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5月10日(土):日本気象協会創立記念日

朝、リビングでは勝が新聞を広げながら、にこやかに話し始めた。


「今日は日本気象協会の創立記念日だよ。天気の大切さを改めて考える日なんだ。」


「へえ、知らなかった!」

海斗が興味津々に耳を傾け、結衣も「それなら今日は天気についていっぱい学ぼうか」と提案した。


「じゃあ、特別に『お天気フェスティバル』開催だ!」

翔太が声を上げ、家族全員がわくわくしながら庭に集まることになった。


午前中、庭にはブルーシートが敷かれ、家族専用の特設"お天気実験場"が誕生。


- 勝が持ってきた気圧計や温度計を並べ、さらに風向き測定用の簡易風車も設置。

- 結衣と澄江が、綿を使ったふわふわの雲模型を作り、小さな空コーナーを設置。

- 愛はタブレットで天気図を表示し、気圧配置や前線についてミニ講義。


そして、海斗が満を持して登場したのは、なんと手作りの「天気予報ボード」!


段ボールに絵の具で描かれた太陽、雲、雨、雷のマグネットが貼られ、今日の天気を自由に張り替えられる仕組みになっている。さらに、裏面には「海斗天気ニュース」という手書きのコーナーも用意されていた。


「今日の天気は……晴れのち、にわか雨で、最後は大嵐です!しかも、空からアイスが降ってきます!」

海斗のユニークな予報に、家族みんなが大爆笑。


「そんな忙しい天気、聞いたことないよ!」

翔太が突っ込み、愛も「新ジャンル、天気アートだね」と微笑んだ。


勝は「昔は天気予報なんてなかったんだぞ。空と風を読んでたんだ。」と懐かしそうに語り、海斗が目を輝かせた。


昼には、家族で実際の天気を観察してメモを取り合った。


- 雲の形をスケッチする愛。羊雲やうろこ雲を見分けながら丁寧に描いた。

- 温度計と気圧計を交互にチェックし、グラフを作る海斗。真剣な顔つきに、みんなが感心する。

- 風の匂いを感じながら、昔の農業と天気の話をする勝と澄江。結衣も耳を傾けながら、メモを取った。


「空の匂いで雨が近いとわかるんだよ。」

勝の言葉に、海斗は「すごい!僕もできるようになりたい!」と大興奮だった。


結衣は、そんな様子をカメラに収めながら、「自然と向き合う時間も大切だね」としみじみ語った。


夕方、リビングで今日のまとめ発表会を開催。


海斗が手作りの天気ボードを使いながら、「明日もきっと晴れるよ!でも夜はちょっと冷えるかも!」と元気いっぱいに締めくくった。


「天気を知るって、未来をちょっとのぞくみたいでワクワクするね。」と愛がつぶやく。


「自然の変化に気づく心、大事にしようね」

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