表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

物音の一つに過ぎない

作者: 秋暁秋季
掲載日:2025/01/12

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

私の小説をお読みになって、韻を踏む、同じ言葉を繰り返すって思われた方、多分其れは聴覚に関わる事だと思います。

耳は良い。ただ何を言ってるか、何の意味を持つか、其れが全く分からない。私にとって話し声は、この世界を構成している物音の一つに過ぎない。

だから物書きに夢中になるのは、必然と言える事だと思う。


「君、物の書き方に結構個性出るよね」

私が小説を書いていると部員の一人が声を掛けてきた。私の短編小説は須らく目を通してくれる、非常に寛大な心を持った人だった。

私はパソコンから目を逸らし、彼の方を見詰めた。

自分で書いた物とは言え、個性がある事は重々承知している。上手く言い表せ無いけれど、独特な色を持っているのだ。特有の匂い、雰囲気、そんな物が文章からほんのりと漂ってくる。

其れを『説明しろ』というのは、『色を何の例えをと出さずに説明しろ』と言われているものである。『赤は太陽の色』『青は海の色』その太陽や海に該当する言葉がない状態で、色の説明をするのが難しい様に、見た方が、読んだ方が早い事もある。

「繰り返す癖がある。言葉もそうだし、語尾もそう。韻を踏みたがるよね。例えばここ」

――冬に浮かぶ白い吐息の様な、しんしんと降り注ぐ牡丹雪の様な、そんな淡い囁き声。

彼は一文を指さして『様な』と書かれた文章に丸を描いた。

「『様な』って二度使ってる。後は……」

彼は持っていた原稿用紙を私の前に晒すと同じ様に一文を指さした。

――絶叫しろ、慟哭をしろ、自らの全てを使って、嘔吐しろ。

「『しろ』で韻を踏んでる」

其れを言われた時、私は思い当たる節があった。其れは自ら障がいと定めたものだった。

「私、相手が話した内容を一回じゃ理解出来ないの。だから脳内で何度も繰り返すか、自分の中で再構成をするの。同じ言葉を、何度も、何度も。そうして意味を認識するの」

其れはどういう意味? もう一度言って? そんな事を延々と繰り返す訳にはいかないから、何度も、何度も、脳内で繰り返す。

「多分、その時の癖。特に同じ様な言葉を同じ様な文体で繰り返すのは、自分で上手く飲み込めてないから。理解してないから」

私にとって話し声はこの世界を構成している物音に過ぎない。だから認識するのに時間が掛かる。

「……」

「其れが個性だって言ってくれるなら、本望かな」

此奴、やたら韻を踏んだり、似た単語を繰り返したり、対になる物しょっぴいたりするよな……。

とお思いの方、それ多分、私の聴覚障がい(自称)が原因だと思います。


見聞きした物を、一度で理解出来ないんです。

なんと言うか『この世界の物音の一つ』として認識するんです。

人が話している言葉を電車の走る音、人の足音、それと同等と認識してると思って下さい。

だから理解する為に二、三回繰り返して飲み込むんですよ。


その癖が恐らく書き物にも出てる。

自分が認識してないところ、または再度聞きたいところ、其れらを繰り返すんです。繰り返して消化するんです。


この小説、読み返したですけど、やっぱり似た単語を繰り返してる。

理解出来てない証拠ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