表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来の彼方へ  作者: 中井田知久
2/26

現実の世界へと

光の眩さに目がくらんだ。僕はゆっくりと目を開ける。そこは白い雪が降っていた。白い粉雪が静かに舞い降りる。僕は、自分の姿を眺める。先程と同じ服を着ている。青いパーカーとブラックジーンズ。青い目をした彼を思いだす。なにかぼんやりとしていて、、あれこそ夢では無かったかと感じる。でも、妙にくっきりとした輪郭をもって、僕に語りかける。生きるという覚悟ができたということですね。僕は、はっと思い出して、財布から学生証を取り出す。名前は、清水章弘。僕は目を擦り、もう一度見直す。清水章弘。新谷元也ではない。じゃあ、僕は一体誰なんだ。僕は学生証の大学名を見る。青井大学4年生。大学は同じだった。僕は頭が混乱してきて、ふらつく。周りの人が僕をじっと見詰めてくる。皆、傘を差して、雪の中を通勤や通学している。駅が近くにあったので、僕はそこにい駆け込む。公衆トイレがあったので、僕は入って、鏡を見る。僕の顔じゃない。吐き気を催し、大便器にむかって、胃を絞りだすが、吐瀉物はでてこない。まだ吐き気がする。

貴方は別人になっているでしょう。彼の言葉を思い出す。僕は新谷だ。と、何回も言い聞かせるが、段々、それも曖昧になってくる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