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視界ゼロ

ヒヒヒッヒ・・!やったぜぇっ!!やっと奴を閉じ込めることができたぜっ!やっとやっとやっとやっとなぶりコロセルぜぇッッッ!!よくも俺の体をこんなに焼け焦がしてくれたよな〜っっ!!


ポーンと空高く跳躍する。そして自らが造りだした風の牢獄の中に入る



「(見つけたぜぇぇぇっっっ!!)」



クククあいつこの砂の中じゃ御互い正確な居場所がわからないから致命傷は避けられるとかなんとかきっと考えてるぜ・・・馬鹿な奴だ、もうお前の血の匂いははっきりと記憶してんだからよー!!


背後から勢い欲近づく。竜巻が起こす音の所為で気付く様子もない


ヒャヒャヒャ!!これだけ近づけばお前の姿もくっきり見えるぜぇっ!!人間の視力じゃむりだろうがな・・ヒャヒャャ!!!!



「そらよっっっっっ!!」


ドガッと3発背後から殴る。踏ん張る力がないのか5メートルほど吹っ飛んだ。それを追いかけ両手を振り上げハンマーのように振り下ろした・・・・が避けられた。地面を転がりもう少しのところでかわされてしまった



「へっっ!巧くかわすじゃねーか・・・・っともう時間か・・・」



もっと遊んでいたいがこの大火傷の体で竜巻四つ操る魔法を長い間行使するのはつらい。四つの竜巻で相手を囲む非効率な方法は本来もっと自分の体が万全の時にしかやらない竜巻の使い方だった。



「チッッ!まだ全然殴りたらねーのによー。だが殺し方は考えたぜ!頭からケツまで縦に一気に引き裂いて真っ二つにしてやるぜぇぇぇぇ。アジの開きみたいでおもしれーだろー!?ギャハハハ!!!」


奴を匂いで追うとすぐ見つけることができた。しかも殺してくれといわんばかりに方膝を地面に付けた状態でピクリとも動く様子がない。疾風の素早さで背後に接近して切りかかる



「くたばれぇぇぇ!!!!ハヒャヒャッッヒャ!!!」



グサッ!!ブシュッッ!!コポっ・・コポポポ・・・


血が泡立つ音と噴出す音が聞こえた。だがおかしかった。その音は外からではなく体内から聞こえた。腹を見ると太い外殻に覆われた腕が突き刺さっている。その腕は俺が今殺そうとしていた奴の腕だ・・・。どうして?俺の位置と襲ってくるタイミングがこんな正確にわかった!?しかも致命傷になる場所を振り向きざまに的確に貫けたんだ?奴はさっきの瞬間まで俺のいる場所の真逆を見ていたはずなのに。音も聞こえない、視界もほぼゼロの中でどうしてこんな・・・・



「ヤロウ・・に・人間・・・ど・・どうしてこんな・・・・・」




「・・・・・・・・・お前の体からすげー焦げ臭い匂いがすんだよ、自分で気付かなかったのか?」



「オ・・・俺と同じ方法で・?・・・・人間の・・・クセ・・に・・」




「・・・・あまり人間をなめない方がいいぜ・・・・焼き鳥野郎」




「こ・・の・下等生物・・・が・・・」



そうして腹を貫かれた巨大な鳥の怪物はその言葉を最後に音もなく地面にくずれた

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