()()にはあまり知られていませんので、これまでは誰にも気付かれなかったのですよ。それで若様も寂しい思いをしていたのでしょうねえ……」



 そう言って、ポーラは俺の()()()()微笑んで、ウルスカル卿をどやしつけながら会場を去っていった。彼女たちの背中に、「巡回騎士様ばんざあい!!」という暢気な万歳三唱の声が掛かる。その去り際、俺は何故かついさっきまで自分を見ていたポーラの目が頭から離れなかった。



 何と言うか少し疲れた。……久しぶりに女性とサシで飲んだりしたからかも知れない。


 俺はふう、と酒臭い息を吐き出して自分の席に戻っていった。宴はまだ、続いているのである。





 女の人の酌でお酒を飲む主人公。こんなシーンを書いていながら、ほとんど酒の飲めない作者です。お酒自体は嫌いじゃないのに、生ビール1杯で正体を失って山手線を何周もしたのはいい思い出です。よかないですけど。

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