9.乾 東悟とはじめてのおつかい(1)
今更感のある注意書きですが、本作には随所に忍殺成分が散りばめられております。苦手な方はご注意下さい。アイェェェ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
10/17 本作品を章で分けました。と言ってもまだまだ第1章。第2章は遙か彼方です。
異世界1日目。
いきなりのローリングスタートで第1異世界人との遭遇に成功した俺こと乾東悟は、現在その異世界人達に大絶賛注目の的にされていた。
さもあらん。剣を振り回しての斬った張ったの最中に横やりを入れられれば誰だってそうなる。その視線が必ずしも友好的でないのも致し方ないことだった。ゴブリン達に至っては俺に向かって敵意剥き出しに唾を飛ばして叫んでいる。まあ、これも致し方ない。俺は彼らが相対しているヒト族と同じ姿形をしているのだ。
異世界への出立前、神様が説明してくれた内容をもう一度思い出す。
ここで俺がすることは、この戦いに介入し被害に遭うはずだった男女数人を救うことだ。「ちょっと見た目はアレですが、いい人達ですのでよろしくお願いしますね」とはさくらの言。
俺の目の前にいるのは二組の男女だ。一方はぐぎゃーっ! と俺を威嚇してくるゴブリン達。もう一方は皮鎧を着た男3人と女性が1人である。
彼らはおそらくヒト族で、近くで見ると男達は髭はぼうぼう、髪も脂でてかてかと光り、着ている鎧やら鎧下やらも全体的に薄汚れている。俺に最初に声を掛けてきた女性は結構容姿の整った赤毛のグラマー美人で、非常にシツレイながらプレ○ガール的な外国のグラビア女優の人を連想してしまった。とはいえ彼女も男達ほどでないにしろ少々清潔感に欠けるのは頂けないが。
突然の闖入者に目を丸くしているヒト族グループの中、丸盾を構えたむさい髭面の男だけは怪訝を含んだ強い視線でこちらを窺っている。強面というか、夜の盛り場では彼の視界に入りたくないと思わせる立派なご面相だ。人を見掛けだけで判断してはいけないんだろうが、他の2人も後同様、正直に言わせて貰えれば全くの山賊である。
喊声を発し周囲の注意を集めた俺は、素早く周囲の状況を把握すると、もう一度小さく息を吐いた。
あと一歩、と言うところだったはずだ。彼らは自分達が優位だと思っていたのかもしれないが、もう少し遅かったら助けられないところだったのだ。俺は安堵しながら、ゆっくりと人差し指を立て天を指差した。
山賊風の連中も、ゴブリン達もその瞬間だけ釣られるように、言葉もなく指先に視線を向けた。指先に火が着きそうな程視線が集中する。
そして俺は視線の端で、梢の中で動いている影を確認した。俺は心の中でだけ頷いた。
「――――にょろ!!」
言葉とともに指差した腕を振り下ろす。あっち向いてホイに負けた人のように、全員が指に釣られて地面を見た。上を見ろ、下を見ろ。そして
「てけり・り――――っ!!」
「――――おわあッッ!!?」
次は予期せぬ死角からの攻撃である。
鬱蒼と頭上を覆う木々の梢の中から、突然に物凄いスピードで伸びてきた影のような黒いロープのようなそれはまさしくにょろの触手だった。触手は剣を握った皮鎧の男の腕に「ぎゅるん」と悪夢のような速度と柔軟性で巻き付いて、そして
「うわあああぁあああ――――――――ッッ!!?」
その腕を、男ごと梢の中に引きずり込んだ。
1秒に満たない時間で男の姿が樹上に消える。そしてバサバサと凄まじい物音と、男の魂消るような悲鳴が梢の根本に降り注ぐ。なんたる早業か。タツジン!!
