プロローグ
北條学園高等部二年生
「虎神アキラ」
は不思議な夢を見ていた。
夢の中でアキラの視界にはなにも見えずただ白い霧が広がっている。
「なんだココは・・・」
夢だとはハッキリ認識しているがどうも妙な感じがする。虎神アキラよ・・・
「だれだ!」
謎の声が頭の中で響いたかと思うと目の前に見たこともない格好の人間が立っていた。
その姿は赤い甲殻で全身を覆われていて獣の様な感じだ。まるで特撮のヒーローみたいに。
「まぁ、そう驚くな」
「な、何者だアンタ・・?」
「私はレッド」
「レッド?」
「そうだ、だが今はそんなことはどうでもいい。簡潔に要件を言わせてもらう。お前のその高潔な魂が闇の住人や魑魅魍魎、悪魔どもに狙われているんだ」
「俺が狙われている?」
「そうだ、そこでお前には特別な力を与える。本来なら我々が守るべきだが生憎そんな暇はないんでな・・・」
突然現れた異人にワケのわからない事を言われアキラは多少腹が立っていた。
「あんまし変な事言うなよ!悪魔や魑魅魍魎?いるワケねーだろ!!」
「そのうち嫌でも信じることになる・・・」
異人が軽く微笑んだかと思うとその瞬間体から光が飛び出してアキラの右腕を直撃した。
光は形を作り、ブレスレット状に変化した。
「げ!なんだこりゃ?」
「それを付けていればいつでも変身できる筈だ。だが忘れるな、その力は元々ヒーローに与えられる力。人に正体がばれたり、変身している所を見られると二度と力を引き出せなくなるぞ」
「・・・・・」
変な夢だな、俺疲れてるのかなと思いつつアキラの意識は段々と薄れていった。
「いいか闇の住人や悪魔などは魂を食って成長する。その高潔な魂、絶対に奴らに渡すなよ・・・・・自分の身は自分で守れ・・・」
レッドと名乗る異人は霧の様に消え再びアキラは一人になった。静寂のなかでつぶやいた
「全然わからねぇ・・・だけど・・・なにかが起きる気がする・・・」
その言葉いい残しアキラの意識は完全に消えた。
なんかもう書けないかも・・・・・・