最強ウサギのステータス拝見
コケクックドゥードゥルドゥー
「んん…」
ヒュウマが起床する
「すごい鳴き声だな……にしてもいい夢だったな~ファロのあのモフモフは夢でも忘れないと思う!」
「マスターなに変なこと言ってるの~?」
ファロもヒュウマの声に気付いて眠たげに起床する
「!?!?!?!?!?!?!?!?」
「~?マスターなんでそんな驚いてるのぉ?」
「え!?夢…じゃないの!?!?!?」
「夢?ホントに変なこと言ってるね~ここは現実だよ?」
(頭が追い付かない……ホントに現実?でもここは明らかに日本じゃないし…まじでなんなん??とりあえずファロはもふもふ)
考えることをやめるヒュウマだった
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「あっご飯どうしよ…」
「マスターお腹すいたの?」
「うん…でもこの辺人間が食べれる物あるかな?」
「うん、この草原にも猪とかの豚系生物は居るよ人間も食べたりしてる。採ってくる?」
(ファロって強いらしいけどこの姿見てると不安になるな…)
はたから見ればウサギが猪を採ろうと言っている訳である
「大丈夫なのか?」
「うん、余裕だよ。なんならステータス見る?」
「それなら見せてくれ」
「りょーかい、ほいさ」
(お!?頭の中に情報が入ってくる…!)
個体名:ファロ
種族名:スピリチュアルラビット
ステータス
VIT:B+
ATK:B
DEF:B
INT:S+
AGI:A+
MP:30000
スキル
《鑑定》《索敵》《隠密》《威圧》《空中跳躍》
《暴風魔法》《火魔法》《水魔法》《土魔法》
《強化魔法》
称号
【アタナリア草原のヌシ】【ヒュウマの従魔】
「……いやつんよ…」
「ね?僕こう見えてもすごいんだよ?…まぁ進化したからかステータスも結構伸びてるし、大風魔法も暴風魔法になってるし、風以外の四元素魔法も使えるようになってるし、強化魔法なんてのも出てるし色々僕もびっくりしてるけど」
不安はもう無くなった
「まぁ…ファロが強いのは理解した。色々聞きたいとこもあるけど…………」
「ん?」
「なんだ?【ヒュウマの従魔】って!?ダジャレか!?恥ずかしいわなんとか出来ない!?」
「ごめんマスター…そこは無理っぽい……」
「もうやだ……」
ぐぎゅるる………
追い討ちをかけるように腹が鳴る
「ヤバいもう恥ずかしい死にたい死のう!」
「わぁぁぁもう食べられるの採ってくるから死なないでね!?」
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「んまぁぁい…」
「マスターの口に合ったみたいでよかったよ」
(程よい脂!そしてファロが集めていたであろう塩!いい塩加減だ最高!!デリシャス!!!!)
あっという間に食べてしまった
「おいしかった、ご馳走さまでした。ところでさ、この塩ってどこで採ってる物なの?近くに海はありそうにないし岩塩とかもなさそうだけど……」
「あぁ塩?僕結構すごい魔物でさ、僕を倒すために
人間が集団で襲ってきたりするんだよ。それを返り討ちにして手に入れた塩だよ。」
「ひえっ…ホントによく殺されなかったな僕…」
「まぁまぁ僕も相手を殺してはいないから。手足は切ったりしたけど。生かしてるから問題ないよね」
(問題は大有りだと思うんだけど……てか中途半端に生かしてるから報告とか入ってもっと面倒なことになると思うんだけど……)
「ファロ、今からは僕の許可がないときは人間を攻撃しないようにしてくれよ」
「はーいマスター」
サイコパスファロさんが見えた瞬間である