「な!? 何が起こった――――ッ!?」
「ギュイッ!? ギュイィッッ!!?」
目を見開く皮鎧の男達。仲間を飲み込んだ梢から転がるように赤毛の女性と腕を切られたはず男が慌てて離れた。斬られたはずの腕は赤いもので汚れているが普通に動いているところを見れば、やっぱりあのうずくまってたのはフリだったようだ。まったく痛がっている様子もないところを見ると腕に付いてる血は仕込みの血糊なのか。不意打ちでも狙っていたのだろう。芸の細かいことである。
一方ゴブリン達も叫び声の語尾が↑方向に伸び上がって全くの疑問系だった。
目の前で起きた突然の人体消失現象に驚き、自分達が戦闘不能にしたはずの男がピンシャンとして機敏に動き出したことに驚き、乱入したヒト族が自分達に加勢しているらしいことに驚いている。その証拠に彼らの目が樹上を見るやら『斬られたフリ』をしていた男を見るやら俺を見るやら、右に左に大忙しだ。
そして、丸盾を持った男は叫びながら俺に剣を向けてきた。彼が唯一起きている事態に正確な反応をしている。突発事に対して結構素早い状況判断だ。とは言えそれ以外の答えなんてある訳がない。
「!? あ、ありゃあテメエの仕業か――――!?」
「……これで俺の仕業じゃなかったら、そっちの方がおかしいだ、ろ!」
俺は『丸盾』の男にそう言いながら、手に持った槍を躊躇無く突き入れた。
「ぐぎゃあッッ!!?」
身体に刷り込まれた滑らかな動作で繰り出された槍の穂先は、「ボヒュッ」っという風斬り音を纏って宙を奔った。
目標は俺を睨み付ける『丸盾』にではなく、地面を転がってにょろから逃げた『斬られたフリ』の足。目線を使っての不意打ちだ。
「あっ、がっ、あ……アシイィイイイ――――ッ!?」
自分は不意打ちを狙っておきながら、不意打ちされるのは弱いらしい。
槍は無慈悲に彼の足の甲を地面に縫い止めた。突き刺さったのと同じ速度で槍が引き戻されると、男は足を抱えて地面を転げ回る。
今度こそ本当に、足から夥しい血を流して。
「なッ……、なんでッッ!!?」
「ギッ!? ……ギギィッッ!?」
『赤毛』の女性とゴブリン達から上がる疑問の声。それに俺は答えない。答えたのは、木の上の俺の相棒だった。
「ヒッ!! キヤアアァアァアッッ!!」
悪い夢のように垂らされる幾本もの触手が今度は『赤毛』を捕らえる。抵抗虚しく樹上にご案内される彼女。また樹上で人が藻掻く凄絶な物音と悲鳴が湧き起こった。気が付けば先に引きずり込んだ男の声はとっくに消えている。そしてすぐに彼女の声も消えて失せた。森に残ったのは、ひいひいと転げ回る本当に斬られた『斬られたフリ』の泣き声だけだった。
「テ、テメエ……ッ! 一体どう言うつもりだ!? ヒト族のクセに、薄汚い小鬼どもに肩入れするつもりか――――ッ!?」
最後に残った『丸盾』が、手に持つだんびらを震わせて俺に叫んだ。十中八九勝ってた勝負を突然乱入した俺にひっくり返され、気が付けばまともに戦えるのは自分だけだ。そりゃ叫びたくもなるんだろう。俺は槍を軽く振るって血振りをすると『丸盾』に穂先を向けた。そして言った。
「……アンタ。もしかして法国の出身か……?」
「……!? だ、だったらどうだって言いやがる――――」
「……はあ」
俺は『丸盾』の言葉を遮ってわざとらしくため息を吐く。
「俺はここの生まれじゃないが、それでも『連邦』の法律は知ってるぞ……?
