巨大国家からの挑戦状~その第18話~
敢えて記載せず。次回投稿をお楽しみ…。
「一言で言えば、何でもありの世界ですね。司法取引と言う免罪符を与えるから、白状しろは(笑)」「全くだな。日本人の美徳とされる愛社精神や恥の文化の欠片もない。人間として、墓場まで持って行くものがあるのが日本人の美徳。しかし彼らには神様の前で懺悔する文化が元々ある訳で、我々からすれば、恥も外聞もないと言うのが感想だよ。」「下手したら身の下スキャンダルも喋りそうな勢いだったですね。」上杉と内田は苦笑した。
「具体的なvictory社の日本の政界への工作はかなり明らかになったが、日本の裁判所では証拠として採用されない。これを検察や特捜部はどう判断するのか?」「検事総長と特捜部長は重大な関心を持っていると発言しているが、どうするつもりなのか?」「victory社の関係者に事情を日本の検察が聴取する術が果してあるかどうか?。」「常識的にはないと思いますが…。そんなウルトラCは…。」「確か社主の話だと、木村内閣成立直後に日本の検察はアメリカ司法当局に接触してる。その時に密約を結んでいたとしたら?ウルトラCを今後出して来る可能性は否定出来ないかもな?」
「もしもそんな事になれば、独立国として日本の司法制度は崩壊しますよ。麻薬のおとり捜査の政界版でしょう?外聞人の政治資金すら違法のこの国の根幹を揺るがしかねない。今回の日本側の代理店やエージントだけが罪に問われる。複数のダミー会社を経由して、その会社が多国籍に渡るなら、1つ1つペーパーカンパニーを潰していかなければならない。この為に膨大な費用と人員を検察は費やす事になります。しかも率件できる確実な罪は外国為替管理法違反。収賄罪の立件は厳しいと思います。明確な職務権限がありますから。」上杉は溜め息をつき目を閉じた。
敢えて記載せず。次回投稿をお楽しみに…。