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巨大国家からの挑戦状~その第5話 ~

敢えて記載せず。次回投稿をお楽しみに…。










































































敢えて記載せず。次回投稿をお楽しみに…。






山崎佳代が「上杉さん社主がお呼びです。内田部長を起こして参ります。」仮眠していた内田を起こしに行った。内田はすぐに現れた。「状況に、何か変化があったか?…。」「閣議と総務会が紛糾した様です。」「判った。では社主の所へ行こうか?…。」内田と上杉は、鎌田の社主室に向かった。」秘書室に挨拶、部屋に通された。「両君ご苦労…。閣議と与党の総務会が大荒れの様だな?…。木村内閣は早くも正念場を迎えたわけだ。」「社主そう私も判断しています。」「同感です。」内田と上杉は社主の問いに応じた。「公聴会の開催と、週末の世論調査の結果、更には地元に帰って、有権者に説明を求められる議員達…。これだけ揃えば…。厳しいな木村内閣は。」「木村総理はどうしますかね?…。」「彼はどうもしないだろう…。死に体なるしか道はない。」「解散は逆風で与党に不利、各派閥で封じ込め、内閣改造をしても、派閥は協力しない。総辞職は木村の性格ではやらん。」「このまま衆議院は任期満了で選挙に突入、しかし与党は敗北必至の状況…。まだ中田逮捕二日目で…。」「野党には順風与党には逆風。若手の中には選挙に生き残る為に新党結成もあるかも知れません。」「とりあえずの風避けにはなるだろうが…。永続きはしない。金がないからね。」内田と上杉は質問役に徹して鎌田の解説を聞いた。


「そうすると既に木村内閣の命運は尽きている。それを知りながら、内閣総理大臣の椅子にしがみつく木村は意図はなんですか?…。」「中田事件は、まだ全く先の見えない事件だ。木村後継を狙う人間は様子見の状況、内閣支持率と政党支持率など世論の動向を踏まえた上で、今回総理を狙うか、見送るか判断するのが上作と考え、木村総理を暫し游がせる腹だろう?…。」「游ぐ力が木村にありますか。既に行き絶え絶え、制御不能で、魚体の維持の難しい水槽の金魚に僕には見えます。」「その死にかけた金魚に必死に酸素を送り、一方で助けたふりをするのは木村後継を狙う連中…。出来れば最悪の状況で総理総裁になるのは避けたい為に…。」「国家国民の為の政治はいったい何処へ…。霞が関があるから、被害を被る事はないにしても、重要な政策上の決定を下せない日本政府と言う事になりませんか?…。」「なるが…。後継総理総裁レースが優先。それが政治家と言う人種だ…。」


「中田一郎にはプランがあった。壮大なプランが…。日本をアメリカに負けない国家にする事が、彼の夢だつたのだ両君…。」内田が説明を求める。「日本の均衡ある発展を中田一郎は掲げていましたね。社主…。」


「中田は大蔵大臣に就任した時に中央官庁のキャリア組に向い、東大出の君達は、国家の宝だ。その優秀な頭脳を国家の為に捧げてくれ…。私は義務教育も満足に出ておらん、しかし君達の国家の為にやる全ての責任は私が取る以上だ。これで役人の心を掴んだ、だったこれだけで…。」「巨大な予算の振り分けをする大蔵省の役人の心を掴む…。即ち中田の各省庁から官僚がして来る予算が、大蔵省から中央官庁に難なく配分される仕組みが出来る。中田一郎ほど官僚に気を使い、面倒をみた政治家はいない。」「子供の進学や就職更には仲人…。夫婦喧嘩の仲裁まで、金銭問題も、中田と言う人間は借金を断った事はないと言う噂がある。催促もしないとの伝説をもつ男だ。」「中田と北野の総裁選挙前、本命視されたのは北野だった。北野は元は東大卒で大蔵官僚、対して中田は説明した通りだ。しかし結果は中田の圧勝だった。中田は普段から他の連中派閥の、困り事で訪ねてきた人間には、金を含めて相談に乗って面倒をみた。ある北野派の代議士が百万円の都合がつかず、北野に相談に行ったら半分の50万円。」「後を自分でなんとかしろ」しかし中田は判った。事務所に届けると回答、中田本人が金を用意して、その日の内に届けたそうだ。代議士は金策に走り回り事務所に不在時、中田はメモ書きして300万円届けたと言う。メモ書きには百万円は借りた相手に、百万円は迷惑をかけた家族に。残りは困ったら使えと書き置きしたと、百万円貸してに300万円貸して催促なし、ボスは半額だけ。」「そんな人物だ。中田一郎は…。」


