誤信念。ドーパミンで真実。これからの時代、ドーパミン史観が流行る。
SNSの時代、ドーパミン史観というのが、これから流行って行くんだろうなあという確信がありまして、ドーパミン史観という視点を残しておこうかなと思います。
タイトルの誤信念という言葉は、他人が間違った事を事実として認識している、その事を自身が認知しているという状態です。
皆さんは、ドーパミンの出る事を事実と認定したり、正解としていないですか。
ドーパミンの出る、楽しい話と、ドーパミンの出ない、つまらない事実、どちらにイイネをつけるでしょうか。
どちらが正しいと判断するのでしょうか。
私たちからすると、ドーパミンの出る事こそが真実なんだとSNSで言われると、それはネタで言っているのか、本気で言っているのか、判別がつかないんですよね。
正気なのか、それとも狂人か。
それは、例えば統合失調症のフリをしていると、現代の精神医学では見分けがつかないのと同じです。
ネタばらしがない限り、統合失調症かどうかはわかりまけん。
ドーパミン史観も同じで、ネタばらしがない限り、この人は、本気でドーパミン史観を主張しているのだと判別するしかないのです。
教育的な観点もありまして、興味を引くようなドーパミンの出る教育は、非常に効率良く物事がうまくなったり、暗記が上手くいくことが知られています。
まぁ、ドーパミンの出ない暗記というのはですね、実例を出せば公教育の殆どとなる訳です。
公教育は、つまらない、ドーパミンの出ない事実の暗記の連続です。
ですから、我々はドーパミンの出ない大抵の事実を、暗記物として、非常にわかり難いと感じるのです。
暗記物なら、記憶に定着するまで繰り返し覚えなければなりません。
近いところでは、令和の米騒動です。
SNSでは、小泉農相が米卸を利益を出し過ぎていると批判した事で、米卸は米を隠している悪代官だと騒ぎ立てる人がたくさん出ました。
正義が悪者を叩く、バイキンマンをぶん殴るアンパンマン系の勧善懲悪は、非常にドーパミンの出る好例です。
米卸が悪人である話を、わかりやすいと思った人もいるのではないでしょうか。
実は、この手の勧善懲悪は、論理の構造的にわかりやすいから支持を受けるのではありません。
単純にドーパミンが出るから、記憶に定着しやすく、ドーパミンが出るから価値があると勘違いをされて、支持を受けるのです。
本来の事実を無視して、ドーパミンが出る事を事実として認定する。
これが私の言う誤信念、そしてドーパミン史観です。
米卸業者は最終的な利益率から、これは違法レベルの利益なのかと、小泉農相に反論しました。
しかし、大衆の多くは、米卸が悪人でないとなると勧善懲悪が成立せず、利益率もいったい何の事だかは、わかりませんから、ドーパミンが出ません。
米卸の反論を記憶している人は圧倒的に少数です。
一方で、各シンクタンクの出した報告は、米市場の需給が小さくなったので、些細な事で価格が乱高下するようになったという物でした。
また、米市場の売買自由化により、一般消費者への売り手である米卸が、他の業者に買い負けて、最も弱い立場である消費者の負担が大きくなった事も、影響したと言われています。
大抵の事実関係は、類推が機能しない場合には、公教育のような完全な記憶物になります。
そしてドーパミンが出ない例が圧倒的に多いです。
結果、我々の多くは、事実を事実と理解出来ずに、その記憶を維持する事も困難な羽目に陥ります。
仮に類推が機能すれば、わかりやすいとは思うのです。
既に知っている事に似ているなら、新しい事も直ぐにわかる。
直ぐに記憶出来る。
これは予測通りだとドーパミンが出る。
物を既に色々知っている大人になってからの学習が楽しい理由の大きい所で、類推は機能します。
本当に市場が小さいと、価格は乱高下するのだろうか。
例えばそれは、Fxでお馴染みのポンドドルのチャートです。
需給全体が小さい事自体が、乱高下の要因になる。
実際にポンドがマイナー通貨だからこそ乱高下している所を何度も何度も何度も見てきた。
市場の小ささによって、価格が乱高下するようになることに疑いようはない。
既に知っている事に直結して、予測通りだと、ドーパミンが出ます。
簡単にわかったんだと脳が判断して記憶が定着する。
類推が学習に機能する典型例です。
しかし、ポンドドルのチャートを知らない、類推の機能しない人にとっては、市場が小さいと価格が簡単に乱高下する事実は、どう映るでしょうか。
ドーパミンの出ないつまらない事実は、一気に、一からの暗記と変化するのです。
何度も何度も暗記を繰り返して、記憶を定着させなければなりません。
大変な労力を必要とします。
結果、何が起こったのでしょうか?
この一見簡単な事実『市場が小さいと、少しのことで価格は乱高下する』を、非常につまらない『仮説』であり、自分が『知らないから』間違っている事なのだと判別するようになるのです。
事実を間違っていると判別する、その最大の根拠は、ドーパミンの有無なのです。
承認欲求の満たされるSNSでは、ドーパミンのポジティブフィードバックが起こります。
SNSでドーパミンの出る嘘をつくと、イイネがもらえてドーパミンが出るので、ドーパミンの出る嘘をもっとつきたくなるのです。
この構造のフィードバックループが完成します。
そして、SNSにおいてドーパミン史観は、多くの人が賛同するので、ネタで言ったハズなのに、これは事実なんだと、いつの間にか刷り込みが発生する。
一方で、ドーパミンの出ないつまらない事実を徹底的に避けるようになる。
ドーパミンによって、正に脳がハックされる現象が発生します。
そして、話題の提供は、発信者次第ですのでどうとでもコントロール出来ます。
このドーパミン史観のポジティブフィードバックこそが、エコーチェンバー現象の正体なのではないでしょうか。
今や、ドーパミン史観、エコーチェンバー現象は、SNSのありとあらゆる所で見かける現象です。
それらは、ネタなのか、それとも本気なのか。
真に恐れるべきは、ドーパミンが得られるんだから、どっちでも良いじゃないという、刹那的快楽主義の無限増殖なのではないかなと思います。
刹那的快楽主義は、果たして社会を良くするのでしょうか。
今の情報社会では、反ドーパミン教育、そしてドーパミンの理解が必要不可欠です。
そしてSNSでは、イイネの中に、それがネタなのか、本気なのかの振り分けが必要ではないかと思います。