この国じゃ、ヒト族と小鬼族は全くの対等な関係で、一方がもう一方を無闇に襲えば種族なんか無関係にそりゃあ殺人になるんだぜ?」
「ふざけるなッ!! ヒト族様とその野獣が対等だ!? 冗談は休み休み言いやがれ!!」
「アンタがお偉いヒト族様だろうがなんだろうが、この国の法律はとにかくそうなんだよ」
天界での予習の成果だ。間違いはないはずである。でも当然と言うべきか、丸盾は俺の言葉がお気に召さないようだった。
まあ泥棒に『窃盗は法律違反です』って言ったところでそれがどうしたって話だしな。丸盾は居直り強盗の勢いで俺に食って掛かってくる。
「テメエ何様のつもりだ!? 餓鬼が親から新品の鎧と槍を買って貰って巡回騎士気取りかよ! 俺たちの方がそこの野獣どもに襲われてるんだったらどうするつもりなんだ!?」
「ああ? そりゃないだろ」
「どうしてそう言いきれる!?」
俺は目だけでちらりと後ろを見る。
そこには男のゴブリン2人に護られた小柄な女ゴブリン、いつの間にかフードが外れ、艶やかな黒髪露わにしたおかっぱ頭の小さな女の子が、大きな麻袋を抱えて目を見開いて座り込んでいた。
そしてその麻袋からは、枯れ木の枝のようなものが幾本も飛び出している。案の定である。俺は軽蔑を隠さずに丸盾に言ってやった。
「……完全武装した4人組に子連れで襲いかかる奴がどこにいる?
それとそこの女の子が持ってるの、多分『森林ツノジカ』か何かの角だろ? 薬の材料として結構高値で取り引きされてるはずだ。
薄汚い山賊風の4人組と高価なお宝持った子供連れ。どっちが悪人か、なんて誰が見たって一目で分かる」
「テメエ……」
丸盾の目がスッ、と据わった。完全に殺意を固めたらしい。丸盾を前に出し、身体をそれに隠すように半身に立った。俺も槍をひとつしごいて相対する。
愛槍はまるで身体の一部のように俺の意志に従って男の喉元にぴたりと向いた。異世界ではじめての戦い。人生初のファンタジーによる命のやりとりに、それでも俺の心も身体も今まで通りに動いてくれる。
「テメェ、クソ組合の傭兵か……?」
「…………だったらどうだって言うんだ……?」
「餓鬼が、クソみてえな連邦のクソ組合のお嬢様が、本物の傭兵に敵うと思ってるのか……」
俺が丸盾の問いを適当に流すと、丸盾は勝手に勘違いして勝手に盛り上がった。目尻を充血させて呪詛を吐くような声でこちらに凄んでくる。組合に恨みでもあるのだろうか。俺はビシビシと伝わってくる相手の『殺る気』を腹に力を入れていなす。なにせ顔からしておっかないのだ。飲まれたらまずい。飲んでも飲まれるな、である。
相手は自称『本物の傭兵』らしいが今は俺の敵である。俺が進んでそうなった。打算もあるが、そもそも一目見て気にくわなかった。俺は進んでヤクザに絡まれた一般人を助ける性格はしてないが、女子どもをヒドイ目に遭わせるような奴にはさすがに義憤めいたものを覚えるのだ。『赤毛』は女だろうだって? 俺は子どもを苛める奴は、男だろうが女だろうが大嫌いだ。
とにかく。目の前のオッサンは俺の敵だ。俺は冷静を保って冷ややかに笑って見せた。
「――――その『本物』の傭兵は、もう1人しか残ってないようだが……?」
「うるせえッ!! テメエだけは殺してやる……生皮剥いで、剣の滑り止めにしてやるぞ……!!」
「おお怖い。傭兵怖い」
掛かって来い相手になってやると片手で手招き。するとそれで、丸盾の血が昇ったこめかみあたりで、何かがぷっつん切れる音が聞こえたような気がした。
「野郎ぶっ殺してやるあぁああ――――――――ッッ!!!」
丸盾が狂人のような叫声を上げ、高々とだんびらを振りかざして突っ込んできた。怒りにもともと悪い人相がさらに凄まじいことになる。腐葉土を蹴立てて迫り来る様はさすがの迫力だ。しかし本物の傭兵? いくらなんでも不用意だと思う。
