5月9日(金):アイスクリームの日
朝、テレビのニュースから「今日はアイスクリームの日です!」という明るい声が流れてきた。
「アイスクリームの日!?やったー!」
朝食を食べていた海斗が飛び上がり、大興奮。勝も新聞を手に取りながら微笑んだ。
「日本アイスクリーム協会が制定した日なんだって。昔はアイスクリームってすごく高級だったんだぞ。」
「へえ、そうなんだ!」
海斗が目を輝かせると、結衣も「じゃあ今日はちょっと特別なこと、しようか」と提案した。
「もちろん!今日はアイス食べ放題だよね!」
海斗が満面の笑みで宣言し、家族みんなも思わず笑顔になる。
仕事や学校を終え、家族が帰宅すると、夕食後に海斗が元気いっぱいに提案した。
「ねえ!今日はみんなで『アイスクリームバイキング』やろうよ!」
「それ、いいね!」
愛が即座に賛成し、結衣も「たまには甘い夜もいいかも」と微笑んだ。
翔太が車を走らせ、スーパーでいろんな種類のアイスを買い込んできた。
- バニラ
- チョコレート
- ストロベリー
- 抹茶
- クッキー&クリーム
- フルーツシャーベット
- マンゴーアイス
- キャラメルリボン
さらに、トッピング用に、チョコソース、カラースプレー、砕いたクッキー、カットフルーツ、ホイップクリーム、ナッツ類まで揃えた。
リビングのテーブルの上は、ちょっとしたパーティー会場のようになった。テーブルクロスもカラフルなものに変え、雰囲気はすっかりフェスティバル。
「さあ、好きなだけどうぞ!」
結衣の掛け声で、家族みんながワクワクしながらアイスを取り始めた。
海斗は、バニラにチョコソースとカラースプレーを山盛りトッピング。「これ、ぼくのアイスタワーだよ!」と大はしゃぎ。
愛は、フルーツとシャーベットを丁寧に重ねて、カラフルなパフェを作った。さらに、可愛いミントの葉を添えて、ちょっとしたカフェ風に仕上げた。
翔太は王道のチョコレートアイスをたっぷり盛り、さらにクッキーをザクザクとトッピング。大満足の表情だ。
結衣は、控えめにいろんなフレーバーを一口ずつ楽しみながら、幸せそうに微笑んでいた。
そして勝は、最初はバニラを一つだけだったが、海斗に勧められて、ついに二個目のストロベリーに手を伸ばした。
「やっぱり、甘いものには勝てんなぁ。」
勝が笑いながら言うと、みんなが大笑いした。
「う一個いっちゃえー!」
海斗が背中を押し、勝は照れながらも抹茶アイスに挑戦した。
楽しいバイキングの後、リビングには甘い幸せな空気が漂っていた。
食べ終わった後も、海斗と愛は「一番好きなアイスランキング」を発表したり、「次は自分たちでアイスを作ろう!」と新たな企画を立ち上げたり、大盛り上がりだった。
「たまにはこういう日も、いいね。」
結衣がふとつぶやき、翔太もうなずいた。
「毎日頑張ってる分、たまのごほうびだな。」
「アイスの魔法で、みんなニコニコだね!」
海斗が無邪気に言い、みんなでまた笑い合った。
家族それぞれが、お腹も心も大満足の夜だった。
海斗がぺろりと最後の一口を平らげながら、にっこりと笑った。
「来年も、もっといっぱいのアイスでお祝いしようね!」