3月18日(火):睡眠の日
「ねえ、海斗。ちゃんと睡眠とれてる?」
朝食のテーブルで結衣が優しい笑顔で海斗に声をかけると、海斗は眠そうに目をこすりながらパンをかじり、大きくあくびをした。
「うーん、最近なんだかずっと眠いんだよね。学校でも授業中にぼーっとしちゃって、先生に叱られたんだ。」
それを聞いていた愛が、少し心配そうに口を開いた。
「海斗、寝る前にゲームばっかりしてるからじゃないの?ちゃんと寝ないと背も伸びないし、勉強だって頭に入らないよ。」
「えっ、本当に背が伸びないの?それはかなりまずい!」
海斗は慌ててパンをテーブルに置き、真剣な顔で母の結衣を見つめた。
「まあ、それだけじゃないけどね。でも、健康には睡眠が本当にとっても大事なのよ。体の成長や脳の働きにも関わってくるんだから。」
結衣が微笑みながら優しく説明すると、新聞を読んでいた勝が、新聞を丁寧に畳みながら静かな声で言った。
「昔から言うだろう、『寝る子は育つ』ってな。私も校長だった頃は、いつも生徒たちに睡眠の大切さをよく話したもんだよ。勉強にも遊びにも元気が必要だからな。」
海斗はそれを聞いて、ますます真剣な表情になり、決意を新たにしたように力強く言った。
「今日から絶対早く寝る!本気だよ!」
一方、愛は朝食を終えた後、自分の部屋で大学のパンフレットを見つめながら少し不安そうな表情をしていた。
「大学生活、本当にちゃんとやっていけるのかな…。勉強や課題、バイトなんかもあるだろうし、睡眠を考える余裕なんてあるのかな?」
それをこ聞いていた澄江が部屋にそっと入ってきて、愛の背中を優しく撫でた。
「愛ちゃん、どんなに忙しくても、睡眠だけは絶対に大切よ。無理をして体を壊したら何にもならないわ。疲れたらしっかり休むこと。」
愛はその言葉に少し驚いたように振り返り、穏やかな笑顔を見せた。
「そうだよね…。ありがとう、おばあちゃん。なんか安心した。」
その日の夜、翔太が仕事から疲れた様子で帰宅すると、家族全員がリビングでのんびりとくつろいでいた。
「ただいま。なんか今日は全員早く寝る日になったって聞いたけど、本当にやるのか?」
海斗が元気よく返事をする。
「うん!今日から毎日ちゃんと寝るって決めたんだ!」
結衣が楽しそうに笑いながら言った。
「そうよ、翔太さんも海斗を見習って、ちゃんと睡眠時間を取ってね。」
すると、リビングで刺繍をしていた澄江が柔らかい口調で言った。
「それじゃあ、今日はみんなで早寝して、ゆっくり休む日にしましょうか?」
家族全員が温かい笑顔で頷いた。
「明日もまた元気に楽しく過ごせるように、今日はみんなでぐっすり眠ろう。」
愛は自分自身にも言い聞かせるように、静かに心の中で決心した。
「大学生活は大変になるかもしれないけど、健康を第一に考えていこう。睡眠もちゃんと取って、新しい生活に備えよう。」