あの丸盾はのたうち回っている『斬られたフリ』以外、一体誰にやられたのかを忘れてしまったのだろうか? まあ俺はそうなるよう、ずっとしなくてもいい無駄話をして丸盾の意識をこっちに向けさせていたのだが……
「――――――――あああッッ!!?」
高々と振り上げた剣を握る右腕に、黒い触手がカメレオンの舌のように巻き付いていた。丸盾の血走ったヤバイ感じの目が樹上を見る。するとそこには黒い不定形の身体を木の幹に巻き付けた謎の奉仕種族が、まん丸の瞳を無感情に丸盾に向けていた。丸盾の目がにょろの感情を感じさせない丸い瞳と合う。彼の瞳孔が収縮した。そして口からは、絶叫。
「ば、化け物があああああ――――――――ッ!!!」
丸盾が絶叫した。脂ぎった髪を振り乱し、にょろの拘束から逃れようとまるで駄々をこねる子どものように腕を振り回す。そしてついには後先を考える余裕を失ったのか、左手の丸盾をフリスビーよろしくにょろに投げつけようと大きく振りかぶった。しかし、俺がそれをさせない。
「――――記述選択【Loading】」
丸盾の視線が上に向いた瞬間に、俺は腰の後ろのポーチから小さな筒を素早く取り出した。それは親指ほどの太さの細竹で作られた15㎝ほどの筒状の容器だ。俺はそれを握りしめながら、小さな声で言葉を綴る。
「術式【Script】・『矢【sagitta】』……触媒選択【Function Input】」
口から紡がれるのは魔法語――――さくらの前任者が趣味を炸裂させてでっち上げた英語とかラテン語諸々を混ぜた中二病的言語である。昭和にも厨二はあったのだ。俺はその魔法語を唱えながら竹筒の口を丸盾の顔に向けた。身体中から腕になにやら不可思議なモノが流れ込む。つまり魔力(笑)と言うシロモノが身体を巡っているのだ。電影クロスゲージ明度20、エネルギー充填120%――――
「起動【Run】――――『毒の矢【Sagitta Venenatus】』!!」
その言葉とともに、竹筒から水のようなものが飛び出した。それは水鉄砲のように宙を独りでに飛ぶ。しかもさながら蛇のように空中で身をくねらせ軌道を変えながら、丸盾の振り回す腕をかいくぐる。そして自動追尾機能の付いたそれは、丸盾の顔面へと向かい
「いぎっ、いぎゃあああああ――――――――っ!!?」
『毒の矢』は丸盾の顔面に見事にぶち当たった。水鉄砲程度の液体を顔面に浴びた丸盾はその瞬間に凄まじい絶叫を上げる。手に持つ丸盾も剣も放り投げて地面ぶっ倒れ、「目が! 目がああぁああぁぁ――――――!?」と自分の顔面を掻きむしるように手で覆った。にょろの触手はまだ右手を離しておらず、右手を捕まれたまま地面で悶え回る様は、やはり母親の服の裾を掴んで駄々をこねる子どものようだ。武装はすでに手を放れ、すぐさま反撃出来るような様子ではない。
ミーリアではじめての魔法行使。『術式:毒の矢【Sagitta Venenatus】』は見事に功を奏したらしい。ファンタジーの主人公にあるまじき術のチョイスだって? ほっとけ。この魔術は移住特典として、槍の腕などとともに天界で教えて貰ったものだった。
俺はいったん丸盾から離れ、足を押さえて転がる『斬られたフリ』に近づいてその喉元に槍を向けた。そして努めて無感情に告げる。
「……降伏しろ。抵抗しなきゃ命は取らない」
「――――っ! ――――っ!!」
男は涙目で一も二もなく頷いた。しばらく観察するが、『斬られたフリ』にふさわしい奥の手を使ってくるような様子はない。俺は分からないように小さく小さく息を吐いた。
「――――てけり・り!!」
するといつの間にか静かになっていた樹上がガサガサとまた騒がしくなった。鳴き声と一緒に一仕事を終えた相棒がみにょーんと降りてくる。幾本も伸ばされた触手の先には黒い肉の紐でぐるぐる巻きにされ猿ぐつわを噛まされた最初の被害者と『赤毛』の姿。
