最強ウサギの世界地理+α
「そういやファロさん」
「ん?」
「人間の町とか国とか近くにないのか?」
出来れば他の人間に会いたいみたいだ
「んー…あるけど結局遠い上にあんま大きくない、村みたいな所だね」
「まじかぁ……あれ?でもそしたらファロを狙いに来る人間は何処から来るんだ?結構な人数来るんだろ?」
「それはさっき言った村の向こう側の、とても遠い所にアタナリアって言う大国があるんだよ」
「アタナリア?そういえばファロのステータスの称号の所にアタナリア草原のヌシって……」
「そう、この世界には七つの大国があってその周辺が○○地方って感じで区切られてて、そのアタナリア地方の草原のヌシが僕って訳」
ファロが胸を張って言った
「ほーん…んで、少し戻るけどなんでそんな遠い所からこんな草原に来るんだろうな」
「それは単純に土地が目的だろうね」
続けざまに言う
「一地方に一体ヌシが居て、他の魔物もヌシから離れていくからヌシさえ倒せばこの広大な土地を入手出来るって訳だね」
「なるほど、でもそのヌシ一体に返り討ちにされてる用じゃメリット無いな」
「まったくだね」
二人で笑う
「あ、もうちょい質問していいか?」
「全然いいよ」
「さっきから言ってる魔物やこないだ言ってた生物の違いってなんだ?」
「んっとね、魔物は魔力を保有・行使出来る物で、生物はそれが出来ない物だね。だから人間も魔物の一種だよ」
「なるほど、参考になった、ありがとう」
「どういたしまして」
その後も色々喋っていたら日が沈んできた
「そろそろ寝ようかマスター」
「そうだな」
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(なんか真夜中に起きちゃったな……ちょっと外の景色でも眺めるか)
「やっぱりなんもない所の夜景は綺麗だな……ん?なんだあれ?……煙?」
「下調べは終わりだ、怪我を負った者のためにも今日こそヌシを討つ」