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鉄仮面さんが俺だけに笑みを零す。  作者: なんじゅ
一章 出会って2日で同棲
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味噌汁こぼした




(明日から高校生か…忘れて物無いか確認しないと…。)




俺事、「夏目そら」は明日から始まる高校生活へ向けて

ここ、高校から徒歩20分、築10年木造2階建てアパートのワンルームの一室を根城にして

明日準備をしていた。


そして1人暮らし祝3日記念(笑)。なちゃって


1人暮らしする事になった理由は両親の仕事の都合、父さんの単身赴任が理由。

父さんベタ惚れの母さんはついていく事に、元の家を売りに出し俺だけ1人ワンルームをあてがわれて

地元に残ったのだ。


地元とは言ってもこれで引っ越す事になるのは小学生の時と合わせて2回目。

俺としては腰を落ちるかせて勉学に励みたいし、中学でできた友人達との別れをそりゃ渋るわな。

両親もそれを分かってか、渋々1人暮らしを飲んでくれた。

まぁ、一年前に自立し、家を出て彼女と同棲してる3つ年上、大学一年の

兄ちゃん近くに住んでるし『たまに、あそびにきてやるよ〜』なんて言ってたからなぁ

こんくていいけどな…ボソっ…とゆことでそれも多少なり後押しがあり…


結果、親の承諾をもぎ取り明日から地元の高校生活を控え今に至る。


季節は4月 時刻18時、家の中でも少しばかり肌寒く、徐々に外が暗くなって行く中

明日、着てゆく制服等の準備を終え部屋の電気をつけ今日の晩飯どうしようか悩んでいたら

スマホからメールの通知が鳴った。


『朝霧』

ーそら明日の準備終わったか?明日昼に入学式終わるだろ?遊び行こーげ!!ー


「ふっ…」


メールの相手は中学校以来の友人「朝霧和人」今年から一緒の高校に通うのだ。

それと俺が遊び・筋トレを兼ね週一で通ってるキックボクシングジム仲間である。

頼もしく男気溢れる俺の数少ない友人の1人なのだが…せっかちなが玉に瑕な男である。



ーおいおい、誤字ってるぞ。わかった、また明日な!ー



メールを終え晩飯の準備へと取り掛かる。

(今日は鮭を下ろして、サーモン漬け丼と味噌汁かなぁ、イクラは下処理して明日頂くか…)


そう、俺はお魚さんが大好物なのである。

父が魚料理好きで捌きから料理までなんでもござれだ。

俺も当てられた口だ、お陰でそこそこの種類の魚は捌けるし下処理、料理出来る。


(捌ける種類は父さんのは敵わないけど…)


魚自体の仕入れ先は、近所の小さな商店街の一角にある『魚市』という魚屋。

ここはよく父と行く馴染みの店である。父達が単身赴任で引っ越してしまったが

俺は残ったので今日の食材である鮭買いに行ってきた。


高校生が鮭まるまる1匹なんて贅沢!なんれ思われるかも知れない


けど、父曰く、女への貢物と魚の贅沢は許す!そうなので月の家賃、生活費、魚代諸々

余分にもらっているのである。


うちはそこそこ裕福みたいだからね。


そんなこんなで今朝買った時鮭を冷蔵庫か出して準備、まず身から頭、内蔵を取り出し

3枚に下ろして今日食べる分以外キッチンヘーパーとラップで包んでまた冷蔵庫で保存

熟成させる。イクラも下処理して醤油漬けにしようかな。


今日食べる分を残し一口大に切っておく終わったら漬けのタレを作っていく。

酒、みりん、醤油を入れたフライパンを温め混ぜる、混ぜ終わったらタレを冷ましている間

炊けたごはんを丼に盛って昨日余った味噌汁を温め、切ったサーモンを冷ました漬けのタレで

これでもかってまぜる。

ご飯の上に花が咲いたように並べ最後にちょっとごま油を垂らす。

ごま油の香ばしい匂いがアクセントなって美味しいんですわ。


温まった味噌汁を注いでテーブルの上に二品並べれば、ほら完成。


「いただきま…」


いざ、食べようかとしかその時……



ガァシャーーーーン!!!



「ファ!!?」


真向かいの一軒家から何かが落ち割れた音でびっくりしていると…




あ、味噌汁こぼしたあああああ!!!!







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