彼らも地面にゆっくり降ろされると、にょろの触手はぷつんと千切れて拘束された2人が地面に転がされた。彼らは命に別状はない。今も元気に拘束から抜け出そうと地面を腹這いで跳ね回っている。おそらく怪我一つしていないだろう。しかしいくら藻掻こうと強靱な肉の紐はいっかな緩む気配すらなく、身体の自由は完全に奪われていた。
『斬られたフリ』は哀れな姿になった2人と、褒めて褒めてと俺に寄ってきたにょろを見比べて青い顔になって言う。
「な、なんなんだよテメエも、その化け物も……ッッ!!」
「言葉に気を付けろよヒトの相棒に向かって化け物とか……」
すり寄ってきたにょろのほんのり暖かいゴムのような手触りの身体を撫でてやりながら俺は「ソイツの口を閉じてくれ」とお願いした。「合点でさ!!」とばかりににょろは大きく震え、さっそく『斬られたフリ』を触手でぐるぐる巻きにする。彼は悲鳴を上げたがすぐにくぐもったような呻き声しか漏れなくなった。地面を転げ回っていた丸盾の拘束も別の触手によっていつの間にか終了している。そしてむぐむぐ藻掻く『斬られたフリ』の足の傷に触手を巻いて簡単な止血をするのも忘れない。
ホラ見ろこんなに優秀なんだぞ。よく見ると丸い瞳とかに可愛げあるし、化け物とか本当に失礼な話だった。
「――――はあーっ。……にょろ、お疲れさま」
「てけ、り・りり~♪」
敵全員の無力化が終わると、俺は身体から力を抜いて大きな息を吐き出した。にょろの触手とハイタッチしてお互いの労をねぎらう。
見事な勝利と言いたいが、正直こんなのはにょろの力量に頼った完全無欠の不意打ちなのだ。俺は『斬られたフリ』のことをひとっ欠片も笑うことなど出来ない。
4対1でも勝てる、これが俺の実力なのだ。――――なんて思い上がったらいつか目の前に転がる山賊達のように酷いことになるだろう。客観的に考えれば、普通に戦った場合俺1人じゃこの傭兵4人をいっぺんに相手取るのはきっと手に余るはずだ。勝利はきっと覚束ない。
とにもかくにも、さくらの厚意に答えることは出来たようだった。
それだけは心底ホッとする。にょろの存在はもちろん、槍の腕にしろ魔術にしろ、さんざん迷惑を掛けてさくらたちから貰った力なのだ。これでしくじったら彼女たちにとても顔向け出来ないところである。地面に転がる4人のヒト族を眺めながら、俺はようやく安堵したのだった。
俺がさくらに与えられた機会とは、
『ヒト族の山賊に襲われる運命にあった小鬼族達を助けること』だった。
ミーリアではゴブリンもオークもトロールもちゃんと文化的な生活を送る善良な一種族であり、野蛮な異種族でも闇の先兵でも悪の手先でもないのである。
同時にさっきの丸盾のようなどうしようもない差別意識が存在する世界でもあるが、少なくとも俺が移住先に選んだここ『ドラゴンテイル汎人類王国連邦(連邦)』では、RPGよろしく人権無視で経験値稼ぎに虐殺されるような存在ではないのだった。
ゴブリンは敵じゃありませんでした。倒叙トリック発動だったのですが、バレバレでしたでしょうか?
そして中二の華、オリジナル呪文の登場です。魔法の構文をプログラム言語とかパソコンの用語に置き換えるのはさほど物珍しい着想ではないですが面白がってでっちあげてみました。きっと創造神は当時『ベーシッ○マガジン』の読者で、BASICでゲームを打ち込んだりしていたんでしょう。オッサンにしか分からない話でスイマセン。昔はパソコン雑誌に読者が投稿したゲームのプログラムがマシン語で掲載されていて、読者は自分のパソコンにそれを打ち込んで遊んだりしたのです。今ならネットでそのままゲームを発表すればいい訳で、つまりこれはネット普及前夜、太古の昔の話なんですね。古事記にも載ってます。
明日からは1日1回、正午12時の投稿です。変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。