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【メイン】超ショートショート小説たち

ショートショート「マーガリンとの戦い」

作者: なみのり

朝、食パンにマーガリンを塗ること。これがなかなか難しい。小さい頃から苦手だった。使いすぎず均等に塗ること。食パンが冷める前に終わらせること。これが本当に難しい。ある日はマーガリンの塊が食パンの上に残り、ある日はマーガリンが手に付いてしまった。なら食パンを食べなければ良いような気もするが、小さい頃からそればかり食べていたので、他の朝ごはんがあまり思い付かないのだ。ベーコンエッグ位は作れるだろうか?そろそろ料理の幅を増やすべきだなとも思うのだが、いかんせん面倒くさい。思考停止して食パンをかじっているのが性にあっている気がする。それに今止めたらマーガリンに敗北した気もする。それは自分の中の密かなプライドが許さないのだ。僕は明日も懲りずにマーガリンに戦いを挑むだろう。負けを続けて…たまに勝って。そうしていつか食パンとマーガリンは僕の人生の一部になってしまうのだろう。そう考えるとついにやけてしまうのだ。

朝はごはんよりパン派です。


お恥ずかしながら小説家を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、一生懸命1歩ずつ頑張りたいと思います。コメントやアドバイス等があればお気軽にお願いします。

毎日1話以上の投稿を目指していて、今日で二日目で、今日二個目の投稿です。

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