「中田一郎は番記者や党の職員までお歳暮を届けていた。それがいいか悪いか知らないが、気配りは金配りと考えていたのであろう。」


「催促は一切なし。凄いですね。それは…。他の派閥の人間まで、だから無派閥の議員が中田の派閥に続々入会する訳ですか?」



「話を元に戻せば、中田は日本各地を高速道路や新幹線で結び、大都市への集中に一定の歯止めを狙った。」農産物の付加価値をつける為に…。工場や企業を移転して、地方に産業を興す。同時に地方の港湾を整備しつして、貿易の東京集中過密を緩和しょうとした。」「目的はアメリカを経済で凌ぐ事であった。それができればアメリカと本当の意味で対等の関係になる。」「だからアメリカは彼の失脚を望んだ…。出来すぎる男中田の排除。これがこの事件の発端になった。木村が総理だったのはアメリカには幸いだったろう?」


「そうですね。金にクリーンて言えるだけの党内での最小の派閥のオーナーで裁定が生んだ党内基盤の弱い総理。アメリカが揺さぶるには格好の相手だった。より日本とアメリカは緊密な関係構築にアメリカ政府は期待する。木村総理にリップサービスした。木村はアメリカの後ろ楯に期待した。それが今回の流れの源。判る気がする。」


「しかし、アメリカは中田一郎の逮捕が済んだ段階で手のひらを返した。」「木村はそれで対応不能になった。これが現状。無策ぶりが日々国民にもやがて判る。選挙になれば野党が躍進する結果になる。」「野党躍進ですか…。解散なしの任期満了選挙で」上杉は頷き、鎌田の次の言葉を待った。



「そうだ。上杉…。その結果、民自党は議席減で、与野党伯仲若しくは与野党逆転の憂き目を見る嵌めになる。しかし野党連合政権は出来ない。何故なら共産党が連立には参加しないからだ。解離がある他党とは基本的にな。」「次の総理は北野で決まりだ。理由は中田派がそれを容認せざるを得ないからだ。中田一郎は、今回の逮捕で刑事被告人。暫くは表舞台には出られない立場。中田本人も無罪を勝ち取る為に裁判に全力を注ぐ形にならざるを得ない。だから1番最悪な時期に北野総理総裁にやらせろ。と言う話になる。民自党の総裁選挙と首班指名に協力する形になれば、最大派閥としての責任は果たした形になる訳だ。それで次の総裁選挙までは取りあえず北野内閣が続く。」


「次の総裁選挙はどうなりますか?」今度は内田が司会役になる。


「次の総裁選挙は中田派が古平を対抗馬として北野に戦いを挑むと思う。その理由は…。中田の壮大なプランに匹敵する構想を古平は持ち発表している男だからだ。」「技術立国都市構想ですか?…。」


「そうだ。技術立国都市構想だ。中田と古平は同じ発想の同志に近い感情をお互いに抱いているはず…。加えて犬猿の仲の北野総理の再選の選挙。追い落としを図るのは必至必然だ。中田は北野を潰す。もっと言えば中田派が最大派閥である限り、北野と北野派が天下が取れないほど徹底的に潰すだろう…。政界で言う処の煮豆にすると言う話だよ…。」煮豆…。つまりは、種になる豆まで煮てしまう。煮ても食えない北野と北野派の連中を…。後は煮豆が腐るのを待つと言う事ですか?…。」












































































敢えて記載せず。次回投稿をお楽しみに…。





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